Quantcast
Channel: ムーンロックの日記
Viewing all 92 articles
Browse latest View live

the pillows presents "About A Rock'n Roll Band"at 札幌ライブレポ

$
0
0
2016年11月26日(土)
the pillows presents "About A Rock'n Roll Band"at 札幌ペニーレーン

<セットリスト>
01.No substance
02.I think I can
03.ビスケットハンマー
04.I know you
05.Funny Bunny
06.王様になれ
07.白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター
08.サードアイ
09.About A Rock'n Roll Band
10.この世の果てまで
11.Lokomotion,more! more!
12.White Ash

En
13.バビロン 天使の詩
14.ハイブリッドレインボウ


フラッドが炎の様な熱いライブならピロウズは『焚き火』って・・・^^;さわおさん、焚き火ってなんとなくピッタリな様な気も()


 


RSRより熱いピロウズでした。有江さん、しんいちろうさんのリズム隊カコイイし、ギタリスト2人ギンギラでした。焚き火だなんて、充分ピロウズは大火事()


 


Pillows札幌さわおMC


 


さわお「今日フラッドだけ観に来た、Pillowsなんか興味ない早く解散すればいい、って思ってる人〜?」


(1人手を挙げる)


さ「そこのマスクの君、猛者だね。君はどうしてPillows解散すればいいと思っているんだい?」


↑人殺しそうな目してたさわおさん()


フラッドのボーカルさんが、打ち上げでさわおさんと皆と飲んでて、早く帰るといったはずのさわおさんが何故かずっといるので帰るに帰れず、朝8時までいきました


というMCをしていて、Pillows出番の時にさわおさんが「さあ何時まで飲もうかな…」て微笑んでて怖かったww


 


ピロウズの配信シングル「王様になれ」も凄く良かった。


ファニバニみたいにじわじわ染みてくるカッコイイロックナンバー!


 


にしてもこのおじさんバンドもホントにかっこいい。むしろおじさんバンドがカッコイイ!


何故に?(*´∇`)






GRAPEVINE tour 2017 -- 札幌PENNY LANE

$
0
0
GRAPEVINE tour 2017  2017年11月5日(日) 17時~ 札幌PENNY LANE

<セットリスト>


01.The milk

02. evileye

03.Sufferthe child

04.ソープオペラ

05.光について

06. レアリスム夫人

07. silverado

08. Comeon

09. Chain

10.RAKUEN

11. これは水です

12. 楽園で遅い朝食

13. 世界が変わるにつれて

14. 聖ルチア

15. Shame

16. BusterBluster

17. こめかみ

18. BLUEBACK

19. その未来

20. Arma


En.

21.恋は泡沫

22.棘に毒

23.アナザーワールド


syrup16 COPY発売16周年記念ツアー「十六夜 <IZAYOI>」 at 仙台

$
0
0
2017年10月17日(火) at 仙台rensa(五夜)

<セットリスト>
01.she was the beautiful
02.無効の日
03.sonic disorder
04.君待ち
05.デイパス
06.サイケデリック後遺症
07.(I can't )Chenge the world
08.Drawn the light
09.My love's sold
10.生活
11.負け犬
12.宇宙遊泳
13.パッチワーク
14.土曜日

En-1
15.透明な日
16.Share the light
17.Vampaire's store
18.落堕

En-2
19.deathparade
20.リアル

syrup16 COPY発売16周年記念ツアー「十六夜 <IZAYOI>」 at 札幌

$
0
0
2017年10月25日(水) at 札幌PENNY LANE(七夜)

<セットリスト>
01.she was the beautiful
02.無効の日
03.sonic disorder
04.君待ち
05.デイパス
06.サイケデリック後遺症
07.(I can't )Chenge the world
08.Drawn the light
09.My love's sold
10.生活
11.負け犬
12.宇宙遊泳
13.パッチワーク
14.土曜日

En-1
15.Star slave
16.Share the light
17.Vampaire's store
18.落堕

En-2
19.deathparade
20.coup d'Etat~空をなくす~
21.真空

En-3
22.翌日

QUIP vol33 syrup16g 五十嵐隆の特異性

$
0
0
最近はずっとquipのバクナンを読んでいるのだけど、今日も第1期終了時のまだ眼力のある五十嵐の話に引き込まれてしまった。この中で五十嵐は敗北宣言をしちゃってるんだが私的にはこれほど人間の持つ感情を本音に忠実に再現したバンドはいないと思うんだよね。

この中にBUMPやエレカシの話も出てくるんだけども、BUMPは今でも大好きだけど藤が「曲が呼んでる」という表現を多くし出してからは売りに寄った分だけリアルじゃなくなってきたわけで。エレカシも30th後にどんなALを出してくるかに注目しているんだけど今の多幸感満載のライブが今年の野音でどう表現されるのか。エレカシはBUMPより遅いけどこの時に何となく新たな変遷をしそうで気にして見ている。その意味において表現したいもの全てを吐き出してもまた、新たに自分の中に湧き出してくるもの一つ一つを忠実に表現しようとしつづける五十嵐は涙が出るほど稀有でバカ正直で。

その意味において痛くて悲しくてそして愛おしい曲を作る、ライブでやるシロップの唯一無二感は私の中で益々強くなって来る。愛してます(告白w)

イメージ 1     イメージ 2

エレファントカシマシ 28年目の野音音源を聴いた ―― 

$
0
0
 今頃になってやっとエレファントカシマシの新曲RESTART/今を歌え初回限定盤の28年目の野音ライブ音源を聴くことが出来た。
この音源はちゃんと時間のある時にじっくり聴かないといけないと思っていたらこんな時期になってしまった。

 今年の野音は外聴きだったし、記憶を書きとどめても置くことができなかったので最早記憶の遥か彼方だ。しかしこうやってあの日を思い起こすことが出来てとてもありがたい。

 できれば野音音源は全曲が良いし、出来れば映像の方が外聴きにはありがたいのだが、選曲自体が普段ライブで余りやらないものであり選りすぐられたものであった事を知り、改めてこれはこれで聴く者の気持ちを理解してくれていると思った。
今日は聴いた感想をあらあらと。

1.悲しみの果て
2.涙の数だけ
 骨太のゴリゴリギターロック。魚さんのキーボードとギターが心地良くファンキー   
 に曲が鳴っている。アウトロのギターとキーボードの曲の絡み合いが最高。

3.お前はどこだ
 イントロ部分のファルセットの入りが神。ここでもう曲の世界観が築かれている?
 と思いきや実は歌が入って来てからはどっぷりと和テイストが混ざりこむ。ここら
 辺の異空間への移行メロも良い。この曲もキーボードがスパイス。宮本の合唱団
 出身者ならではの歌唱力。

4.曙光
 こういう曲こそベースとドラムのタメ感、フェイクのセンスの良さが光る。野太い
 ゴリゴリのギターもいいリフを弾いている。BPM遅めの曲がグルーヴを増してい
 く。タメとフェイクとグルーヴの関係が異常に気持ちが良い。この演奏ならばさぞ
 宮本も唄い易いだろうね。

5.too fine life
 音源と違って、少しポップに仕上がってるアレンジ。本来ならドンと座った曲がこ
 うも変わるものか。

6.秋~さらば遠い夢よ~
 曙光からの流れでここでこの曲。曙光からの流れを切らない選曲がありがたい。夜
 音ならではの展開に心揺れる。宮本の口笛が良い。アコギと宮本ボーカルと日比谷野 
 外音楽堂と。あの風景が浮かぶ。見事。

7.真夏の星空は少しブルー
 秋~さらば遠い夢よ~からのこの曲。ライフや愛の夢のAL自体は余り好きな方
 ではないのでこれくらいで。
 エレカシはこんな抒情的な曲とハードな曲とのこのふり幅も凄い魅力の一つ。

8.月の夜
 最初ちょっと宮本のギターが危うかったね。バンドが入って来てからが実は凄か
 ったりするからねこの曲。変拍子の曲構成の美しい曲だと改めて。にしても魚さん
 のキーボードが良すぎる。

9.武蔵野
 月の夜からの。「甲州街道~♪」即興からのドラムのハイハットチャチャチャチャ
 からの変幻自在感。武蔵野は今は野音くらいでしかやらないけれど個人的にはとて
 も好きな曲なので。だから野音は大事。

10.男餓鬼道空っ風
 やはり魚さん凄い。バスドラと時々入るギターのグイングインが堪らない。

11.シグナル
 野音以外では福岡でやったんだよね。意外とこの曲も最後の方でドラムが力強か
 ったりするのね。しっかり鳴っている。そこにギターとキーボードで哀愁が漂い
 、宮本ボーカルがそこに乗ると最強。

12.パワーインザワールド
 この曲もキーボードヤバイです。そしてドラムとベースですね。こんなバンドサウ
 ンドはやはりトミのドラムが鳴ってないと。宮本の声の破壊力もバンドの音がガシ
 ッと揺るがないからこその典型。間奏のアレンジ、あれは誰が考えたの?そして
 宮本の声がオバケ化していく。こんな曲を聴くとエレカシというバンドの演奏力
 の高さに舌を巻いてしまう。

13.男は行く
 前は不自由だったと宮本は最近言うが、この曲を聴けばどこが不自由なんだ?と思
 うくらい自由にうごめくビート。(はい、意味が違うのはわかっています笑)
 途中でトミ(?)か宮本のかけ声が入りすごーいとなる。ブルース味も含んだビート
 。ベースが無機質に機械的に冷静に響く。ドラムが総合司会に合わせて自由自在に
 、だけど絶対に崩さない。これ、実は大事だよね。他が凄くエモいから。ギターの
 ちょっとハウるのもまた良い。

14.風と共に
 これは割愛(笑)

 ライブ音源としてはものすごく音質が良くてビックリ。
何度も言ってるけど魚さんのキーボードはやはり良いな。昨年もそうだけど、
とても耳に入りやすく残る。それくらい印象的な演奏をしてくれる。
このスパイスがあるかないかで全然曲が違うものになるくらいの。
どの曲も凄くカッコイイロックンロール。こういうのもライブの時には気づきづらくて、こうして後から聴くと分かる事がたくさんあるね。キーボードでエレカシの重めの曲がファンキーにロールするのが堪らなく面白い。全体的にもう少しギターのボリュームを上げても良いのでは?

 とてもいいものを音源にしてもらえてありがとうございますという気持ち。
やはり野音は特別だなぁと改めて。外で聴くのもいいけど来年は中に入りたいな(笑)

 余談だが宮本が紅白に出られるようになって本当に自由になれた・・・っていうようなMCをしたと今日の山口ライブの感想で見たのだけど、その気持ちもわからなくもない。本当に認められ受け入れる為に色々と策を講じ自分に課してきたものも
大きかったゆえの発言だろうね。でも、世間に今受け入れられたと思っても次どう
なるかわからない世界にいて、自由不自由を語るのは中二か?(笑)と思って
しまうのが本音。究極言っちゃうとね、不自由の中で本物の自由は手に入れる事が
できるんだよと思う。現に売れる売れないにかかわらず、心の自由を手に入れている
バンドマンはたくさんいる。何をどうそんなに売れる事に拘っているのかわからん。
今までだって充分名は売れている方だよ、エレカシ。まぁそこらへんが宮本らしい
んだろうけどね。でも安心しきっていても前にも言ったけど人生は誰もが一生戦い
だから。戦士の休息も時には必要なのかもね。来年出るだろう新譜に期待。

LOST IN TIME すべてのおくりもの レコ発ツアー『おとどけものとおどけもの』2017.11.19 at 札幌SOUND LUV MOLE

$
0
0
    イメージ 1 イメージ 2

           イメージ 3




<セットリスト>

01.ライラック
02.花
03.路傍の石
アンカー
赫い日
蹲る人
トーチシンガー
歩く速度とその矛盾
あなたは生きている
オクターブ
26
Merino suit
太陽のカフス
旅立ち前夜
366
手紙
線路の上
希望
約束
全ての贈り物

En-1 列車

En-2 羽化

(一つだけ、ヒカリ、北風と太陽、はじまり、あしたのおと、ひとりごと)

 2017年11月19日(日)、LOST IN TIME レコ発ツアー札幌編。
今年は運良く9月17日のツアー初日渋谷クラブクアトロにも行けたのでレコ発ライブ2日目。前日の海北さん弾き語りライブの余韻を引きずりながら、それでも弾き語りとは違ったバンドセットの魅力は去年のライブで体感していたので、大いに期待を抱きながらラブモールに向かう。
 ライブ当日は札幌も雪が降り、おまけに私は仕事。予定では4時で終わり普通にゆるりと向かえば余裕で間に合う予定だったのだけど、仕事が押してしまいあわててタクシーで狸小路まで。初のライブハウスだったので道に迷うのを覚悟していたらすぐ近くにあって一安心。OPEN予定の5時前に着いたらまだ中はリハ中。やはりフェリーで来た大岡さんと三井さんの到着が遅れてしまった様で、その分リハも押してしまったらしい。
 5時10分を過ぎた頃かな?入場開始。今回私は思いがけず良番だったので無事に
三井さん側の最前に立つ事が出来た。最前なんて人生初なんですけど…
想像すると気恥ずかしいやら嬉しいやらちょっとドキドキ(笑)
目の前には三井さんのエフェクターボードがあって、詳しい事はわからなくても
今日どんなところでこのエフェクターを使うのか良く見えるのが嬉しかったり。
 
 開演予定5時とは日曜なのできっと早い時間なんだと思うが、地方から観に来ている身としては帰りの列車時間があるのでとてもありがたい。
5時を10分くらい押して開演。

 セットリストは正直わかりません。もちろんレコ発なのでAL「すべてのおくりもの」の曲をメインなのは変わりませんが海北さんが「今日は一杯曲をやります」とMCで言っていたのでおそらく今まで廻ってきた中で札幌が一番曲数が多かったのかも?と想像してる。取りあえず曲順は始まり3曲とアンコ2曲、本編ラストだけは覚えていたので間違いなと思う。それ以外は曲順、演奏された曲も曖昧。カッコの中の曲のうちのどれかもセットリストに入っていたと思うのでわかる方が居たら教えてください♡

 ライブは正直言って120%最高だった。何が最高って、ロストは本当にカッコイイロックバンドだって事です。私がロストインタイムを知った冬空と君の手~群青の頃の例えばその頃のガガガSPみたいな青春パンクの色とレミオロメンの持っていたとても鮮やかな色の日本らしいエモいメロディ。特徴的なのは歌詞がとても内省的で常に海北さんが敗者の歌を書いていた・・・あの頃の匂いを身に纏ったまま15年という月日を経て様々な風景の季節を乗り越えて来た彼らの鳴らすバンドサウンドは、まるでライブに来ている人、すべての思いを引き受けるくらいの度量の広さで私たちに音をぶつけに来る。時にメロディアスに、時にヘビィに、でも限りなく美しいそのメロディと言葉は、届け、届け、届け!!と海北さんが叫んでいるようにも感じるくらいに圧倒的で、そして私たち聴く者の最大の味方であろうとする優しさに溢れていた。
私の中の喜怒哀楽すべての感情を引き出し、包み込んでくれた。
音楽でしか繋がっていない。でも音楽で繋がりあえる。だとしたら重ならない手と手も、交わらない点と点もいつかはきっと重なり合い、交じり合う事が出来るんだろう。

人としてそこまで歌っている海北大輔、ロストインタイムの音楽に曲の持つ人としての境涯の広さに感動する。最近はシニカルな歌詞も書くようになり、敗者の歌だけじゃなく、最近は攻め始めたな~と思っている。それもロストの音楽の魅力の幅を広げてくれるだろうね。

ソングライター&ボーカリスト&ベーシストの3足のわらじを履いている海北さん。
表現者にとって作品はその人の内面が現れると私は思っている。生きたようにしか表現はできない。だとしたらロストのライブほど聴き終わってココロがスッキリとキレイになったなぁと思えるものはない。その上にこの3ピースの演奏が堪らなくカッコイイんだから。私にとってこのバンドの唯一無二感もハンパがない。

またボーカリストとしても若い頃のシャウトは健在で尚且つ高音域の声のキレイさと声量、迫力・説得力は本当に目を見張るし、それを下支えする大岡さんドラムも実に巧みでコーラスも美しい。そして今回のライブでベーシストとしての海北さんのカッコ良さにも開眼。特に3ピースならではのギターに代わって主旋律をハイフレットで弾いたりするのは私の大好物でした。

ドラマーはコーラスが上手あるあるがあるみたいだが確実に大岡さんも昔から上手い。大岡さんがアンコール1回目の時に出て来て、松山千春の遅延した飛行機内のエピソードをまねて大空と大地の中でを歌ってくれた。すごーく上手かった(笑)そしてお腹を抱えて笑った。大岡さんいつも笑いをありがとう。そしてロストのライブがカッコイイのはドラムが凄くパワフルに鳴っているから。大岡さんのドラムのパワフルさがエモパンクの要素の必須要件ですね。

加えて私はギタリストのギターテクに目がない(笑)
三井さんが目の前だったのでギターを弾いている所を凝視する事が出来たのだけど、
何より、レスポールから弾き出される音の煌めき、一つ一つの音の美しさには感動する。時にピック弾き、時々ピックを口にくわえて指弾き、その佇まいがギタリストらしくてとても美しい。繊細な感性がヒシヒシと伝わって来るギターワークでした。

ライブから一週間が経とうとしているが、その余韻は未だ醒めない。
15年間インディーズで頑張ってきた彼らの姿を見ている後輩たちもたくさんいるね。
ロストが、海北さんが背負っているものはきっと大きいに違いない。
日々休む事なく、誠実に音楽と人と向き合い繋がりを力に変えていくその姿に感動以外の何物もない。

Wアンコールで海北さんが「このラブモールを今度こそは一杯にしたいんだよねー」
ととても思いのこもったMCを。私はこんなバンドこそきっと届く時が来るとこの日
強く思った。3人の一体感、笑顔、お客さんを大事にしてくれるところ。その全ての誠実さが大好きです。
しがないファンですが、来年もまたよろしくお願いします。
ロストの音楽が沢山の人に届きますように。


the pillows "RETURN TO THIRD MOMENT VO.1 at 札幌

$
0
0

the pillows

RETURN TO THIRD MOMENT VO.1 2017.11.26 SUN at 札幌PENNY LANE



<セットリスト>
01.STALKER
02.TRIP DANCER
03.Moon is mine
04.彼女は今日、
05.GIRLS DON'T CRY
06. ICE PICK
07.ストレンジカメレオン
08.Swanky Street
09.SUICIDE DIVING
10.Please Mr. Lostman
11.Hello,Welcome to Bubbletown's Happy Zoo
12.Blues Drive Monster
13.Another morning
14.ONE LIFE
15.THAT HOUSE
16.Black Sheep
17.Nowhere
18.パトリシア
19.like a lovesong(back to back)
20.ハイブリッドレインボウ
21.LITTLE BUSTERS

En-1
22.ぼくのともだち
23.cherry
En-2
24. About A Rock'n Roll Band
25. Locomotion more! more!



ストレイテナー 「BROKEN SCENE TOUR 2017 AW」 札幌ファクトリーホール

$
0
0

ストレイテナー 20TH ANNIVERSARY BROKEN SCENE TOUR 2017 AW at 札幌ファクトリーホール 2017.12.17 SUN



<セットリスト>
☆先攻 ASIAN KUNG-FU GENERATION01.TENDER
02.サイレン
03.無限グライダー
04.Re:Re:
05.荒野を歩け
06.ループ&ループ
07.リライト
08.Easter/復活祭
09.今を生きて

☆後攻 ストレイテナー
01.ROCKSTEADY
02.TRAVELING GARGOYLE
03.Super Magical Illusion
04.From Noon Till Dawn
05.SIX DAY WONDER
06.シンクロ
07.SAD AND BEAUTIFUL WORLD
08.冬の太陽
09.彩雲
10.TENDER
11.DAY TO DAY
12.Melodic Storm
13.シーグラス
14.REMINDER
15.Farewell Dear Deadman

En.
16.SENSELESS STORY TELLER SONY
                                                      with ASIAN KUNG-FU GENERATION
17.KILLER TUNE with ASIAN KUNG-FU GENERATION

エゴのない歌を歌いたい ―― その意味するもの

$
0
0
 本当はtwitterに一度書いたのだけど、その後、何となく居心地が悪くて削除した。
そんなのでブログに書くことにしました。
これはあくまで私の一考察に過ぎないので悪しからず。

2018年3月18日にエレカシ主催のspitz&ミスチルとの3マンライブが行われる事を知った時の私の気持ちは、

宮本は彼らみたいになりたいんだなぁー

って事。前にも書いたけれどspitzもミスチルも日本のポップモンスターバンド。両バンドともアリーナやドームツアーをやるほどのバンド。

エゴのない=人類愛的ってのがバンドを語る上で私の中にあるイメージ。
エゴのない歌は沢山の人に曲を届ける条件でもあると思う。
私の知るところだとそれを体現したのがバンプのjupiter以降の変化でもあって、それを見て来て思ったから。

 クセの強い音楽は人を選ぶから沢山の人に届くのには無理がある。
これはあくまで仮定だけど、エレカシの音楽がその様に変化していくことがエゴの
ない歌って事なら、そう宮本が思った事がとても残念だと思う。
ラジオの「よなよな」でミスチルがコバタケのプロデュースを離れた事でミスチルの
音楽がもっと開放的になって良かったとJAPAN総編集長の山さんが言っていた。

 エレカシには宮本自身の表現したいものに拘って欲しい。
これは個人的見解だけど、バンプはユグドラシルを持って大きくメジャー志向に舵を切った。そして今の、スタジアムツアーを展開できるような国民的バンドになった。
でもその分失ったものはロックスピリットだったり曲の個性だったりしているのは否めない事実。彼らの歌は今もたくさんの人に希望や勇気を与え続けているけれど、メジャーになった分、あの頃嫌でも手を掴みに来ていたバンドが客を待つ事しか出来なくなってしまった。そして音楽でしか大事な事を伝えられらなかった彼らが言葉で伝えなくてはいけない事も増えてしまった。人としてそれは本当は当たり前なのは解っている。でもロックというのは元々生きづらい人の、敗者のための音楽だと思っている私からしたらバンプは最早ある意味ポップバンドなのです。
唯一無二のロックバンドなのかもしれない。でもあなたの私の手をあちらから強引に引き寄せる事はもうできない。そしてここまで来てあと何を歌っていくのだろうというのが素朴な疑問として残るのね。


唯一無二って大事だから。そして個性って大事だから。エゴを捨てるって事を私は今回こんな風にとらえている。

エレカシの曲自体はエゴの塊だなんて思っていない。そうではなく、宮本本人の心象、思っている事を実にシビアに曲に落とし込んで来た。苦しみも悩みも孤独も。ラブソングさえそんな風に聴こえない人生の修行僧的な姿勢が色濃く曲に反映している、そんなバンドあり方が大好きだった。
ただ最近憂慮しているのはエレファントカシマシというバンド自体が最早、エレカシだけの物じゃなくなっているという点だ。
大物バンドは大抵そうだと思うけれど、そのバンドのプロジェクトが出来上がっている。バンドは最早バンドだけの物じゃなくなる。バンドの動向は全てバンドが決められない。バンドの動き一つでプロジェクトにかかわる沢山の人の仕事に影響を及ぼす。
そういった所から敢えてメジャーデビューを選ばないバンドもあるくらいだ。
エレカシも最早4人だけのバンドじゃない。会社の意向も大きく関わる。

 もう一つ憂慮している事はマスターピースが出たのが2012年、RAINBOWが2015年。アルバムが出る頻度が減っている事。宮本の曲作りが人から何かのきっかけをもらわないと作りにくくなっている事。それは近年の宮本インタビューを読んでいてもよく分かる。特にここ最近は村☆潤さんの影響が大なわけだけど。
そろそろ内面にためなきゃいけない時期でもあるような気がする。
まぁそれは30th関連が終わってからでもいいけれど。
そろそろ擦り切れて来ている。歌が単一的になって来てるからね。

 
 バンドマンのエゴって結局は自分の音楽表現においては何を差し置いても自分の感性を信じる事だと思うし、自分の表現を貫く事だと思う。
それを売り渡したとしたら、私は失望しかしないだろう。
色んなバンドを見ていると、それがこれからも長く続いていく条件の一つのように思えてならないんだけどな。

30th関連、紅白出場と沢山の人が大喜びしている現状を醒めた目で見ている私がいます。エレカシが嫌いなんじゃなくて好きだと思うから、魂を売り渡していけない部分があるんじゃないか?と問題提起をしておきたいと思います。

宮本は10年後、20年後に何を見ているんだろうね。
栄光は何時か色褪せる。その時に残るものは何だろうね。




最後に ――

この事に関連して最近ものすごく感動したlostageの五味兄の言葉を載せておこうかな。



売れてても売れてなくても、有名でも無名でも、上手くても下手でも、ただやりたいからやってるだけの奴の音楽は強い、たくさんの人がしょうもないどうでもいいことを気にし過ぎている


もし自分の歌う歌を、自分達の演奏を、誰も評価してくれなくなっても、音楽を続ける、なぜか?自分が良いと思ってるからだ、自分がまず感動してるからだ、それで良い、全く問題ない

2018年 syrup16g、ちょっと休むってよ ―― 

$
0
0
 2018年2月9日、数日後にCOPY発売十六周年記念ツアー〈十六夜〉岡山公演を控えたsyrup16gサイドからアナウンスがあった。

イメージ 1

 2018年3月20日の新木場コーストでの十六夜オーラスのサブタイトルを「冥途」
とする事。セットリストがdelayed,delayedead,delaidbackのdelayed3部作とCOPYを中心とする事。そして、3月20日終了後ひと休みをする事。

 この記事をtwitter上で見かけて驚いちゃったけれど。
思えば以前から言ってたっけね。十六夜が終わったら家に引っ込むって事は(笑)

2016年の夏以来、私はシロップとの濃厚な関係の季節を過ごすことが出来た。


16年 07/20 spitzイベント 新木場サンセット   
         11/27   HAIKAI 2016 札幌

17年   01/29 55 daimas ソロ   
         01/30    〃   バンドセット   
         06/01  error for 0 TK対バン 新木場コースト   
         10/17 十六夜 仙台Rensa
         10/25   十六夜 札幌

 
 2年間で7回、何らかのカタチでシロップのライブに触れる事ができて
暫くシロップから遠ざかっていた私にとってこの約2年余りはとても幸福な時間
だったことを実感している。
だからこそなのか、リアルタイムにシロップ解散の悲しみを味わっていない私にとって今回のお休み宣言はとても寂しいものに感じられてしまった。

 darc完成時の音楽と人での金光さんのインタビューで制作時の話を五十嵐がした時に、darcを完成させるのにとても苦労した事を語っていたね。

「そもそも伝えたい事なんて全然ないし。湧き上がる衝動のようなものって、もはや僕にはないんですよ」

シロップ解散ですでにやり切った感があると言っていた五十嵐が、空っぽになりつつある井戸にどうやって水を少しでもためていけるかってところにこれからのシロップの未来があるとしたら、2014年の再結成以来続いてきた彼らのワークス全てが愛おしく感じると共に,これからの為に,毎年アウトプットして来て渇水状態の五十嵐の心の井戸水を少し潤す必要があるのかもしれないなんてことはdarcの時に気づいていた事だった。

昨年新ALが出る事がアナウンスされ、それが過去の未音源化曲だと分かった時、未音源化曲がCDとして発売されることがとても嬉しかったのと同時に、新曲を出すには五十嵐の中に曲として出したい物やそのエネルギーが今はまだたまっていないんだなぁと感じていた。

そして現実にお休み宣言がなされた訳だが、五十嵐がまた自分のペースの日常を送り、毎日家事をしたりご飯を食べたりネットをしたりする中で滴り落ちる感情の水滴がまた新たに五十嵐の心の井戸を潤し始めるまで待つ以外にリスナーは出来る事がなさそうだ。

ただ。
シロップの曲は確実に確実に強くなっていると思う。
大樹ちゃんがかつて


「僕、もうシロップを辞めるつもりはないですから。クビにならない限り」「(五十嵐が)どう思っていようと俺は辞めないですから」

と言った。

シロップは40代半ばを迎えている。
この先、どれくらいできるのかもわからない。20代・30代と違ってバンドマンとしての限界がいつか来ること、人間はいつまでも生きてはいられないことをリアルに感じている人の発言なんだと思う。

人の終わりを実感として見据えた人の音楽は強い。
どこまでも未来しか見えない年代には到底作りえない生きている事の実感に基づいた
音楽は最早人間の心臓の鼓動と同調するようなものだ。イコール音楽とは生きている事を証明する事でもある。

あぁ、何だかこうやって書いていくとシロップのひと休みがとても必然であり希望が見えてきた気がするな(笑)
これはきっと大樹ちゃんの発言があったからなんだと思う。
五十嵐がこれから先も普通の人としての生活が送れなかったとしても、この4年余りの活動で、生きている事、音楽をやる事の幸福感は苦しみと同じくらい味わっていると思う。徘徊札幌の時に偶然見かけたライブ後の素のゴキゲンな五十嵐の笑顔がそれを物語っていると思っているし、昨年の十六夜札幌でダブルアンコの真空の前に
「札幌が今までで一番楽しい」と言ってくれた五十嵐の嬉しそうにはしゃいでる姿もその証明だと思っている。(道民シロップファンのちょっとした自慢です笑)

 十六夜後半、私は幸いにも埼玉、青森、オーラス新木場に参戦予定だ。
お休みがいつまでなのかはわからないけれどバンドとして充実期を迎えているシロップは最早メンヘラバンドでもなんでもなく、私の中で日本屈指の、唯一無二の世界観を紡ぎだすギターロックバンドだ。
どのバンドよりもリアルでピュアでウソのない、すべての人の命を身をもって肯定し、いい音楽を作り出すために身を削りに削ってきた痛々しいまでの孤高のバンドが再結成後見事な理想に近い姿を見せ始めた事がひと休み後のシロップを待ち遠しくさせている理由でもある。

さぁて、十六夜後半。しっかり目と心に刻み込んで来ようか。


PS:相変わらずの乱筆乱文失礼しました。



光の方へ向くために ―― シロップ埼玉ライブレポ

$
0
0

 今日も私の住む街はペンギン歩きに余念がない。
北国に住む人にとってこの季節はいつもペンギン歩き。
さもないとスベッって頭を打って死ぬかもしれない。
老いも若きもペンギン歩きはこの季節の最重要事項だ。
でもそろそろそんな歩き方にも疲れていた。ペンギン歩きなんてちっとも速く歩けないしちっともカッコよくない。緊張と寒さで肩も背中もゴリゴリだ。
最低気温-10℃の毎日にさよならしたい。
そんなことを思っている毎日だったが、私は東京へ行くことになっていた。
やった。ペンギン歩きよ少しの間さようなら。

 北海道と東京はLCCも頻繁に飛ぶ様になって最早重い腰を上げて行く所ではなくなった。大都会の人混みは相変わらず嫌いだし、成田から都心に出るのも遠くて嫌い。でも行きやすくなった分私の行動範囲もとても広がったから感謝かな。

 まだ寒い2月。
こんな時季にツアー後半戦を持って来るなんて、なんてシロップらしいんだろうと思いつつ成田に着く。北国より少しは暖かいのかな?と思っていたら「何これ?笑」と口を突いて出るほど関東の風は冷たくて。
でもペンギン歩きはしなくていい。やった。最高だ。

 2月23日。大宮へは何度か行ったことがあるけれど、さいたま市は通り過ぎただけ。沿線にさいたまスーパーアリーナがあったっけな。
調べたら北与野駅で降りると近いらしいので、八王子から西国分寺で武蔵野線に、武蔵浦和で埼京線に乗り換えて北与野へ向かう。ここら辺がいわゆる武蔵野台地なのかなぁなんてエレカシのgood morningや武蔵野を思い出していた。
(調べたら武蔵野って多摩川と荒川で挟まれた所なんですね。さいたま市は違いました)
1時間余りで北与野駅に着く。
駅は小ぢんまりとしていて降車する人も少なく、駅北口を出てもごちゃごちゃ雑然としてもいず、すっきりしていて安心感が漂う風景に親近感を抱く。

 アプリでヘブンズロックを検索すると道沿いに歩いて2分らしい。冷たい風の中デイリーヤマザキを目印に歩いていくとすぐに人が集まっているのが見えた。
ヘブンズロックさいたまVJ-3は2005年2月オープンだからちょうど13年目。その外観は看板が何とも・・・で(笑)、雰囲気的には余りライブハウスっぽくない印象。案内板だけがかろうじてらしさを演出していたかな。

5時から物販開始なので列の後ろに並んだら建物からかすかに音が聴こえてきた。おそらくリハ中だ。耳を欹てるとエビセンだった(今だから言えるね笑)
そうか、エビセンか。今日のセットリストはきっと今までと変えて来るなと思った一瞬。
キャパシティ350人なので物販の列もそう長くはなく、目当てのdelaidbackタオルとTシャツを購入。あたりはもう暗くなり始めている。オープンが6時15分。それまで時間があったので北与野駅近くのカフェで休憩。カフェにはシロップTを着た若者が二人、それぞれぼっちで座っていた。いいなぁ、このぼっち感。シロップぼっち参戦民最高!

 さて、程なく時間になったので再び会場へむかう。ヘブンズロックまわりの写真を撮ったりしていると整列開始。今回ラッキーなことに整理番号が神番だったのですぐに入場できた。2階のロッカーに荷物を預けてフロアへ向かう。
因みにロッカーNOは16番。うしし。
フロアはホントにフラットで真四角っぽい感じ。最近のシロップのライブは押しが強いので余り前でも怖いからこのくらいかなぁなんて位置に立つ。
ちょうど真ん中あたりでステージ全てが良く見える位置。
ステージ上をよく見ると【HR】のロゴマークがバックに掲げてある。今日のドラムは?。。。ビスタライトだった。ビスタライトと青だいこだとドラムの音がちょっと違う気がするのでこの確認大事。
さほど前の方でもないかなぁと数えると前から5列目くらい?あれ?と後ろを振り返ると早くも後ろまで一杯で後ろの方が人が多い(驚)
あれ、かなり前だなぁ。具合悪くなったらどうしようなどといらぬ不安が過るけど、まぁいいか何とかなると思いなおして前を向く。
すぐ前にさほど年齢の違わない方々(笑)がいたので少し安心したよ♡

 ライブ始まりまでの時間つぶしがぼっち参戦の苦しみなのだが、しなければならないメールの返事を書いたりツイッターでフォロワーさんにリプライしている間にあっという間に5分前。スマホよありがとう。すでに五十嵐のbadcatが点灯していて気持ちが高揚してくる。ローディー氏がベースとギターのチェックをする。入場後ずっと流れていたSEは前にツイッターで拾ったものだったのかな。
時計を見ていなかったのでアレだけど7時を5分以上過ぎたあたりで客電がおもむろに落ちる。最初に出て来たのが手を振る大樹ちゃん。そして次に出てきた五十嵐。出て来るといきなりステージ前に来て最前客の端から端までハイタッチならぬロータッチ!!ゴキゲンだねぇ、五十嵐。足取りもステップを踏むように軽やかに(笑)定位置に立つ。噂通りだ。それに目を奪われたせいかキタダさんがいつ入って来たのか観そびれる。
前に聞いていた通りキタダさんは髪も伸び、白いアゴ髭がまた素敵で表情もいつものポーカーフェイス。五十嵐は髪も伸び気味で個人的にはこれくらいが好きかな。大樹ちゃんは幾分前より痩せた様に見える。髪も少しカットしたかな。
安定の通常運転の3人の姿を見届ける。
うはー、埼玉十二夜始まる―。

 ツアー後半は新譜delaidback曲初披露でもあるのでどんな風に曲が響いてくれるのか期待大だし、五十嵐の生存確認と(笑)、五十嵐の地元という事でどんな思い入れをぶち込んでくれるのかとの期待にドキドキしていた。
ではセットリストから。


2018.2.23 FRI HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
<セットリスト>
01.クロール
02.Star slave
03.冴えないコード
04.upside down
05.これで終わり
06.赤いカラス
07.前頭葉
08.sonic disorder
09.夢みたい
10.センチメンタル
11.開けられずじまいの心の窓から
12.翌日(1番のみ五十嵐弾語り)
13.落堕
14.変拍子
15.光なき窓

En-1
16.無効の日
17.キミのかほり
18.もういいって
19.Drown the light
20.真空

En-2
21.エビセン
22.生活

 
 言ってしまうとこの日は五十嵐祭りだった。

1曲目クロール始まり。イントロが流れ出すとすぐにお客さんがずずっと押してくる。あの8ビートを刻むギターの音とドラムのダダダンに気持ちが一気にあがる。今日の五十嵐、声が出ている。リキッドの時は風邪のせいか声の調子が余りよくないとの事だったので心配していたけれど、今日は全く問題なさそうだ。

 これから先は思いつくままに。

 最初っから五十嵐の、ライブを楽しもうとする勢いやら地元感もあったのかもしれないけれど、ワクワク感満載の気持ちで一気に曲にノっていく。ギターソロのところでは歯を食いしばるいつもの五十嵐。ライブをする事自体が闘いなんだろうなと思う瞬間でもある。
Star slave後、早くも2曲目でタオルでゴシゴシ汗を拭く。歌っている時目を瞑る時間がとても長いこれまでの五十嵐だったけれど、今日はツアー前半よりも長くお客さんを見れていた様だ。
 3曲目。今日は冴えないコードで来てくれた。この曲のイントロでキタダさんのスラップに釘づけ。シロップでスラップをやるキタダさんを見れていないのでこの時は凄くカッコ良くて感動しまくり。
 これはハコのせいなのかどうかわからないけれど、スリーピースのそれぞれの音がとてもクリアに響いて来て音の輪郭もはっきりしていたので3人の奏でる音がちゃんと耳に飛び込んで来るのね。特にシロップはベースラインがとても大事だから凄く良かった。

 赤いカラスは音源のあのリードギターを入れるにはPAさんのところで音を被せるしかなかったんだろうけどあのリードが赤いカラスの曲の世界観を決めていると思うので正直あの音が欲しかった。
でも、生音でないのを好む五十嵐ではないだろうし、あれはあれでリアルなんだよね。この曲が本当に好きで、歌詞が変わったところがライブではどう聴こえるかな~と思っていたのだけれど何の違和感もなくて良かった。それは曲終わりの
「ひとりだけの~」辺りから五十嵐がもう叫んでいたから。ずっと叫んでいてこの曲のリアルが胸に迫った。「ひとりだけの夢」「有限」全部全部本当だし五十嵐が最初から歌っていた事だ。

 今回は最初の方での大樹ちゃんMCも短かったね。「ここはがっちゃんの地元だからやりたい曲があるみたいです」っていうのに大きな笑顔で「やっちゃうよ~~」とお客をツンツンしてたらしい。記憶にない(笑)。もうこれ自体レア過ぎだよね。
五十嵐が小学生の時に北与野に住んでたのね。これも後から知る。MCがあまり良く聞き取れなくて。

 五十嵐は本当に滴り落ちるように汗をかいていた。半分は冷や汗だったのかもしれないし風邪によるものがあったのかもしれない。そして曲ごとにギターを替えていたね。出来ればどなたか詳しい方にこの曲の時にこのギターって表を作って欲しいです。

 前頭葉。最初の「シー」を聴き逃した。シュン。そして全力の
「ぜーんとーうよーぅ!」「ぜーんとーうよーぅ!」。
ソニックのキタダさんベース始まりからのイントロのあのグルーヴ。イントロであれだけの音の塊をぶつけられるバンドってそういない。
で、温度が上がったところで「夢みたい」。
シロップの曲はハードなものとバラードものとの絶妙な落差がとても魅力だ。
キタダさんのベース音と五十嵐のギター音の不協和音ギリギリのところのバランスに唸る。そんな和音こそシロップの色でもあるね。そしてなんとここでサプライズの一つ目センチメンタルが!シロップはdelayed始まりの私なので一昨年の新木場サンセット以来、ワンマンでは初なのでここでこれかー!!delayedのトップ曲でもあるのでなおさらの事この曲の描く美しい宇宙に引き込まれる。泣きそうだゴメン。

 「翌日」は名古屋からAnything for todayに代わって入った曲。弾き語りからバンドサウンドへ。この曲構成がたまらない。メロディーも歌詞もとても美しい曲。
BUMPでいうならガラスのブルースの位置にある曲。シロップ曲の中でも群を抜いてポップでシンプルで素直な曲。
 「落堕」での大樹ちゃんのカモンの煽りにテンションMAX。お決まり中のお決まりなんだけど何度見ても燃える(笑)
そして2番の歌詞で五十嵐がギターを置いてハンドマイク!
で、「ねぶそくだっていってんの~~~~~ぉ!!!」でのシンガロングをキメる。
最高。

 曲間に音を消してチューニングしたり、軽くリハ的な事をしたり何度かしゃがんだりしたのはエフェクターいじってたのかな。そんなところも印象的。ギタリストのチューニングの時の間とかエフェクターのスイッチを押すブチッブチッっていう音とかとても好き。この日五十嵐の自慢の左足あげが何度もあったらしいのだが全然目に入らなかった。何故???惜しい。。。
でもこれには理由がある。ツアー前半が終わって少し間があった間、音沙汰のないのは五十嵐だけなので、五十嵐の安否というか、元気なのか、病んでないのか(笑)とても気になっていたから私はこの日五十嵐の表情ばかりを追っていたからだ。正直それにとらわれて色々と記憶にとどめておく余裕など全くなかった。
 
 本編は「変拍子」と「光なき窓」である意味とてもシロップらしい印象を残して終了。
アンコール待ち。お客さんの手拍子が弾んでいる。暫くしてでてきたメンバー。五十嵐が「まだ帰ってなかったんですね」と言って笑う。
お客さんも笑う。いや楽しい。幸せ。笑ってる五十嵐、笑ってる大樹ちゃん、いつも通りのキタダさん。そしてお客も笑う。凄いいいライブをぶちまけてくれてる。
これ以上嬉しい事ないよね。
で、やってくれたのがジモティ五十嵐からのプレゼントなのか、「キミのかほり」と「もういいって」。キミのかほりの五十嵐のファルセットともういいっての
「No more No more No more no no more!!」は最高でした。大樹ちゃんのコーラスも。ただこの日大樹ちゃんコーラスがいつもより小さく聴こえたのでそれは残念でした。
そしてドローン。前半にも曲がセットリストにあがっていたけれど今回は特に大樹ちゃんの見事なドラムソロからのベースとギターとのフェイク合戦のイントロ。
もうずっとやっていて欲しいくらいのグルーヴ。歌が絡まなくてこのクオリティ。
五十嵐は声の調子がいいとギターの方も調子がいいらしい。凄く弾けていた。
そして真空のイエイエイエー。アンコール辺りからお客さんのタガも外れて、アップテンポの曲のいたるところでシンガロングが起きていた。真空もオイオイコールが起きてなかった?
そしてWアンコールでレア曲エビセンと生活。生活も思い出せないやいやいーのところは周りの人歌ってたよね。ホントにレアなセットリスト。五十嵐の思い入れをしっかりと見届けた。そして十六夜ツアーの大樹ちゃんは、いつものひまわりのような笑顔の代りにドラマーとしての真剣さとシロップの音楽を大事に思う真摯さに溢れていた。

 あれから4日が過ぎた。
今日も私は道を時々ペンギン歩きで歩いている。
相変わらず速く歩けないし、滑りそうでイライラする。
いつになったらキレイな道をペンギン歩きをせずに歩けるんだろう。

4日前のシロップは、キタダさんと大樹ちゃんのリズム隊ががっしり支える海の
上を自由に、ヘラヘラと笑いながら楽しそうに、だけど時々危なっかしく辛そうに、まるで氷の上をたどたどしく歩くペンギンの様に五十嵐はいた。
余りに楽しそうにしているのでお休み前の全力疾走じゃないのかと心配にもなる。
それと同時に五十嵐が楽しそうにしているのがちょっと先への希望の様にも映った。
人の心の奥底はわからないけれど、こんなに素晴らしいスリーピース、きっと自慢だと思う。こんなハイクオリティでかつ優しい曲たちを私は知らない。
聴こえたかな、お客さんの声。

シロップのライブを観たたくさんの人が思っているけれど、この3人は最高だ。描き出す世界は聴いている私たちの心の中の宇宙だ。物凄く私たちの心の体温に近い音楽だ。五十嵐は私で、私は五十嵐の中に私を見る。

オーラス新木場まであと3週間。

その頃には私もペンギン歩きの必要はなくなっているだろう。

前にも書いたが、五十嵐はずっと今まで青春の残像を背負い続けてきたように思う。
苦々しい、苦しい青春の欠片。このツアーが終わる事で背負ってきたこの残像を捨てる事が出来るんじゃないかな。
青春の残像を捨て去ったところからまた新たなsyrup16gが始まるといいなと思う。
reborn そして光のようなへ。今回光のようなはやっていない。
オーラスでやってくれるんじゃないかな。何となくそんな気がしている。


reborn そしてその先へ ―― 終わらないバンドが今、始まる

$
0
0
2018.3.4 SUN  at 青森クォーター

 2月23日、ヘブンズロックさいたまから9日。埼玉が五十嵐の地元なら青森は大樹ちゃんのふるさと県だ。大樹ちゃんのふるさとは青森県弘前市。弘前は青森市から電車で1時間余り。それでもできたら弘前でシロップのライブをやって欲しいの言うのが多くのファンの願いでもあったのではと思う。でも、埼玉がそうであったように青森のライブでも青森だからこそのライブが観れたら・・・そう期待してクォーター参戦を決めた。そして青森クォーターはバンプを聴き始めた頃からの私の憧れのライブハウスでもあった。


イメージ 1イメージ 2イメージ 3

 イメージ 4 イメージ 5
 
新千歳空港からプロペラ機で約1時間。当日は離着陸の際に揺れる事が想定されるとのアナウンスに少々ビビる。小さい機体。搭乗するお客さんはわずか10数名。
「神様仏様ぷっしろ様」みたいな気分だったけれど何とか無事に青森空港着。空港からバスで青森市内へ。宿泊先のホテル近くでバスを降りる。そこは青森駅前か徒歩で10分ほどのところで、私の街もそうであるようにシャッターを下ろした店が所々に目に付く商店街に面しており、地方都市の衰退に共通点を見出して何とも言えない気持ちになる。宿泊先は商店街の一角のこぎれいな所。ツイッターで青森に参戦される方々の様子をうかがいながら開場直前に行こうと思いそれまで休憩。5時頃ホテルを出る。すると何のことはない、ものの数分でクォーターだった。ただペンギン歩きは青森でも健在だったけれどね(笑)

 イメージ 6 イメージ 7

 イメージ 8 イメージ 9

 さて、青森クォーターはコンクリートを打ちっぱなした外壁にクォーターのマークがカッコイイ。すでにたくさんのお客さんが開場を待っていた。時々近くの人たちから津軽弁での会話が流れる。女の子の津軽弁もかわいいね。
私は青森に来たくても来れなかった友人のために「青森」のdelaidbackタオルを購入。彼女は喜んでくれるかな。
 程なく入場開始。何とかロッカーを確保しフロアへ。立ち位置はやはりたいこ前。
そんなに前には行けなかったし前にはすでに結構なお客さんがいて、背の高い男の子たちもいたので視界は余りよろしくは無かった。ステージも良く見えなかったが仕方がない。程なくSEが。埼玉と同じだろうか。天井にはミラーボールが。青森クォーターは1985年にできたのでもう30年以上。ミラーボールは昭和の名残かな。
ステージバックにはやはりクォーターのロゴ看板。これがやたらカッコイイ!!

セットリストは以下のとおり。

<セットリスト>
01.クロール
02.Star slave
03.冴えないコード
04.upside down
05.これで終わり
06.赤いカラス
07.前頭葉
08.Sonic Disorder
09.夢みたい
10.Anything for today
11.開けられずじまいの心の窓から
12.翌日(一番弾き語り)
13.落堕
14.変拍子
15.光なき窓

En-1
16.光のような
17.無効の日
18.もういいって
19.Drawn the light
20.真空

En-2
21.Everything is beautiful
22.生活



 この日のシロップ青森は大樹ちゃんがとてもクローズアップされたライブを展開してくれた。埼玉が五十嵐祭なら青森はたいこ祭だった。

 大樹ちゃん、五十嵐、キタダさんの順で入場してくる。埼玉のそれとは違って大樹ちゃんの入場にフロアがとても沸く。五十嵐は埼玉とは違ってテンションの高さはさほど感じさせない普通な入場。キタダさんの髪が少し短くなっていたような。

 いつも通りクロールが始まる。五十嵐の歌が入って来て気付いたのだけど今日の音はどちらかというとエコーが深くかかっている。このエコーのかかり方には好き嫌いがあるかも知れない。私はエコーが深くかかり過ぎるのはそんなに好きではないかも。
2曲目Star slaveと後半のもう一曲のステージバックからのらライティングがとても良かった。ステージからフロアまで行く筋もの光の筋が。綺麗でした。
赤いカラスの時に途中でローディー氏が横から出て来てPAさんに音を下げて?みたいなフリを。ちょっとギターの音量が大きすぎたのかな?

 埼玉では大樹ちゃんのコーラスが余りよく聴こえずとても残念だったけれど青森ではとてもキレイにコーラスが被っていて良かった。固定曲は勿論の事、今日の日替わり曲Anything for todayでもきれいにコーラスが乗っていたね。
そして翌日。新潟ではちがったみたいだけれど、埼玉に続いて青森も1番が五十嵐の弾き語りからのバンドサウンドで五十嵐が大樹ちゃんの家へチャリで向かう姿が思い浮かびました。そして歌う五十嵐とコーラスの大樹ちゃんはこれから終わる事はないだろうと何となく思った。そんな二人のハモリでした。

 そしてアンコール1曲目で「光のような」をぶち込んできたね。
この曲は五十嵐が歌い出しを間違えたり、ギターソロの入りを間違えたりでもう少しクオリティをあげる余地があるんじゃないかなと思った。にしても青森でこの曲を張るとは思っていなかった。

 本編初の大樹ちゃんMCで、
「もっと話すようにと言われたので(笑)」と。今回は徘徊の時ほどテンションの高いMCを大樹ちゃんはして来なかった。なので地元青森は頑張って!とスタッフさんから言われたのかもしれないね。何やらフタッフの佐々木さんも青森出身らしい。

 大樹ちゃんの2度目のMCで
「シロップは青森で結成したわけでもライブをしてたわけでもなく、解散したこともあるバンドなんであまり帰ってきた!って感じではないけれど来てくれて嬉しいありがとうございます(趣意)」と言っていた。
今回のツアーでずっと思っていた事だけど今までの大声で良く笑う大樹ちゃんは今回は影を潜めていて比較的シリアスに音楽と向き合う表情を良く見せていたね。
これは何か大樹ちゃんの中で何かの変化があったのではないのかなと感じている。
 私は大樹ちゃんの今までのプレイの時々に太陽のような面と共に冷静な一面を感じる事も多くあって今の大樹ちゃんのスタイルがむしろ素に近いのではないかなと思う。

 このMCはとても正直でクールな大樹ちゃんの一面を見たような気がしている。
私はこんな冷静な一面が決して嫌いじゃない。キタダさんと共にリズム隊がとても理性的な支え方をしているからこそ、五十嵐のエモーショナルなギターとボーカルが生きているのではないかと思う。むしろこの冷静さをらしいなとさえ思う時がところどころあった。ただ落堕やドローンのドラミングは鬼気迫るものがありました。五十嵐を見る目を鋭くて本編~アンコールにかけてはとても落ち着いた印象。

 そして大樹ちゃん、津軽弁のイントネーションの言葉(忘れた!)と「せば(へば?)」を披露して落堕へとなだれ込む
この日の五十嵐は曲終わりにありがとうございますというのみであとは殆ど話さなかった。五十嵐らしい大樹ちゃんへの配慮だったのかもしれない。

 青森のお客さんはどちらかというと情熱を内に秘めている方々が多かった印象で
落堕での定番「寝不足だっていってんの~~~!」で五十嵐からフロアにマイクを向ける事もなく、お客さんからシンガロングが起きる風でもなかったね。だけどアンコールのドローン辺りから大樹ちゃんがカモーンでいつも以上に煽ったのでそこからお客さんのタガが外れた模様。

 やはりライブは生ものでもともとシロップはアレンジをアドリブでどんどん変えてくる面白さがあって今回も埼玉とはまた違ったギターアレンジが特にイントロであちらこちらに炸裂していって、後半になるにしたがってそのソリッドさがどんどん増してくる印象が強い。特に真空のギターは凄かった。私の観てきたなかでは今日が最高でした。埼玉、青森と見た感じでは五十嵐ギター弾けているよね。五十嵐の足あげを青森でも見る事が出来なかったのだけど、前で見ていた方から左足がどんどん上がっていて時々ピョンピョンもしてたというから五十嵐も相当テンションあがって楽しかったのね。ドローンで一瞬中指を立てたらしいから(笑)

 Wアンコールでは大樹ちゃんが1人で先に出て来てくれて、その時はとてもニコニコでとても嬉しそうだったな。暫く一人で色々と話してくれてた。記憶に自信がないのだけど、ここから大樹ちゃんのドラムソロをこれでもかって堪能できるくらい長くやってくれて圧巻だった。
ここで岡山や大阪で1曲目だったEverthing is bautifulが復活。この時に生音にこの曲必須のピアノの音を被せてたよね。
んでラスト生活で終了。前の方ではまだアンコールを求める拍手もあったのだけど、みんな意外とあっさりとあきらめた様子(笑)
ここでライブ終了のアナウンスが男の人の声で入ったので聴き耳を立てましたが五十嵐の声ではなかった模様。

因みに
アンコール・・・五十嵐、大樹ちゃん十四夜T、キタダさんは着替えてない。
Wアンコール・・・三人とも十四夜T\(^o^)/

 こうして青森ライブ終了。
十四夜まで来て五十嵐の声が若返ってきたように思った。darcもdelaidbackも年を重ねた良さが五十嵐の声にはあったけれど今日は違った。ずっと歌ってきたせいかもしれないね。そして今日のエポックメイキング的な曲となった「光のような」。

歌詞に
  
     光のような 儚いような  命が今  始まるよ

 これはある意味第2のrebornだなぁーと思った。
多分オーラス新木場ではやってくれるだろうなとは思っていた。
この曲はrebornで人が生まれ変わるというとても哲学的な人の真理を歌っている。
生還で再生したシロップが今光のようなを歌うのは冥途でいったんお休みをするシロップにとってはとても象徴的な曲だと思っている。


   中央線が止まっても 最終に乗り遅れても この生活は 変わらない

 恐らく昨日も今日も明日もそんなに自分は変わらないし変えられない。
だとしても「光のような儚いような命が今始まるよ」
五十嵐の中に明らかに光の射す量が増えたんじゃないだろうか。
一夜からここまで14か所。特に後半戦の五十嵐のテンションの高さは驚愕する(笑)
人は一人だと歌いながら人は一人では生きて行けないとも歌う五十嵐。
今回のツアーでたくさんの人と音楽で繋がることが出来てとても喜んでいるのは五十嵐の様に思えてならない。そうであればいいな。
今回もsyrup16gの音楽性が唯一無二であると共にとてつもない世界を映し出す
プレイスキルを持った影キャラ(笑)のモンスターバンドである事を証明してくれた。


 青森クォーター、バンプがハコツアーをしていた時からずっと憧れでした。15年以上経って夢が叶いました。ありがとう青森。
次はオーラス新木場。

*もう記憶も曖昧です(笑) 間違っていたらすみません。



あおもり写真集
イメージ 10 イメージ 11 イメージ 12
  青森駅前通り                   アスパム展望台より
イメージ 13 イメージ 14 イメージ 15
                            アスパムにて
イメージ 16 イメージ 17 イメージ 18
            青森市役所駅前庁舎(林檎色)
イメージ 19   イメージ 20   イメージ 21
   新青森駅                    北海道新幹線内
イメージ 22    イメージ 23
                        駒ヶ岳を臨む

悔いのない歌

$
0
0
五月の東京・渋谷に悔いのない歌が響き渡りますように

5月28日(土) 渋谷・さくらホール
ロストインタイム ホールワンマンライブ

「悔いのない歌」

たくさんの人に聴いてもらいたい歌がある

 
イメージ 1


イメージ 2


君が旅に出る理由 ―― syrup16g 冥途に寄せて

$
0
0
2018.3.20 tue   at 新木場 studio coast

      イメージ 1

  
<セットリスト>
01.変拍子
02.Find the answer
03.Vampire's store
04.生きているよりマシさ
05.来週のヒーロー
06.Sonic Disorder
07.タクシードライバーブラインドネス
08.パープルムカデ
09.I・N・M
10.正常
11.落堕
12.coup d'Etat
13.空をなくす
14.Drawn the light
15.翌日

En-1
16.無効の日
17.生活
18.神のカルマ
19.Share the light
20.天才
21.真空

En-2
22.リアル
23.reborn
 すみません、タイトルがくるりかオザケンじゃん?と突っ込まないで下さいね、そこのあなた(笑)
ちょっと今の気分にピッタリだったもので。

 3月も下旬だというのにまるで冬の様に寒い東京。3月20日、さくらもまだ1~2分
咲きくらいのこの日、「冥途」とサブタイトルを付けられたシロップCOPYツアーのオーラスはとにかくありえない形で素晴らしいものだった。

 それは多分他のバンドとは比べようもないものだと思う。
ライブパフォーマンスだけを見たら、ツアー後半戦では埼玉の方が圧倒的に良かったし、五十嵐も機嫌が良く、MCも滑らかにこなしていた。出て来るなり最前のお客さんとロータッチしていたくらい。

 オーラス新木場は敢えて言うと、それまで私が観て来た4本のどれとも違うライブだった。シロップが少しお休みするための、バンドもお客さんもその心の準備をする様でもあり、また、そんな意志など全くない様にも取れる不思議な2時間だった。

 セットリストは周知のとおり全くの別物で、最新AL delaidback~FREE THROWまでを年代ごとになぞっていくものだった。なぜそうしたのかは知る術もない。
これから出るかも知れない音楽雑誌にもしメンバーのインタビューが載るならもしかしたらその事も語られるのかも知れない。それに期待して今はライブを観て感じたそのままを書き記しておこうと思う。



 まるで生還の時の様にステージには紗幕がかかっていた。生還の時の1曲目、紗幕の中で始まったのはrebornで、わかるのは五十嵐だけでベーシストもドラマーも誰かは定かではなかった。でも紗幕に映る影で観ている人は何となく予想と期待をし、それが次曲ソニックで紗幕が開き、それが現実であることに胸が打ち震えた人も少なくないはず。

 それと同じ手法で「変拍子」から始まった本編は次曲「Find the answer」でその紗幕が開きバックに五十嵐の書いた「冥途」の文字が大きく浮かび上がる。
生還から始まったシロップの新たな物語はまた、生還と同じ手法で終わるのだと思った。

 ニコ生を観て感じるほどライブでの五十嵐はギターも声もそんなにガタガタには
感じなかった。それがライブでもあるね。

・・・というか・・・。
正直に言ってしまうと、4曲目「生きているよりマシさ」から9曲目「I・N・M」までの6曲での五十嵐の声の出なさ加減さえも10曲目「正常」からラスト「reborn」までのライブパフォーマンスの素晴らしさを敢えて誇張してしまうほどの ――
それくらいドラマティックなライブだったと言ってしまおう。

 埼玉をピークに青森→水戸とだんだん五十嵐がMCで余り話さなくなってきていたのは知っていた。青森では五十嵐の声も健在であり、ギターに少しの難はあったものの幾分の機嫌のよさも残っていた。しかし水戸では五十嵐の声の調子も良くなく、余りMCもなかったけれどもライブ自体は素晴らしいものだったとレポ等で読ませていただいた。

 3月20日、新木場のシロップは盤石かつ自由自在のリズム隊の、特にベースの音量が今までよりも大きめだったと思うし、大樹ちゃんのコーラスの美しさが五十嵐の声の不調をとても良くカバーしていた様に思う。
ソニックのこんなに長いイントロもそう聴けるものではないよね。五十嵐が叫んでヴォルテージが頂点に達した時、前方のお客さんが一気に前に押されて渦を巻くように揺れ、後ろに揺り戻されていた。ここ最近のシロップのライブではモッシュ状態も時々起る様になっていたけれどこの日のソニックのお客さんの渦を巻いて揺れる様は凄かった(この時に倒れた方々にケガがなくてホントに良かったです)。
実際、ここからずっとお客さんは熱かった。

 9曲目まではどちらかというとリズム隊が五十嵐をリードし続けていた印象。それが10曲目「正常」からは一気に変わっていく。この日の正常はライティングがlast dayを彷彿とさせ、ステージを白く照らしていく。そして五十嵐のギターのコードストロークにキタダさんのベースが、最初はゴリゴリな音から音にエフェクトをかけた美しいあの音が美しく絡まっていく。特にロッカバラードのリズムに乗ったベースの流れるようなアルペジオは本当に美しく曲に寄り添い五十嵐のギターに寄り添っていく。あの時あの場所は多分異次元の世界を作り上げていた。
これがシロップのアンサンブルの凄さだ。
多少歌がへたれても楽器のアンサンブルだけでとんでもないグルーヴを生み出す。私はこんな時にシロップのライブに無上の幸福感を覚える。
 
 そして次曲「落堕」。曲前の大樹ちゃんのドラムソロでお客さんから声がかかり
大樹ちゃんが「聞こえない!」と返す。ここからお客さんのタガが俄然とまた外れ始め、テンションが益々上がっていく。その大樹ちゃんのドラムソロにキタダさんが近寄ってシンバルを叩いてたのね、この時(その時は見えなかった)。そして耳に手をやって聴き耳を立てている。そこからおもむろにヘドバンしながらベースを絡ませていくキタダさんがカッコ良すぎて絶句。ツンデレキタダさんがこんなチャーミングな所を見せたら震える(笑)

 そうするともう五十嵐の副腎髄質からアドレナリンが放出されるんだろう。
もうさっきまでの声がウソのように声が出ちゃうの。
9曲目までの不調を取り返そうとするかのような凄まじいライブが繰り広げられる。

 だからシロップのライブは一時も目が離せない。そこそこで何か他所とは全く違った何かを落としていく。全く予想がつかない。たとえ固定セトリがあっても予定調和も余りありえない。それの極致が新木場だった。五十嵐のタガが外れると後はもう手が付けられない。

 アンコール、本当は天才で終わりだったんでしょう。なのにおねだりで真空をやろうとする五十嵐。大樹ちゃんは首をかしげる。
まぁもうこのキタダさん、大樹ちゃんという大人な2人の、形の違った愛情に支えられて五十嵐はこんなにも全開になってしまう。五十嵐が音楽でしか自分を解放できない。生きられないとはこういう事なんだろうね。この一瞬に全て捧げてというかね。

 大樹ちゃんのMCって魔法で、大樹ちゃんの一言でお客さんは自分の感情を余計に解放させる。そしてそのお客さんのエネルギーが五十嵐の火に油を注ぐから(笑)もう手が付けられなくなるんだね。

 新木場のトライアングルは最初いびつだった。ベースとドラムに引っ張られていた。しかし正常を契機に今までで一番大きな正三角形を作ってみせた。
本当にシロップは予想がつかない。ずっとアップビートで引っ張って来て最後にrebornで泣かせる。
 死にたくない。薬をくれだとか、君に存在価値はあるかとか生活はできそうそれはまだだとか言っておきながらすんばらしい美メロで

  
     昨日より今日が 素晴らしい日なんて  
     わかってる そんな事  当たり前の事さ


なんて歌っちゃって前半の不調はいったいどうしたの?って突っ込みたくもなる。



・・・
 
またいつか戻って来ます。また会いに来てください。 おやすみなさい。 


 これがたった一度だけの新木場での五十嵐のMCだ。冥途のTEEシャツを着ていたのは五十嵐だけ。五十嵐だけが冥途の旅に出る。
・・・と見せかけてのホントのおやすみだね、がっちゃん。おやすみなさいだもの。あの時間でおやすみなさいは子供の時間だもの。
16か所のライブで出し切って暫くは白い灰状態なのかもね。
やはり冥途への旅と詐称した五十嵐の冬眠だね。
五十嵐は冬眠の間で楽曲作成のネタをたくさん仕入れて、心と体のメンテもして
抜いた奥歯もちゃんとして、生まれ変わって戻って来る。
やはりそう思う。そのためには一度今までのシロップ曲を遡りながら光を当て、丁寧に労ってやらなければいけなかったのじゃないかな。

 やっぱりやっぱりrebornか。新木場で今までの曲たちひとつひとつを愛でて会場全体で共有した愛すべきシロップの曲たち。なぞってさすっても冥途の旅には連れて行かないんだろう。rebornを今歌うのはそういう意味だよね。reborn=生まれ変わって、delaidback=遅刻して戻って来るんでしょう?
その時また新たなシロップの物語が始まる。

ただ・・・
埼玉と青森では五十嵐の様子が変わっていた。青森は大樹ちゃんの地元だからそれがあるのでMCも少ないのかな?と思っていた。それがオーラス新木場、これから冥途に旅立つというライブでますます五十嵐は寡黙になり、笑顔も少なくなっていた。
歌いながら目を開けてお客さんを見る事も数えるほどしかなかった様子。
ステージの上り下りもそそくさとしていて余り客さんもメンバーも見ていない。
そこに何の理由があるのかはわからない。
もしかしたら青木さんの事があったのかもしれないね。
青森や水戸の時も。。。

 どちらにしても五十嵐は今の自分に満足なんてこれっぽっちもしていないだろう。願わくば戻って来た時に今よりもっと生きるのに苦労はしなくなっては欲しいけれどね。

 シロップが純粋に今の姿勢で音楽を表現し続ける限り、彼らの描き出す世界は誰も真似のできないものだと心から確信している。
 自らの内に鳴る音楽を純粋なままで正確に誠実に届けてくれた。
その五十嵐、大樹ちゃん、キタダさんの強い意志。
ありがとう、ありがとう。やんわり、ふんわり、待っています。

*相変わらずの乱筆乱文、全然まとまってない文章すみません。
 この文章は私の完全なる忘備録です。
 読んで下さった優しいあなた、ありがとうございます。

「reborn」 今、この曲の意味するものは ―― シロップ第3期終了に寄せて

$
0
0
 2年前の4月7日、私はこんな記事を書いてました。

青春の残像を乗り越える事ができるのか ―― 五十嵐隆

 前に何度かtwitterでも触れて来たのだが、ミュージシャンの佐藤龍一さんとのやり取りがかつてあり、

私   :「身を削るようにして曲を作る人の曲が好き」

佐藤さん:「そういう作り方をしている人は概して破滅的な人生を送る人が多い」

私   :「そういう人がファンの愛する気持ちで幸せを感じてくれたら」

 多分こんなやり取りをしたことがある。これは五十嵐のことだ。
 
 時々のインタビューなどで知る、解散~再結成~現在までずっと抱えている五十嵐の内面の闇がどこかで癒されることをずっと願ってきた。
佐藤さんは長年ミュージシャンとしてシーンを見続けてきた方だからこその実感だったのだと思う。20代で早世した尾崎に代表されるようにそんなアーティストは悲しいお別れをする事も多い。

 今回の音楽と人のsyrup16gのインタビュー記事を読み、今回の十六夜ツアーを16本やる事で五十嵐が縋ったのは「ライブで盛り上がっていたお客さんの姿」で、そこに生きる糧、希望を見いだせたと言ってくれたことは2年前の私の願いが叶ったようでとても嬉しく思った。

私は五十嵐のこの言葉をずっと聞きたかった。

私たちファンはとても非力だと思う。ライブに行き、音源を買う。それ以外にできる事は余りない。心の内の愛する気持ちが果たしてバンドに届いているんだろうかと思う事もある。でもこういった形でファンの思いが届いてたことを知り、ファン冥利に尽きる。この上ない幸せ。

 五十嵐独特の破滅的な部分をシリアスに前面に押し出してきた解散前。そこを追及する事こそが自らの命題の様に攻撃的に自らを切り刻んできた様は壮絶でしかなかった。それが今こうしてシロップファンの姿に五十嵐自身が自分や自分の音楽へのたくさんの愛情を見てくれた。なんで今まで気付かなかったの?って思うほどだけど。「縋る」とか「糧」とか「希望」とか。こんな事をしれっと言えてしまう。
なんか五十嵐のこんな感覚が好きなのかも。バンドに「ついていく」とかバンドが
「ついてきてください」とかよく言うけど、私はそんな言葉に違和感を感じていたから。バンドマンも私たちファンも同じ様に人としてもがき苦しみながら生きている者同士。私の中についていくも行かないもない。最早戦友のようなものかもしれない。

 そして休む理由も明快に答えてくれた。

 シロップ初期の事を五十嵐は「負の普遍性を保てている」と話した。
初期のシロップは自らが負け犬であることをどんどん突き詰めて行った。突き詰める強さがあったという事だ。強さの別名は無邪気。知らないが故の無邪気な純粋。
それが生還後、特にここ2,3年のライブに参戦してみて思うのはライブの素晴らしさだ。曲は暗い事を歌っているけれどそれよりも圧倒的なライブに音楽の凄さを知らしめられてきた。そこには凄い楽曲を作って凄いライブをするシロップとそのシロップの音楽が大好きで盛り上がるお客さんしかいない。単純に「楽しい」のだ。たくさんのお客さんが五十嵐のことやバンドヒストリーを我が事の様に自分に当てはめて共感してもなお、曲の凄さにライブに楽しさと感動しか感じない。ただ一言「凄い曲をやる凄いバンドだ」って。ただひたすらシロップを愛してきた今までの一方通行のファンの思いがやっと五十嵐の心に届いた。
 
 そんなことがあった十六夜ツアーで五十嵐がもっとできるんじゃないかと思ってくれてとても嬉しい。凄く前向きなので驚くほど。

 大樹ちゃんの五十嵐への信頼と愛情。五十嵐の全てを受け入れてもまだ余りある五十嵐の才能への敬意。でもそれは大樹ちゃんとキタダさんの2人がいてこそって五十嵐も良く知っている。そして大樹ちゃんが居なければ多分この世界では生きられないだろうことも2人は知っている。それくらいには大人になれたんだなぁ。
あっ、大樹ちゃんがママならお父さんは遠藤さんね。少し遠くから見ていて時々お尻をポンって叩いてくれるっていう(笑)

 それもこれも五十嵐隆っていう人の才能を守ろうとする故だよねぇ。
こんなバンド、いないと思うから。フォロワーは沢山いるけど。

 11ページ目。円陣を組む3人に涙腺が緩んだ人も多かったみたい。
色んな映像残ってるけれど円陣組んでる姿なんて見た事あったかな。それくらいレア。

 シロップがここまで続いてきたのはホントに奇跡で、だけど必然で必要で。
音楽に対するひたむきさ、純粋な気持ちにもう涙腺が緩むしかない。
やっと両想いになれたみたい。


 
 音人のインタビューで新木場オーラスの時に色々思っていたことが明確になった。
MCが少なかったのは五十嵐がそれくらい自分をすり減らして出し切った証だったんだね。声の出ないのもあのライブではそんなに重要な事ではなかった。それをも含めてシロップだって。何が起きてもどうにかしてしまう五十嵐の事を自身もメンバーも信頼してる。長年やって来たからこそ分かる事。上手く歌い終えるとかギターを弾き間違わないとか(笑)それも大事かもだけど、それをねじ伏せるほど今のシロップのライブは凄いよって事だ。

 いつ戻って来るのかはわからないが、穏やかな気持ちで待てるってちょっと幸せ。
できれば徘徊と十六夜の映像出して下さい。五十嵐の生活費が心配なので。

 五十嵐が大団円って(笑)。
この言葉がホント似合わないバンドだけどね。
五十嵐にとってはライブは戦場だから。のた打ち回って生みの苦しみ味わってるという。でもその先にある喜びを知ってるから辞めないんだよね。
予定調和を嫌うっていう病気もあきらめた方がいい。
どんどん変な事やって。大樹ちゃんがいるから大丈夫。
人間は死ななくても生きているうちに生まれ変わって
また新たに始める事ができるんだよね。
rebornってただひたすら生きて行くってことだ。

こんな気持ちで待ってます。ありがとう、ありがとう。

      Last dayでも生還でもないこちらのrebornを。

けれどきっと人生は悔いてばかりだ でも、笑おう! ―― ロストインタイム 悔いのない歌 ライブレポ

$
0
0
2018.05.26 SAT at 渋谷区文化総合センター大和田4F さくらホール


<セットリスト>*キングさん、感謝♡
   <S E>
01.ライラック/すべてのおくりもの(2017)・・・アカペラ始まり
02.約束/群青(2003)
03.泣き虫/冬空と君の手(2002)
04.証し/時計(2005)
05.教会通り/きのうのこと(2004)
06.30/()トラストオーバーサーティー(2013)
     <インスト>
07.残像[Re-baked]/sgライラックc/w(2016)
     <インスト>
08.No caster/DOORS(2015)
      <インスト>
09.ココロノウタ/きのうのこと(2004)
      <S E>
10.傘のない帰り道/sg(2018)
      <S E>
11.一つだけ/群青(2003)(アコースティック)
12.北風と太陽/きのうのこと(2004)(アコースティック)
13.グレープフルーツ
(ロストインタイム総選挙アコースティック部門第一位/BESTきのう編(2012)
14.ヒカリ/きのうのこと(2004)
         <S E>
15.366/DOORS(2015)
16.列車/群青(2003)
17.手紙/冬空と君の手(2002)
18.線路の上/冬空と君の手(2002)
19.希望/明日が聞こえる(2009)
20.五月の桜/LIFE IS WONDER(2013)

En-1
21.22世紀(ロストインタイム総選挙バンドセット部門第一位)/DOORS(2015)
22.旅立ち前夜/さぁ、旅を始めよう(2007)
23.Repentance/sgc/w(2018)

En-2
      <S E>
24.4:53am/冬空と君の手(2002)

*大岡さんブログより追記しました
  
今年の211日。突然舞い込んだ知らせはとても切実なものだった。
 
ロストのHPに海北さんの決意表明と526日『悔いのない歌』ホールワンマンの開催が発表された。多くのロストファンがそうだったのかもしれないが、私はこの決意表明を読み、きっとこんな事を海北さんが言う日が来るのではないかなと思ってた事を思い出す。それは昨年の「すべてのおくりもの」レコ発ツアー初日、渋谷クアトロでの海北さんのMCの時、そして札幌でのレコ発の時もそうだった。
 
何か心に思う事があるんだろうな・・・と思っていた。
 
 この日の決意表明を読んでも何を海北さんが思い悩んでいるのか、それを知る由もない。ただ、このままロストが終わってしまうってことがあるかも知れない事だけは切実に身に迫ってきた。plentyが解散してしまった。2014年に再結成したシロップがツアー後小休止に入る事もこの時すでに決まっていた。そんな事があっての海北さんの決意表明に焦りを感じた。
私の知るところなんて大したものでは全くないが、海北さんは、ロストインタイムというバンドは、いつも聴く者一人一人にたくさんの暖かい気持ちを、言葉を、歌を、想いを伝え与えて来てくれた。それはそれは人ひとりの手に余るほどに。今度はファンからロストに何かを返す時なんじゃないかなと思った。
 
 私は基本好きなバンドに対してお花を送るとかファンレターを書くとかプレゼントをするとかそういったことは一切したことがない。寧ろそんなことをしなくても彼らの音楽を愛し、ライブに足を運ぶことこそがそのバンドへの最大の愛情表現であると今でもそれは思っている。そんな私からして何かを形にしてロストに届けたいって衝動に駆られたあの日。ロストは、海北さんはそんな思いにさせるバンドであり、人だった。それくらい身近にいるバンドだから。こんなにファンに近くてファンを大切にしてくれるバンドはいない。だからなんだと思うきっと。
身内の一大事にじっとしていられない自分だったんだと思う、きっと。
 
 そんな思いを抱いて友人mi-hoさんとムジカで会った2月17日、さくらプロジェクト@lit_0526は発足した。そこからの約3か月、たくさんの方々の真心に触れ、何度も感動をし、胸を熱くしながら『~五月の桜~ ファンからのおとどけものVr』
を作らせていただいた。

         
イメージ 1

 ファンの想いがどこまでバンドマンに届くのか。そもそもファンに介入できる事なのか。それだってわからない。ファンはファンであって友だちじゃないから。ただ、何もせず後悔するなら何かをして後悔した方がいいと思った。そしてさらに背中を押してくれたのはシロップ五十嵐の小休止前のインタビューの一言だった。シロップのライブで盛り上がっているお客さんの姿が、人との関わりが本当に苦手な五十嵐の希望だと。そのお客さんにもっといい曲を届けるためにシロップは小休止をした。あの、五十嵐の口から出たその言葉に、ファンってバンドマンの糧になれるんだと改めて思った。嬉しかった。

 そんなこんなで円山公園や大通公園に桜や花々の撮影に行ったり、ビデオ編集に徹夜したり、トールケースやレーベルデザインに悩んだり。ホントにワクワク楽しい時間だった。その間にホールライブのチケットが全てソールドアウトになった。公式から発表があり、海北さんや大岡さんからも喜びのコメントが出た。本当に嬉しかった。悔いのない歌が成功する条件の一つがチケットのソールドアウトだと思っていたから。そんなこんなでmi-hoさんと協力しあいながら完成に漕ぎつけたのも今となってはとても大切な思い出になりました。mi-hoさん、そしてご協力くださった方々、本当にありがとうございました。



・・・・・・・すべての環境が整って・・・

・・・・・・・そして・・・


 5月26日 ロストインタイム 悔いのない歌が始まる。

イメージ 2イメージ 3イメージ 4イメージ 5


 渋谷駅西口の風景はハチ公側とは大違いでとても落ち着いたステキな街に見えた。
歩道橋を渡るとすぐにさくら通りが。その坂は短いけれど結構急で大岡さんが走ってあれだけ息が切れたのもわかる気がする(笑)

イメージ 6イメージ 7イメージ 8

会場に飾られたお花。有江さんが個人名義でお花を出していた。有江さん、本当にロストを愛しているんだなぁとジーンときてしまう。
 
 さくらホールはとても落ち着いた会場でロストのホールライブにぴったりだと思った。
私たちは前から7列目の真ん中あたり。ステージが程よく近くて全体もよく見える位置だった。個人的に多分ベスポジ。ライブハウスとは違い床が坂になっているので人に視界を遮られる事もない。何ていいの?!

 
 ほぼ定刻の18時ライブ開始。
おもむろに客電が落ちる。薄明かりの中刻まれる時計の音。カチカチカチカチ。
まさにロストインタイム?いや、この日は違ったね。まるでロストの歴史を遡るような時の刻みに聞こえた。
1曲目ライラック。1曲目から感極まった。書いてる今も泣けてくるくらいだ。
聴きたかった、海北さんの声。三井さんの煌めくギター。楽しそうにリズムを刻む大岡さん。
ずっとこの3人で、バンドセットのロストインタイムを観たかったんだと思う。
この日2人は殆ど全曲海北さんと一緒に歌ってたよね。楽しそうに愛おしそうにお客さんを見てくれてたね。



2曲目から古い曲が続く。ロストが最もその音にパンクを宿してた頃の曲。「約束」。もう2曲目からべースのゴリゴリ感全開だった。
ベースの音量があがり、ベースマン海北の今まで見たこともない大きなアクション。そしてギタリスト三井さんの、町田さん曰く「バカテク」ギターがあちらこちらで炸裂する。


大岡さんの裏打ちとタタタタタタタタタタタタの細かなスネアドラムが海北さんの歌の熱量をあげていく。
海北さん、最初っから全力全開。
6曲目「30」。MOROHAで有名になったのかもだけれどロストの30はロストでしか出せない30だよ。
この日の三井さんと大岡さんのコーラスの美しさ。曲の表現する力を何倍にもあげていたね。相当練習したはず。こんなコーラス簡単にはできない。これを聴いても本当に悔いのない歌にむけて全力だったんだなぁと伝わってくるものが半端ない。
7曲目「残像」8曲目「Nocaster」でロストの陰の部分を歌う。こんな曲を歌う時の海北さんの目に狂気が時々宿る。騙されちゃいけない。ロストインタイムはロックバンドだ。海北大輔は多分羊の皮を着た狼になる時もあるんだと思っている()


9曲目「ココロノウタ」



「悲しい事が悲しいんじゃなくて 悲しいと言えない事が悲しい」




なんでわかるの?バカヤロー!!と思ってずっと聴いてきた曲。
10曲目「傘のない帰り道」海北さん、一色さん来てたよね。雨が降ってなかったのは、一色さんのロストを思う思いやり?それか正夢フェスとかの一色さんからのお礼かな。でも、ちょっと悲しい傘のない帰り道だったよ。

 いつもはあちこちで楽しいMCが入るけれど、この日はMCはほんの3回くらい。
確か19曲MCなしで突っ走ってた。私の好きなバンドはMCが少ないバンドが多いからそれでも全然かまわない。音楽でしか伝えられない事が絶対あると思う。

 20曲目「五月の桜」の前にピアノの前に立った海北さんが言った言葉。


「心が折れてしまってとてもしんどい時間を過ごしたけれど、これからも歌い続けようと思わせてくれたのは、今日この時を選んでくれたあなたのお蔭です」
「いろいろ話してしまうと気持ちが薄まってしまいそうなので、感謝の気持ちは歌う事でしかお返しする事ができません。でもこれだけは言わせて下さい・・・・・・・・・・・・これからも・・・・・・よろしくお願いします」



苦しい苦しい絞り出した言葉。胸が締め付けられた言葉。

多分かろうじてロストを続ける決意だけはすることが出来たのだと思う。

この一言をたくさんのお客さんの前で伝える事にどれだけの迷いがあったのだろう。彼は本当に不器用で正直な表現者だなと思う。自分に嘘をつけない。迷いのトンネルなんて多分抜けてない。

ただ海北さんが言っていたように、人と会って歌う事でしかきっと答えは見つからない事にやっとやっと納得がいったのかもしれない。

 

・・・そして20曲目。本編最後は「五月の桜」。

 今回MVを作ったからだけじゃなく、この歌を本編最後に持ってきてくれたのは、聴きに来てくれたファンに対してのメッセージじゃないかと思う。

たくさんのファンがロストが「好き」でロストの音楽が「好き」で集まってきた。これはロストからのそんなファンへのアンサーソングだと思う。




「ただ僕は君に会いに行くよ」
「ただ君が好きって伝えたいから」
「読みかけのままのその続きは歩み続けるこの街とともに」


こんな風に歌ってくれて私は本当に胸が一杯でした。。。

そしてアンコール。22世紀。旅立ち前夜。Repentance4:53am


だけどいつだって 別れは来るから
だからこそどうか 今は側にいて
手を握って
手を握って
(22世紀)


 


もうすぐ此処を 出て行く君に
さよならじゃなく この歌をうたう
一緒に笑った 共に走った
全力だった あの季節を

 振り向くな前を向け
小さな命を 僕等燃やしてる
(旅立ち前夜)

 


好きだからこそ嫌いになった 好きだからこそ大嫌いになった
誰にも見向きすらされないまま 一つの光がただ静かに消えるだけ

笑い合うことや幸せってものが こんなに難しいとは思わなかった
 (Repentance)


 


夜が終ろうとしてる4:53am
薄らと白みがかる 街並み 冬空 君の手

サヨナラ。。。
サヨナラ。。。
(4:53am)

このアンコール4曲。海北さんの心情を映し出すような選曲に思えてならない。
生きる事
死ぬ事
別れる事


何一つ、変わらない物、終わらない物なんかない中で、唯一海北さんを繋ぎ止めた音楽さえも彼の心を苦しめて。一体何のために生きていくの?
誰もその答えは教えてくれない。
知ることができるのは自分しか、多分、いない。
その葛藤を見届けていきたい。
海北さんがどんな答えを出すかはわからない。
でもね、きっと答えは見つかると思うんだ。


ファンにこれだけ自分をさらけ出す。甘えでも何でも信頼してもらえてるってことだと思う。
ロストの海北大輔がきっと今の闇を抜け出す時が来ると信じられるから。
自らの全てをさらけ出す彼の歌から、曲から眼なんて離せるわけがない。
祈るような気持ちで見届けるよ。
ねぇ、あなたは愛されているよ。でも、それさえも辛い時があるね。


面倒くさい海北さんは、大岡さん、三井さんだからこそロストは続いて行けてると思う。
特に大岡さんがいなかったらとっくにロストは終わってたはず。
やはり奇跡のトライアングル。
絶対なんかない。でも。
きっと偶然なんかじゃない。
3人で鳴らせる奇跡。


wアンコ前の時計の音。
あの音はロストの新しい時間が刻まれ始めた音だ。


きっとずっと忘れない。
あなたの戦いを。
あなたの悲哀を。
それでも歌い続けると、歩き続けると決めたあなたの勇気を。


絶唱だった。
奇跡のバンドサウンドだった。
ロストインタイムの歩みのマイルストーン。
悔いのない歌、大成功おめでとうございます!!


 


PS.ロストが本気出したから本気出しましたよ、頑張りました!
   誰か褒めて() あと乱筆乱文および記憶違い等あると思います。
  どうかお許し下さい。




 
















ピロウズ RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.2 at 札幌ペニーレーン

$
0
0
2018..5.27 SUN
【セットリスト】
01.Sad Sad Kindle
02.White ash
03.インスタント ミュージック
04.Juliet
05.NO SELF CONTROL
06.MIdnaight Down
07.Bran-new lovesong
08.Borderline Case
09.Wake Up, Frenzy!
10.確かめに行こう
11.Paper Triangle
12.RUNNERS HIGT
13.HAPPY BIVOUC
14.Crazy Sunshine
15.Advice
16.カーニバル
17.Our love and peace
18.Back seat dog
19.Kim deal
20.Funny Bunny
21.RUSH
22.LAST DINOSAUR
23.Beautiful morning with you

En-1
24.ガラテア
25.NIghtmare

En-2
26.パーフェクト・アイディア


充足とポップ ―― エレファントカシマシ新AL『WAKE UP』レビュー

$
0
0
バンドが曲を作る形態には二通りあるらしく、メロディーが先にできて後から歌詞が付くタイプと、歌詞が先にできてそこにメロディーを充てて行くタイプと。
気をつけているのは、メロディーが先にできるバンドの曲については歌詞を余り深く聴きすぎないようにすること。そして歌詞が先にできるバンドの場合は伝えたいメッセージがあると捉え、歌詞もしっかり聴く事だ。

 エレカシは先方に当たるバンドだと思うので歌詞を掘り下げるというよりもいい意味で楽曲の一部として聴くのがいいと思っている。

 にしてもだ・・・
今回の新譜はあちらこちらで大絶賛の嵐だけれども、あれだけ待ちわびたにもかかわらず残念ながらアルバムとしての魅力は?と聞かれると、「あー、練り上げられたものではないですね」としか答える事が出来ない。
 何度聴いてもストンと来ないので、本来ならこんな聴き方はしないのだがムジカの記事内容が良さげだったので、あんまり好きではない鹿野さんのインタビューだけど(笑)読む事にした。

 読んで思ったのは、やはりアルバム制作に時間はかけられなかったんだなぁって事。昨年来の30thアニバーサリーイヤーで超多忙な日々を送っていたエレカシだったから新譜発売が6/6と知ってどこにアルバムを作る時間があるんだろうと不思議に思っていた。特にここ最近のシングル曲は載せて来る歌詞も単調で同じ事を歌っており、元来の宮本らしい歌詞表現が見られない事がそれを裏付けていた。
だって歌詞を深追いしなくても同じ言葉が繰り返し出て来るんだから。

 それと・・・
バンドが売れる事はとてもいい事だと思う。
たくさんの人が聴いてくれる。
これはバンドマンだったらとても嬉しい事だと思う。
それはそれとして。
エレファントカシマシは、宮本は、充足したんだなと思う。
故郷に錦を飾る的な、この年代ならではのシンプルなてっぺん取る思考。
宮本が公言してはばからない通りの。
アニバーサリーイヤーで手にした自信と名声とたくさんの賞賛。
でも、それとは別に本人が気づかないうちに失ってしまった。
何かを。

売れて来るとメロディーがシンプルになるバンド。
それは何もエレカシに限った事ではない。
たくさんの人に届けようと思うあまり、音数が少なくなるメロディー。
満ち足りてポップになりすぎたメロディーはどこかで個性を失う。
そこを補う歌詞があればまだよい。本作は残念ながらそれもない。
「神様」「旅に出る」「歩き出す」そして空・海・山・星とかの自然が出まくる歌詞。
そしてエレカシらしい楽曲もどこか古臭い。何故なんだろう。

人気、名声という物によって満たされた気持ち。
でもそれは儚い砂の城だ。
それに気付いているならばもっと人の心に寄り添う曲が書ける筈だ。
最後の2曲は2013年頃の曲だというのも納得。
宮本が突発性難聴で休んでいた頃の曲だったわけか。

でも神様に祈りすぎ。
宮本は今でも師匠を求めているのかな。
これだけになって敢えて苦言を呈する人はいるのかな。
この年齢になって神様なんかいないのはわかってるよね。
神様なんかどこにもいない。
必要なのは運命と戦い続ける強い意志だ。
今の状況がいつまでも続かない怖さと戦っているのか。
だから祈るのか。
このアルバムはお金の匂いが付きすぎる。
30th関連で事務所に働かせられ過ぎた。
事務所が完全に悪いね。
リスナーを見縊ってはいけない。
解るんだよ、そんなのが。
アルバムって大事でしょ?
そのバンドの今を如実に表すんだよ?
魂全部注ぎ込んでアルバム作れてないのわかるんだよ。
その意味においてこのアルバムは前作を残念ながら
超える事はできなかったね。


1.Wake Up
 エレカシが得意とするヘビメタ系の音作りである。
そしてダサカッコイイのがエレカシの持ち味でもある。
にしてもあのセリフはいらない。
エレカシの曲でセリフ入りのは色々あるけれど圧倒的にダサい。
初めて聴いた時もそれから数回も、ゴメン笑ってしまった。
このセリフがない方が圧倒的にいいのに。

2.Easy Go
 楽曲形態としてパンクを選んだのなら伝えたいメッセージを込めてよ。
自分の事しか歌っていない時点でパンクではない。
やはりエレカシ曲。アウトロの音の重ね具合も含めてエレカシ曲。
抜群のインパクトと破壊力。
エレカシの真骨頂を見せるには余りある。
課題はライブで歌いこなせるかということか。

3.風と共に

4.夢を追う旅人
 今となっては何とも古く感じてしまうのは何故だろう。
歌詞の「ひとくちの力」はやはり違和感。

5.神様俺を
 新たな試みとしてのレゲエ曲。
にしてもまた神様に祈っている。
誓いを立てて祈っている。何故だろう。
にしても途中からこのレゲエも破綻してやはり宮本なりのエレカシ曲に
なってしまう。叫んでいる時点で破綻している(笑)
レゲエ曲と言っているけれど決してレゲエではない。

6.RESTART
 ゴメン、これも古く聴こえる。


7.自由
 満たされた者の飢えていな人の曲。

8.i am hungry

9.今を歌え

10.旅立ちの朝
 楽曲として最も好きな曲。
ムジカで言うところの今までのエレカシとの惜別の歌か。

11.いつもの顔で
 シティポップ的な曲作りはエレカシのこれからにはあり得ると思う。
こんな曲は年齢と共にいい味を出すから。

12.オレを生きる


 全体的にはとても辛口のレビューとなってしまった。
それは宮本の心がモノで満足してしまった事・・・
聴く者のリアルじゃないって事・・・残念ながらこれは致命的だ。
それとアルバムを作るのに時間がなさ過ぎたこと。
これは事務所側の責任だ。
特に最近のパフォーマンスの低下もスケジュールの詰め込み過ぎが原因だと思う。
30th商法を展開しているFAITHは少し考えた方がいい。

歌詞の中に「俺の道」とか「風に吹かれて」という言葉が出て来る。
かつて宮本の中にあったものだから出て来ても当然とは思う。
でもこういった所に時間のなさが出てきたりするものだと思う。

ムジカのインタビューは特に最後の方で、宮本が今の自分とバンドとの乖離に
ついて触れている。前にもあった事だが今の宮本の曲作りの才能を引き出してくれるのはバンドメンバーではなくて村☆潤さんを始めとしたプロデューサーたちの様だ。
音源として作られたものをバンドで再現するためにこれからバンドと向かい合うのだろう。Zeppツアーでそれをどのように聴かせてくれるかを期待したい。

アジカン「BONES & YAMS」ツアー at Zepp 札幌

$
0
0
2018.6.28 THU 

<セットリスト>
01.Right Now       sg                   2016
02.エントランス      sg未来の欠片 c/w          2003  
03.荒野を歩け       sg                   2017
04.白に染めろ       sg新世紀のラブソングc/w   2009
05.極楽寺ハートブレイク  サーフブンガクカマクラ         2008
06.ロードムービー     sgブルートレインc/w         2005
07.サイレン        ソルファ                             2004
08.無限グライダー     君繋ファイブエム                 2003
09.永遠に         sgワールドアパートc/w      2006
10.ノーネーム       君繋ファイブエム                 2003
11.未だ見ぬ明日に     同タイトル                    2008
12.架空生物のブルース   マジックディスク                 2010
13.生者のマーチ      ベストヒットAKG2                2018
14.夜を超えて       フィードバックファイル2     2014
15.サイエンスフィクション 未だ見ぬ明日に                  2008
16.融雪          未だ見ぬ明日に                  2008
17.Re:Re:         ソルファ                    2004
18.スタンダード      ワンダーフューチャー           2015
19.ワールドワールドワールド 同タイトル                 2008
20.新しい世界       ワールドワールドワールド     2008

アンコ
21.HIght and Dry(RADIO HEAD COVER)
22.ブルートレイン     ファンクラブ                 2006
23.マーチングバンド    sg                                     2011
24.海岸通り        ソルファ                   2004

 久しぶりのZEPP 札幌。アジカンのワンマンに行くことが出来ました。
着いた時にはすでにオープニングアクトのNICK MOONが始まるところでした。
EDMなのだけど、それが全面に強く出ていないメロディーやアレンジの良さで初聴きのNICK MOONをチェックしようと思ったクオリティでした。
 
 アジカンワンマンは多分これで3回目かな。過去2回とも自分の中で何故か不完全燃焼に終わっていたので今回は何としても・・・と思ってはいたが疲れで前半は余り体調がいいとは言えませんでした。が、しかし今回は無事に過去のリベンジが出来たと思う。
 崩壊アンブリファーで衝撃を受けファンクラブまではヘビロテで聴いていたけど
それ以降はそんなんでもなくなっていった。私の中でアジカンは初期のイメージが強かったしそれが大好きだった。でも今日のライブは自然体のGotchやメンバーがいた。アップテンポ曲よりも4つ打ちのミディアムテンポ曲がとても染みて横揺れしながら心地良く聴けた。去年のRSRで初めてGotch & TGTNのライブを観たのだけど、ダンサブルな心地良い横揺れのユルユルさ(実はここでTGTNも好きになった。フェスマジック笑)とはまた違った心地良さ。表現の幅を広げな時にはバインのような幻想的な曲のアレンジだったり、喜多さんのギターの歪みっぷりだったり、力を適度に抜きつつも自然体で楽しめる音楽がそこにはあった。40代になったバンドは爆発力の代わりに豊穣な表現力を手に入れたのだなと思いました。
私はその自然体の曲の優しさにヤられました。アジカン、ありがとう。いいライブでした。Gotchがボウリングが得意で最近207のスコアを出したとか若い時からライブは前で見た事がなくて、いつもPAさんの近くで見ているとかサッカーだったけな?のツイートに反撃してきた人をブロックした(笑)とか何気にMCというのか漫談も楽しかったです。

 最近GotchがMCのみがSNSで拡散される事についての危惧をツイートしていたけれど正直曲とはそんなに関係ないような事も多かった。ただその雰囲気はそこにいるからニュアンスも伝わる訳で。そのニュアンスが伝わりづらいので安易にSNSで流れるのはちょっとというのはわかる気がしました。


Viewing all 92 articles
Browse latest View live