Quantcast
Channel: ムーンロックの日記
Viewing all 92 articles
Browse latest View live

昇れる太陽 ―― 宮本が1人のロック歌手に戻れた意味

$
0
0
      イメージ 1



2009年5月号 ROCKIN' ON JAPAN   
「エレファントカシマシ、結成から28年間のすべてを語る3万字インタ   ヴュー!」を読んだ。


 2009年4月29日、エレファントカシマシ19枚目のアルバム「昇れる太陽」
がドロップアウトされた。この昇れる太陽の発売がエレファントカシマシに
とって輝ける到達点と語ったJAPANの山崎氏。氏のインタビュー3万字の中
でエレファントカシマシの結成以来28年間の歴史と現在地が語られたこの
インタビューは私にとっては待望の、彼らの全貌の一端でも知る事のできる
記事だった。
 読んでみた感想をブログの記事に残しておきたいと思う。


 結成当初中3だったエレカシ。当時15歳。コンテストに出る様になるのが
高校1年生。当時はキーボードも石くん以外にギタリストもいた6人編成だった彼らがコンテストに出場していくようになる。メンバー3人が辞めてポプコンに入賞する前に成ちゃんがバンドに参加し、現在の4人体制となったバンドはポプコン関東甲信越大会まで行く。SDオーディション(CBSソニー主催)では尾崎豊やスライダース、ユニコーン、槙原敬之(凄いメンツ)もいたというから凄い。

デビューは日本青年館で。ゲストに聖飢魔Ⅱ。。。もう何とも言いようがないくらい凄い(笑)

      イメージ 2イメージ 3















エピック時代、本当は宮本も普通にやりたかったらしい(笑)
だから武道館3000人の記憶も「腹減った」くらいしか覚えていないと豪語
している。

驚くことは、エピックを切られた時、宮本が前から切られる事を自覚していたという事だ。そしてエピック最後となった「東京の空」。
これに宮本が自信を持っていたという事。だから実際エピックを切られた時も宮本だけが元気だったという。実際に契約が切れた翌日に宮本は「この世は最高!」の歌詞を書いていると言うのだ。ダメな時ほどチャンスはある。
そう信じていた彼は自分のバンドと歌、曲に対して物凄い確信を持っていたことがありありと伝わる。

そしてポニキャニ時代、8枚目のアルバム「ココロに花を」が売れる。
今宵がドラマの主題歌に決まり、ドラマ出演では水をぶっかけられ、ファンクラブの会報でサンタクロースの恰好をしたり(へ?マジで?w)DUDAのCMに出たりと、すべて音源のセールス拡大のために必死でやっていた宮本。

そこから宮本が打ち込みに嵌ったグドモの時期はベースマンとドラマーの顔も見たくなかった時期。1年くらい殆ど成ちゃんとトミに会わなかったらしい。そして町を見下ろす丘のレコーディング中に体調を崩したトミ。慢性硬膜下血腫。年中転ぶようになり頭痛もあったという。2006年3月手術。3、4月のライブはキャンセルし5月から復帰。この時入院中のトミが「死んでもライブをやる」と言ったのを宮本が、
「中途半端な練習でライブやるより、ちゃんと治してからリハーサルやって、ちゃんとしたライブをやった方が絶対いい」
と説得。(詳細はbridgeの2006年8月号に)
宮本はインタビューでも「トミがやろうとするんだ、頭にこんな縫い目があるのにさぁ」と言っている。
トミの闘病はエレカシがバンドを続けるにあたっての最大の危機だった。それを乗り越えてのバンドサウンドへの原点回帰。

宮本はインタビューでこう言っている。
「プリンスの名言で‘僕は愛されてる環境じゃないと自分の力を発揮できないタイプだから‘って言ってた。俺もそれに当てはまるっちゃなんだけど、要するに上手い下手じゃないんですよ。当たり前だけどバンドマンなんだな俺はって。愛されてる環境の中で色んな仲間と一緒に作って行く中の、「歌係」なの。愛されてる環境の中で自分は一番力を発揮するタイプなんじゃないのかなと思ったんだよね(趣意)」

「例えば笑顔の未来へで「なんかこの曲は凄みがいつものミヤジと違うぞ」みたいなニュアンスはトミとかだとすぐ出してくれるしさ。(中略)「あぁ!ミヤジだよ!あのミヤジだ!スバババババーン!」みたいな。それがある限りはバンドなんだよなぁ」

だから俺とトミに例えばベースにヤナギさんが入ってもバンドにはならないんだよ(中略)仮にそれは成ちゃんが弾かなくても立ってりゃいいんだ。石くんだってそうじゃん。石くんのパフォーマンスで一番いいのはギターでもなんでもなくてがに股で俺たちの明日で立ってるだけでいい。むしろ弾くんじゃない!と

「バンドはそういうもんですよ。ミヤジが何かやろうとしている。ミヤジがまたなんか面白そうなことを言ってきた。面白そうだな。それが俺には分かる。ミヤジがまた怒鳴りつける。ミヤジがまた楽しそうにしている。っていうのをすぐわかってくれるだよ。何の説明もいらないじゃん」

山崎「なんでこんなに長い時間をかけてこんだけ熱くこのバンドがやっぱりいいんだ!て今語ってるかわかる?それはEMI期の最初である意味ソロをやったんだよ。自分のやりたい事がやれた達成感と同時に足りない何かがはっきり見えたんだと思う。だから今そんだけ熱くやっぱりバンドなんだって言えるんだよね。今バンドに対する絶対的な信頼があった上での色々な試みをする時代に入ったんだと思う。ユニバーサル時代というのは」

宮本「例えば昇れる太陽は100%近く僕が自分でアレンジしてるんだけど僕はもう歌係と歌詞係と曲作り係。サウンド系はみんな。エレカシの4人だけじゃない。プロデューサーだけでもない、レコード会社だけでもない。みんなの総和でいい作品ができあがればいい。そういうスタンスが決まったなぁ、俺。俺たちの明日から」

様々な時期を超えて、宮本がエレファントカシマシの1ピースになったという自覚。何度見てもワンマンバンドに見えがちなエレカシだけど(笑)、確かに宮本は天才だと思うけれど、天才は時に1人では天才たりえないものだと思う。天才も人によって天才にもなればただの変人にもなりえる。幾度もの山坂を超えてきたからこそ得たメンバー間の信頼関係。周りの人なくして今の自分はないという宮本の画期的ともいえる謙虚な自覚(笑)。それが彼のエピック期という今と対極の時期を意味のあるものにし、なおかつ今自由に伸び伸びと1ロック歌手を謳歌せしめている源なのかもしれない。でも、この「総合力」なくして現時点の唯一無二の孤高のロックバンドエレファントカシマシも存在しえないのだと思う。これが50にして天命を知るってことなんだろうと思う。

 
でも宮本の宝は、やはり、この石くん、成ちゃん、トミ、この優しき男たち以外にないのだと思うよ、ミヤジ(笑)

そして、何年たっても宮本のロック魂は変わっちゃいないと思っている。


*乱筆乱文申し訳ありません。間違いがありましたらお許し下さい・














「昇れる太陽」を語りつくす

$
0
0
  『昇れる太陽』3万字インタビュー翌月の山崎氏の「昇れる太陽」を語り尽くすインタビューより。JAPAN 2009.6月号。女の人を凄いと認めた『おかみさん』完全な歌係となり表現者としての自由を手に入れた宮本。現在地の基点がここにある。


イメージ 1イメージ 2イメージ 3  イメージ 4

SABAH ヒラマミキオの真の凄さを見た ――

$
0
0
イメージ 2
 


2016年6月4日(土) IN 札幌 円山REVOLVER 19時半 開場

 ツイッターを通じて知り合った方から情報をいただき、SABAHのライブが札幌で
あると知ったのが5月の上旬。エレファントカシマシとsyrup16gが好きな私にとって
エレカシのギターサポメン、ミッキーとsyrupのパワフルドラマー、大樹ちゃんが一緒にやっているバンドを観れるという事だけで期待感満載な気持ちになった。

1週間前にバックホーンのライブに行ったばかりで少々迷いもあった(地方から行くため。翌日朝から仕事もありでした)が、この2人がそろって観れるなんてそうないと
思い、参戦の決断をしたのが1週間くらい前かな。
札幌のライブハウスはZEPP以外にはベッシーやクラップス以外は知らず、まして
円山裏参道、オサレなお店が並ぶ街並みの中の箱と知ってドキドキしながら札幌に
向かった。

19時15分頃到着。
裏参道の一角の地下1階がお店。
この時間で並んでいる人が数人。あれ?この時間でこれだけ?
いったい何人入る箱なんだろうと思った。

しばらく待って開場。
ドリンクをもらって入るとHPの写真で見ていた座って演奏を聴くようなところでは
なく、飲む所とライブ会場が別になっていた。いわゆるスタンディングだった。
「へー、座ってゆっくり音楽を聴くって感じじゃないのね」
これがREVOLVERに入っての第一印象。

で、でも、それにしてもこのスペース。。。
絶対50人程度しか入れないじゃん!!
「えー、もしかしてこんな間近でSABAHの演奏が見れるのーーー!!??」
これが私の思った2つ目。

ミッキーはエレカシのライブの時は端にいて静かにギターを弾いているだけだし、
大樹ちゃんは、あの・・・あのしろぷーのドラマーだよ(?)
ホントにこんな近くで見ていいの?(笑)
というのが正直な気持ちだったのだよ。。。

開場前、数人が並んでいる前をスーッとミッキーがあの爽やかな笑顔で通り過ぎていく。並んでいる私の前の方がミッキーと知り合いらしく(ミッキーは札幌出身だから)一言二言会話を交わしていた。私ったら思わずその方に、ミッキーが…と声をおかけしてしまいました

1つ目のバンド(葉緑体クラブ…ちなみにここのドラマーさん、片手にスティック
2本持っていた。凄いドラマーさんでした)の演奏中、大樹ちゃんが会場の
端で立って見ているし…これは夢か幻か…状態でした。


さて――
本題に入ります。
SABAHは今回のライブが初聴きでした。音源も聴いていませんのでご了承を。

SABAHの演奏ですが、ミッキーのギターの凄まじさに尽きます。
エレカシのライブでのミッキーとは全然違います。
長い黒髪を切って短くなったヘアスタイル、グレイのパーカー、黒いパンツ、グリーンのスニーカーに身を包んだミッキーはエレカシのライブでもおなじみの白いエレキギターを自由自在に操り、七色の音がそのギターからグワングワンと鳴り響きます。
ボーカルもミッキー。できればもう少しはっきりミッキーの歌声が聴こえたら良かったのですが、SABAHはミッキーの魅力満載のバンドでした。
ギターアクションも凄まじく、ホントカッコイイギタリスト!!
途中何度もマイクスタンドがお辞儀をしてしまいましたが、ミッキーったら
足を広げて低い姿勢で必死で歌う姿も。。。(笑)
そしてMCも、さすが札幌出身。おっとりとした何とも言えない間の話し方。
あぁ、心地よい(笑)
いつも笑顔を絶やさず、優しい声で色々と話してくれました。
暫くすると、ミッキー、熱くなってきたのかパーカーを脱ぐと黒いTシャツ。
上下黒です。上下黒です(2回言うw)!!
え?誰かの影響かって?(笑)
さーて、どうでしょう?↓の方の影響??(^^♪

イメージ 1
 
 さて、ドラマーの大樹ちゃん。ホントに映像で見る大樹ちゃんそのままで。
金髪の髪の毛は目を隠し、鼻にまで来る長さ。黒地にニルバーナの文字とその下に
スマイルマークの様なイラストが入ったTシャツ姿。
もっとたくましい感じかと思ったのですがそこまででもなく。
私の位置から大樹ちゃん丸見えだったのですが、目があったらどうしよう。。。
って思っちゃって凝視できない
それくらい近いんですよぉ~~~倒れる~~~(笑)

あー、この人ががっちゃんとやっているんだ・・・と思うだけでドキドキする。
そんな大樹ちゃんが目の前にいる・・・なんだか夢を見ているみたいでした。
大樹ちゃんのドラムははやりsyrupの時とは違い、ミッキーが弾きやすく唄い易く
出過ぎる事もなく、しっかりとリズムを刻んでいました。
かと言って鈴木淳さんとのリズム隊。2人とも凄いですから。ベースの速弾きも
披露してくれたのですがやはりバンドはリズム隊大事。しっかりと落ち着いた
プレーがミッキーを引き立てるのです。


正直、これだけのテクニックと華を持ったバンドはもっともっと世に出ていくべきです(みほさんもおっしゃられている通り)。
ミッキーは、サポメンが多いですがもったいないです。
エレカシ宮本が離さないのもわかります((笑))
ほんっとに七色の音出しますからね。

以上、初さばのライブレポでした。
乱筆乱文お許し下さい。
セトリは後日アップできるかと思います。

北海道はでっかいけど、音楽シーンは意外とあっついどー!!

SPECIAL THANKS:mi-hoさん


エレファントカシマシ インタビュー JAPAN 1990年2月号

$
0
0

イメージ 2イメージ 1イメージ 3イメージ 4イメージ 5イメージ 6イメージ 7イメージ 8イメージ 9イメージ 10イメージ 11



JAPAN1990年2月号、山崎インタビュー。浮世が前年に出され90年9月に生活が出る。その間のインタビュー、つまり宮本引籠り期か。渋谷氏だけでなく山崎氏にも浮世を一番好きじゃないと言われた宮本。自信はあっても売れぬ音源。その時の宮本にあったのは自分と社会が噛み合わないやるせなさ。時はバブル期。世間は浮かれた人々で溢れた。しかし宮本は日本を憂い社会を憂いていた。そしてその思いが届かない事にイラついていた。

山崎氏が浮世では何故いつも1人なんだ?と問うと宮本は恋愛をした事がないと言う。そして自らをナルシストだと言った。それは自分が好きと言うよりも自分の思想を信じていると私は理解した。そしてこのナルシストは個人的な恋愛を歌うよりも日本を人を憂いていた。宮本にとっては好きだ嫌いだと移ろいゆく人の心に翻弄される恋愛なんて次元の低い話なのだ。私は23才のこの宮本の考えを大いに支持する。この時期に恋愛など歌わなくていいのだ。世間に向かって吠えまくってきた男がこの後に及んで自信を揺付かせながらも日本を憂う。当時こんな23才のロッカーがいたか?確かに人を好きになる事は素晴らしい。でも無理にする物でもない。この年齢故に純粋な感性で日本を憂う宮本は正しい。ポップが何だ?売れ線が何だ?この時の宮本の戦いはこれでいい。

生活は宮本の孤独の極地だ。だが宮本のエレカシの起死回生は此処からだったじゃないか。

因みに俺達の明日で「10代 憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り20代 悲しみを知って 目を背けたくって 町を彷徨い歩き」宮本の10代、20代はこの歌詞の通りで。悲しみの時期はまだ続く。

もう一つの「昇れる太陽」秘話

$
0
0
イメージ 1

bridge 2009年6月号を手に入れた。
以前、JAPAN 2009年5月号の「昇れる太陽」発売記念エレカシ3万字インタビューについて書いたが今回は渋谷陽一氏による別の角度からのインタビュー。

山崎氏のJAPANインタビューがメンバー全員に対してだったのに対して今号は宮本一人へのインタビューだ。
JAPANインタビューとは違った、冷静な宮本の昇れる太陽までの胸中が語られている。
「ココロに花を」「明日に向かって走れー月夜の歌」が売れた1997年。それからまたエレカシは低迷期に入る。そして12年。昇れる太陽は見事なセールスを記録するわけだが、12年前のセールスは余り居心地のいいものでは無かった様だ。
特筆するべき点はいくつかある。

イメージ 16イメージ 17イメージ 18



エピ期は宮本とバンドの尖った部分を誇張して売るのが事務所の方針だった

まぁ、冷静に考えればそうだったのだろう。それが宮本の言動やパフォーマンスに 影響を与えた事は否めないだろう。ただ、あの時期はあの時期で自らの作るものはポップだと信じていた。これは2009年の時点だから言えることなのだと思う。
エピ期はエピ期ででも確かに宮本は心に怒りと悲しみを抱えたアーティストであった
事に間違いはない。

「ココロに花を」「明日に向かって走れ」が売れた事ーわずか2年でバンドとしての目標を達成してしまったー燃え尽きた宮本

「東京の空」で全ての楽器アレンジを宮本が決めるようになって音楽制作においてバンドメンバーは仲間ではないと発言している。ある意味爆弾発言だ。渋谷氏も驚いている。しかし、エピックとの契約切れで1回バンドでやろうという気運が盛り上がったにも関わらずココロに花をと明日に向かって走れで東京の空の頃の気持ちに戻ってしまったと宮本はいう。それでできたのが佐久間さんと打ち込み作った「愛と夢」
「はじまりは今」だけがメンバーが関わった曲だったんだ。

その後さらに悩みの時期に入った宮本

2004年のCDJではあえて売れた今宵や悲しみの果てを歌わず全部新曲でやり、渋谷氏に怒られた経緯がある。売れた事で働いて働いて使い尽くした宮本には今宵や悲しみの果てをを超えようとの思いがあっても心がついていかなかったのだ。
そこでYANAGIMAN、蔦谷さん、亀田さんらプロデューサー陣と共に制作に入り、
出来上がった昇れる太陽。
その後はJAPANインタビューにあるとおりだ。



率直に言って、本当に宮本は真っ正直な人間だと思う。
それと同時に良くぞ石くん、成ちゃん、トミが宮本を見放さなかったなぁという事だ。敢えて言う。メンバーが宮本を見限らなかったのだと思う。
音楽制作は確かに優れた才能というものが必要で、宮本にはその能力、そしてヴォーカリストとしての実力も群を抜くものがある。

ただこの後に訪れる宮本の病気の事を思えばこの時点で宮本はやはり、本当の事に
気付いていなかったと思う。自分はスーパーマンだと信じていたからだ。
しかしこの4人でなければ今のエレファントカシマシは存在しえないとはっきりと言える。宮本は今、普通にバンドの歌係・作曲係・そして総合司会としての役割、つまりバンドの全部=宮本浩次ではなく、一部として存在しえている事に満足を感じている。バンドは音楽だけでは成立しない。+α バンドの核こそバンドメンバー1人1人とのココロの『絆』なんだとつくづく思う。

この宮本の変化・成長こそエレファントカシマシが来年結成30周年を迎えるに当たり、さらに聴く者たちをワクワクさせてくれる原動力だろう。
あとは思いのままに進んでくれ!!
もう立ち止まる暇はなどないぞ、宮本よ!

乱筆乱文および間違いなどありましたらお詫び致します。

(インタビューより抜粋。 左から右に読んでみてください)
 イメージ 2イメージ 3イメージ 4イメージ 5イメージ 6イメージ 7イメージ 8イメージ 9イメージ 10イメージ 11イメージ 12イメージ 13イメージ 14イメージ 15

BUMP BFLY FINAL ライブ ―― BUMPは第2の転換期を迎えなければならない

$
0
0

2016.7.17 SUN
BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016 BFLY
IN 横浜日産スタジアム ライブレポ

イメージ 1

7月17日(日)9時半発の飛行機で新千歳空港を発つ予定だった私は8時半ころ空港着。
するとBUMPグッズを身に着けた若者グループ数人が目に付く。案外今回は北海道からこのスタジアムツアーに参戦しているのかもしれない。
昨年BUMPは北海道には来ていない。今年も今のところスタジアムツアーのみ。ヘタしたら今年も北海道で彼らのライブを見ることができないと思うと遠距離ではあるが東京遠征を決めた。運良く20日の新木場サンセットにも行ける事になったので4泊5日で遠征する事にした。

2003年NINNJA PORKINGで赤坂BLITZに行って以来2度目の遠征だ。
そして記念すべき10回目のBUMPのライブ参戦となった。



宿泊先に荷物を置き、八王子にいる次男と合流。横浜に向かう。
そして着いた小机駅。改札口はBUMPのライブに向かう人手溢れる。改札口を出てすぐに↓の様なコンビにが作ったらしい看板があってウケまくって大笑いw

イメージ 2

確かに小机駅からスタジアムの間には何もない。民家が並ぶのみで道々にお祭り並みに出店がでているのに目を見張る。日産スタジアムでサッカーの試合がある時も
こうなの?(笑)

さて、スタジアムに着いた私たちは物販に行こうと思っていたのだが物販に並ぶ人の多さに驚愕!!おまけに凄く暑い。道人の私が太刀打ちできる暑さではない。
早々と物販はライブが終わってからと諦め入場する。
席は東側のスタンド席。時間まで日陰に避難し体力を温存する。
(でもこの時点で相当体力を消耗してました
お腹に何か入れないと体力が持たないので売店で食料を買いライブに備えた。



5時ころ着席。7万人入るスタジアムの眺めは壮観。
5時45頃300秒のカウントが始まる。SEなしのライブ開始。
クイックワンもボレロも流れないライブ開始。珍しい。

イメージ 3

セットリストは次の通り。

01.Hello,wold!
02.パレード
03.K

<チャマ MC>

04.カルマ
05.ファイター
06.宝石になった日
07.アリア(新曲)

<チャマMC 観客WAVE>

08.流星群
09.大我慢大会
<恥ずかし島へ移動>
10.孤独の合唱
11.ダンデライオン
<ステージへ移動>
12.GO
13.車輪の歌
14.supernova
15.ray
16.虹を待つ人
17.butterfly

en
18.天体観測



「BFLY TOUR」なのでButterflies中心の選曲。
Hello world!、パレードと続いた後の3曲目、思いがけないイントロからの「K」に飛び上がる!たぶんKはライブでは初聴きかも?
ここでKを持ってくるとは。泣けるじゃないか。
そしてカルマ、ファイターと続く。Kを歌われたせいかファイターでの藤の声と
その歌詞に涙が出る。

掴むよ 掴んでくれた手を 闇を切り裂け 臆病な爪と牙

BUMPの曲と初めて出会った時と同じ様に全ての命を肯定する優しい歌がそこに
あった。
そして一気に続くButterflies曲。
7曲目では新曲アリアも歌ってくれた。
その後、チャマMCで会場内でウェーブを。
大我慢大会のあと恥ずかし島へと移動する。
メンバーはアリーナ席の観客とタッチを交わしていく。恥ずかし島では藤とヒロが
アコギを持ち、チャマがエレクトリックアップライトベースを使用。
ここら辺でそろそろカホーンを使ってもいいかも、秀ちゃん。
孤独の合唱で「ウオーオーオー」と合唱が起きる。
次がなんとダンデライオン!!いやー、これには感動したですマジで。

アンコールはわずか1曲。天体観測。エンディングでは花火が日産スタジアムの夜空を彩り、ステージの両側からも花火が。
ということでBUMPのBFYLツアーファイナルは無事終了。




10回目となった今回のライブ参戦だったが、7万人という私にとっては最大規模の会場。藤の歌う声はどこまでも誠実で優しく1人1人の心に届いていたと思う。
今回BUMPのライブ初参戦というファンもたくさんいたようだ。
彼らの曲は確実にたくさんの人の耳に届いてる。

ただ、しかし。
私は思うのだ。
光るリストバンド、弾むバルーン(笑)、花火、映像、そしてチャマの長すぎるMC。私は正直これはBUMPのライブではなくショーだと思った。
ショーとはエンターティメント(楽しませてくれるサービス・娯楽)だ。
ショーは確かにたくさんの人々を楽しませるのかも知れない。
でも私がここに来たのはショーを見るためじゃない。
他の会場のセトリやMC,進行も殆ど同じ。予定調和。シナリオどおりだ。
予定調和はライブじゃない
ライブは生き物だ。その日にしかないものが絶対に存在する。
彼らの誠実な曲を歌を声を生で聴くために来ている。予定調和なんか知るか、
そんなもの!!なのだ。

迷いながら、間違いながら 歩いていく その姿が正しいんだ
君が立つ地面はホラ 360度全て道なんだ(stage of the ground)

この曲でBUMPと出会い、

昨日よりマシなメシが食えたなら 今日はいいだったと空を見上げて
笑いとばしてやる(ガラスのブルース

と歌ったBUMP、藤原。
昨日藤原の歌には確かにこの頃と変わらぬ思いは宿っていた。
だからこそだからこそ、過剰はいらないんだ。
過剰は大切なものを削ぎ落としてしまうからだ。

何の曲かは忘れたが、藤原が曲間に「お前ら!!」と叫んだ。
多分ここ最近みんなとか君たちとかは聞いた事はある。
しかし久しぶりに藤の「お前ら!!」をライブで聞いた。
不確かな思いではあるが、これからBUMPはきっと原点回帰をするんじゃないかと思う。そしてライブももう一度小さい箱に戻す気がしてる。
だって今回で痛感しただろう。
大きすぎる箱じゃ本当のライブにはならないもの。
彼らのプレイが肉眼で見え、1日1日やるライブによって伝わるものが違ってくる。
これこそ本当の「Live」


最後に、藤が一人でステージに立った時
「今ここにいる7万人一人一人と握手がしたい気持ちでいっぱいです。本当に
ありがとう!」と何度も深々と頭を下げて言った。

藤、それは言わなくてもいいんだ。
BUMPの曲で歌で伝えて来たじゃないか。
たくさんしゃべる藤原じゃなくていいんだ。
あなたの作る曲が、自ら離そうとそして逃げる臆病な弱者の手を掴みにいっていれば。
今の藤は、自ら手を差し伸べている?
差し伸べてきた手しか掴もうとしていないのではない?
待っているのじゃないか?大事なもの、見えている?

それだけが心配だ。

イメージ 4

 とにかく田舎者で年寄りには30度以上の灼熱地獄と湿度、7万人は過酷過ぎました。
でも、60~70代と思われる世代の方もいらして改めてBUMPリスナーの幅の広さを
感じました。寒くてもいいから北海道がやっぱりいいなぁ

PS.今年37才になる彼ら。藤のフケ方がちょっと心配だったけど元気そう(笑)
  愛すべき秀ちゃん、髪型変わってから初めてのライブだったけど変わらず
  のキャラでもうウケたw ヒロ、大人になったねぇ~。今回ほどハッキリと
  話してるヒロ見たことないよw
  チャマ、いつも宣伝係、MC係、物販係ご苦労様です。
  だけどさそのファッションどーにかなんねーの?w
  マネする男子が多くてウザイんですけどw

*乱筆乱文ならびにBUMPに対しては厳しい意見となってしまいました。
 不愉快に思われた方がいらっしゃいましたらお許し下さい。

新木場サンセット syrup16g  ― rebornのその先へ

$
0
0
 私が初めてシロップのライブを観たのはいつだったかと思い調べてみた。
それは2003年6月19日(火) 札幌ベッシーホールで行われたイベント
「complex sound vol.2」
レミオロメン、LOST IN TIME、BAZRA、syrup16gの4バンドが出演。
今見ると、「お~~!」っとなるバンドが並ぶ。
そう、この時レミオロメンは「フェスタ」を、LOSTは「群青」を出した頃。BAZRA
はこの日が初聴き。今の私の音楽的嗜好はこの時に決まっていたのかもしれない。

この時のsyrupのセトリ

1.ex.人間 2.新曲 3.coup d'état~空をなくす 4.神のカルマ
5.新曲 6.月になって 7.不眠症 8.正常

この時はBUMP繋がりの友人に誘ってもらっての参戦だった。
BUMP 藤原がdelayedに入っている「水色の風」にコーラスで参加しているというのでsyrup16gに興味を持ち初めて買った音源がdelayed。
もう13年も前の事で記憶も定かではないが左足を上げながらギターを弾く五十嵐が
今と同じステージに向かって右側で演奏していたのは忘れてない。

調べて見たらsyrupが北海道に来たのは3回。このイベントと翌年にワンマンをクラップスホールで、それとRSR2004。本当に少ない。
まぁライブの本数自体が多くないから仕方がないか。


     イメージ 1


今回新木場サンセットのチケットがまさか当たるとは思っていなかった。
BUMP日産に加えて新木場が当たり、行かない理由などなかった。
「Last Day」も「再発」も「kranke」「Last Party」も観ていない。
今度いつ動き出すかわからない。
しばらくの間、家族の事情でBUMP以外の音楽にはそんなに触れて来なかった。

今年になって「Last Day」の映像にココロ打たれた。
syrup熱の再燃。
どんな時々を経て解散に至り、再発したかを知るにつけ大好きな音楽だった
syrupを思いだす。
当時はどっぷりつかって聴くと自分がブラックホールから抜け出せなくなる様
で怖かった。しかし10余年がたってじっくり聴くsyrupは私には絶対的に必要な
音楽だという事に気付いた。繊細かつ人間の闇の底までのリアルを歌う信頼すべき
バンドだった。

 前置きが長くなってしまいました。

新千歳空港から飛んで来て4日目、7月20日(水)、東京の天気は晴れ。初めての新木場。海も見える美しい風景。
最初は熱かったが夕方近くなると段々と涼しくなって来た。
16時半頃に着き入場をしばらく待つ。この日は5つのバンドが出演予定。
タイムテーブルは入場をしてみないと分からない。
入場が始まり、タイムテーブル確認。何と8823stageのトップ。

      イメージ 2
ドリンク受け取りもそこそこに会場に向かう。
2015年のラスパ以来動きのなかったsyrupはどんな音を鳴らしてくれるのか。
10数年の時を経てここに来れた幸せと期待で鼓動が早くなる。

      イメージ 5

ステージ前に行くとすでにたくさんの人が。私は10列目くらいか。
それでもすごくステージに近い。
しかも五十嵐寄りだ。

        イメージ 3

18時。
ほぼ予定時刻通りにステージの幕が上がる。スモークがたかれて白く煙る。
そしてライトに照らされて浮かび上がる五十嵐の姿。
あぁ、「聞こえるかい」だ。


☆セットリスト
1.聞こえるかい
2.to be honer
3.生きているよりマシさ
4.センチメンタル(spitzリクエスト)
5.share the light
6.coup d'état~空をなくす
7.翌日


 
始まる前から観客の期待が大きいのが伝わって来る。
サウンドチェックの音に観客が反応する。
1曲目「聞こえるかい」からよく声が出ている五十嵐。観客は早くもモッシュ状態。マジで?ってなった(笑)シロップのお客さんは地蔵じゃないのか?
イヤ、それくらいみんな待って待って興奮してるんだよね。
五十嵐の風貌。髪の毛を短めにカットし
ヒゲも無く初期の頃の五十嵐の様だ。バンドとしての纏りも文句がない。
途中から入ってくるマキリンのベース。位置的に背伸びをしないとマキリンが見えない。マキリンのベースワークをこの目で見にくいのが残念で仕方がない。
やがてドラムも絡み3人のアンサンブルが完成する。
間奏でのマキリンのベースリード。これを生で聴きたかったんだ。
6/8拍子のリズムに気持ち良く乗っかってくる「聞こえるかい」の歌詞。
五十嵐の叫びが胸に迫る。
2曲目「kranke」よりto be honer。
3曲目「生きてるよりマシさ」Hurtの中での好きな1曲。
 
         君といられたのが嬉しい    
         間違いだったけど 嬉しい
        会えないのは ちょっと 寂しい  
        誰かの君になってもいい 嬉しい

        
自己中な考えだけれど、五十嵐がこのステージに立てた事を喜んでいる気がした。

4曲目「センチメンタル」の前に五十嵐のMC
映像で見た五十嵐と同様に中学生みたいにたどたどしく、恥ずかしげに話す。

「spitzのカバーをと思ったんですけどキーが高すぎて声が出ないのでspitzからのリクエストで(趣意)」

正直この曲を聴けるとは想像してなかった。delayedの中でもセンチメンタル、水色の風、rebornなど聴き始めた頃はこのスローな哀しくて美しいメロディラインの曲が好きだった私にとっては涙モノだった。

5曲目「share the light」ではイントロ部分でのドラムの大樹ちゃんが立ち上がって
たいこを叩く。この曲のテンションを決めるのは大樹ちゃんのドラムにかかっている。そのテンションは充分で。五十嵐が中央に出て来てギターを弾く。
歯を食いしばって弾く。
そして6曲目いよいよ熱気を帯びて最高潮でなんとcoup d'état~空をなくす!
 
声が聴こえたら神の声さ
声が聴こえたら神の声さ

五十嵐のボーカルが始まるとまたもモッシュが起きる。

そしてラスト翌日。

この日アンコールはなかったけれどラスト曲翌日で次を感じさせずにはおかない希望を垣間見たような気がした。7曲の中でこれだけのテンションまで持って行けてるそのパワー。8か月活動していなかったにも拘らず。大樹ちゃんがshare the lightで雄叫びを上げていなかったのは気になったけれどワンマンじゃなかったのでそこまで
のテンションには至らなかったのは仕方がないのかもしれない。
しかし大樹ちゃんのたいこはsyrupだとよく映える。
というかsyrupの音は大樹ちゃんのパワフルドラムなしにはあり得ない。
マキリンのベースは本当に理性と暖か味との狭間にある、他に類を見ない音を出すベースマンであると思う。感情を殺したようなマキリンのベースが敢えて五十嵐と大樹ちゃんのエモーショナルな演奏の融合で沸点に達した音にはっきりとした輪郭をつけて浮かび上がらせ、尚且つ沸点を少し下げて見せる。それがで観客に投げつけられると不思議にも聴く者は火傷をする事なくその曲を受け取れるのだ。
もうsyrupマジックはマキリンの手にかかっていると言っていいと思う。
そして五十嵐のギター。なんか新しいギターも使っていたようですね。
見た所ギターをきっちり弾けていて、魂の乗ったカッコイイギターを聴かせてくれた。

10数年ぶりのsyrupのライブは正直、冷静に聴いていられる状況ではなかった。
ただそこに、すぐ近くに五十嵐と大樹ちゃんとマキリンがいて、たどたどしいMCの
五十嵐がいて、練習をたくさんしたんだろうなとか、緊張してるだろうなとかそんな事ばかりを考えていた。
今目の前にいて演奏してくれる事実。
今ここにsyrupが存在する事実。
もう感謝しかない。
いつも言ってるかもだけど。
最高でした。ありがとう。

これから秋までは五十嵐は寝てるそうです(笑)
「今日のことをいい思い出にして、秋まで寝ていようと思います」
ですと(笑)
秋以降どうするんですかね?
まぁ、期待を半分くらいは抱いていいような気もしますが。
あとマサムネさんが、
「シロップは重いね。でもそこがいいんだよね」
そしてspitzアンコの時に田村さんが
「2004年にsyrup16gとストレイテナーとバックホーンと一緒にライブやったんだけど今年syrupとバックホーンとまた一緒にやれて、テナーもライブ観に行けて
嬉しかった」
みんな好きなバンドなんですけど~~~


いいライブでした。
お帰り!五十嵐。

        イメージ 4

*記憶違いなどあるかもしれません。乱筆乱文お許しください。

生きている実感を欲する飢えた魂 ―― JAPAN レビュー

$
0
0
イメージ 1

JAPAN 1992年4月号 インタビュー
エレファントカシマシ5が出る直前インタビュー

インタビュアーは山崎氏。

このインタビューの時にカメラマンの平間至氏に突然殴りかかった宮本の写真
が上の写真。平間氏の注文にキレたのだ。
山崎氏は冒頭でこう語っている。


イメージ 2イメージ 3



「あい対する人と真剣勝負のコミュニケーションを求めて切迫し、その衝動を自由自在にコントロールするにはナイーヴすぎるゆえの自爆なのである。生き急いでいるのだ、この男は」

そしてこうも言っている。

「このアルバムにはそんな宮本はいない」と。

あなたは、この宮本の写真を見てどう思いますか?

イメージ 12

ここまでの4枚はいっこうに売れ線になる気配もなく、当時の異端児的存在のまま5枚目のALを作る事になる。これまでの4枚で、宮本の苦悩はAL作成の方法論を考える事も放棄したのかもしれない。プライベートでも「お前の夢を見た」の通り。
出口の見えない未来。押し寄せる孤独。それと対峙しながらもがき苦しむが安易に走る事も自分に許していないし、そうできない不器用さ。彼女を新しく作るとかそういう次元では満足しない魂。それを貫く所が宮本の魅力でもあるわけだが。
生きている実感。結婚して家庭を作り家族のために働く日々も「生きている証」
になるだろう。でも宮本はそこに「逃げる」のを良しとしていない。
寂しくてしょうがないよ。本音だろう。でもそこに行かない。
何故か。そこには宮本の求める本当の「生きている証」がない事を解っているからだ。

だとしても。
もうどうしていいのかもわからない宮本の苦悩が、この妙に明るそうで、でも実は
とても寂しく悲嘆に呻く要素の多いALになっているのだと思う。

浮世や生活が、ある意味怒りの極致と内省の極致のALだとしたら、このALは宮本の言う通り、一聴して明るく響いているように思う楽曲がある。
その象徴曲が「無事なる男」。
パッと聴きがポップに聴こえるシャララも「シャララ シャララ」と歌う声が全然軽やかなんかじゃない。むしろ重い。なんで重いの?
そして通りを超え行く。日本の唱歌の様。歌詞は短歌の如くに孤独を歌う。
ラスト曲「曙光」はブルースのリズムに乗せてうつうつとする日々の中でもどこかで曙光を必ず差し込ませてやるという強い意志が感じられる。これぞエレカシという
曲だと思う。この曲をラストに持って来る所で負けてない。

この次に出るのが「東京の空」。このALはエレカシのこの当時の自在の表現力の全てが凝縮された傑作だ。やりたい事全てやったALだと思うしその評価も高いALである。

イメージ 13

「エレファントカシマシ5」はその途中のALだ。どんなに
力を抜こうとしても抜け切らない。山崎氏は「ギラついた宮本はそこにはいない」と言うがその欠片はあちこちにちりばめられている。
一聴何かを放り投げた感がする楽曲が多いように思うがそれは誤りだと思う。
確かにもう苦悩する事にも疲れ果てた感は否めない。無常感がこのALを覆う。
そんな時人は明るく笑おうとするものではないか?

しかし、
このままで諦める宮本ではなかった。
記憶が確かならもうエピックでは最後になると分かっていて作ったALだ。
この東京の空はあらゆる可能性にも挑戦した素晴らしいALになったのは宮本のエレカシの底力だ。起死回生の時は刻々と近づいている。

イメージ 4
イメージ 5

イメージ 6
イメージ 7イメージ 8イメージ 9イメージ 10イメージ 11

北の大地に響く音楽 ― Music of paradise RSR2016参戦記1日目①

$
0
0
イメージ 1

十数年ぶりのライジングサンロックフェスティバル。
2003年に初めて参戦した時はテントサイト券を購入しテントに泊まっての2日間参戦だったが、今回は大学生の次男と2人で参戦。子供と一緒にフェスを楽しめる様になり嬉しい限り。私の影響で音楽の趣味もさほど変わらない彼とは殆ど一緒の行動となった。どうやら日本一広大な面積のライジング。私のこの2日間はどうなる事やら


イメージ 2イメージ 3イメージ 4

 8月12日(金)車で一路札幌へ向かう。天気は晴天。だが、夜には曇るとの予報だったのでエレカシの時には月夜であって欲しいと願いをかける。一般道を走ったので
夏休みのせいもあり、3時間半くらいかけて石狩到着。宿に一旦入り荷物を置いてひと休み。ロングドライブの疲れを癒しつつ夜に備える。

イメージ 5イメージ 6

休憩後、4時ころ宿を出発。会場内駐車場に着くまで少々道に迷う。誘導係の方に
聞いて無事に車を止めるも正門(?)のHEAVEN'S GATEまで歩いて15分はかかるかな。遠くでPUFFYが聴こえる。受付でリスバンをもらいゲートをくぐるとサンステからワンオクが聴こえてきた~~~~~!!来たぜ~~~~ライジング♡

最初にアーティストグッズ売り場に寄りエレカシの夏フェスTを購入。グッズの種類は夏フェスTとタオルのみ。売れているのかどうかはわからない(笑)
ただ、全然待たずに買えました
そこから八代さんを観に、RAINBOWへ。向かう途中def garageをちょっと覗く。
ANA機が荷物を積み忘れた事でライジング参加アーティストで一番被害を蒙った
ザ・チャレンジ。ちゃんとリハまでには楽器は届いたのかな?



1.八代亜紀   17:10~ RAINBOW SHANGRI-LA

【セットリスト】
1.外国曲2曲    
2.夢は夜ひらく   
3.石狩挽歌  
4.雨の慕情
5.Give You What You Want   
6.映画の曲   
7.舟歌

イメージ 7

 演歌の女王、八代亜紀さんは今年精力的にフェスに出演している。何より八代さんのバンドに凄く興味があった。キーボードに伊東ミキオさん(MIKIO TORIO)、ギターに藤井一彦さん(THE GROOVERS)、ベース中條卓さん(シアターブルック)、DrにサンコンJrさん(ウルフルズ)、Sax梅津和時さん。お客さんは実に年齢層の幅が広い。若者から年配者までほぼ満員御礼に近い。
さすがは八代さん。とにかく歌が上手い。藤圭子(宇多田ヒカルの母)の夢は夜ひらくあり、道産子馴染みの石狩挽歌はレゲエ調のリズムという斬新さ。代表曲雨の慕情では途中からロックテイストに変身!「雨雨降れ降れ~~もっと降れ~~」で場内大合唱!!
THE BAWDIESから提供された楽曲、Give You What You Want。
最後の舟歌。とにかくロックでブルースで梅津さんのsaxと伊東さんのキーボードが特にカッコよくて印象的でした。自由自在の八代亜紀さんの独特の世界観を見せてくれた。さすが八代さん。

〈エピソード〉
八代さんが始まる前、次男がボヘミアンに奇妙礼太郎を観に行ったので空いたレジャーシートにお隣で一人で地べたに座っていた女性をお招きしてみた。
聞くと彼女は2003年以来毎年RSRに参戦されている札幌っ子さんでこの日は妹さんとお母様とご一緒に来ているとの事。八代さんの後Art-schoolに行くと仰ってて・・・私も聴きたかった・・・



2.ハナレグミ 18:10~ RED STAR FIELD

サヨナラcolorの永積さんの歌が大好きでハナレグミを聴くことに。
全くハナレグミは詳しくはないけれど、深呼吸・キミはぼくのともだち・おあいこ
をやってくれたのは嬉しかった。ハナレグミは太陽が沈みかけた夕暮れにとても
似合っていてステキでした。RADの野田洋次郎くんの提供したおあいこ。美しくて
凄まじい1曲でした。ハナレグミはいつもココロに優しく響いて来る。永積さんの声、改めて大好きだと思った。



3.エレファントカシマシ 19:50~ RED STAR FIELD



      イメージ 8 

      イメージ 9

ハナレグミが終わり、そのままエレカシ待機。私の位置は前から10列目くらいかな?
この時間になると太陽はどっぷりと沈み、予報を裏切って薄紫の空には半月の月が。でもちょうどステージに向かって右の空なのでステージから月は見えないだろうなぁ。残念だなぁ。エレカシがフェスでこの時間帯にライブをやるのはライジングだけだ。もうシチュエーションがぴったりでいやがおうにも期待が高まる。スタッフによるステージセッティングが進んで行く。写真を見ると椅子が写っている。男椅子だよな~、これ。でもステージが高いせいかよく見えず。この日男椅子に乗る事はなかったなぁ。

【セットリスト】
1.俺たちの明日
2.悲しみの果て
3.i am hungry
4.風に吹かれて
5.友達がいるのさ
6.RAINBOW
7.夢を追う旅人
8.ガストロンジャー
9.ファイティングマン
10.今宵の月のように

うわ~、月が出てる~~!!これは絶対期待できる~~~!!
そんな事を思いながら待機して19:50 エレカシのライジングサンが始まる。
宮本は白シャツに黒のパンツ、靴はいつもの黒いブーツだと思いますよ(笑)
成ちゃんは夜なのにグラサンかけて、石くんはいつも通りのい出立ち。私の位置からはトミが見えづらい。背伸びしないと見えない
サポメンミッキーとサニーさんは上下黒だったと思ふ。。。

1曲目、俺たちの明日。この曲の最初の所で宮本が最前の方を見て、手で押さえて押さえて的なしぐさをしていた。前では何かあったんだろうか。ステージから観客の最前までは数メートル距離を置いて柵があったようだ。
「時は流れて~もう立派な大人さ~」で手拍子が。「さぁ 頑張ろうぜ~~」では
大合唱が起きる。もう男子の声がハンパない。女子もいたけど男子の歌声に押されてる。1曲目からお客さんのテンションは高い高い!!
この曲の終わりで髪の毛グシャグシャ1発目。
宮本MC「みんないい顔してるぜ~~~!見えないけど」炸裂(笑)
「嬉しいぜ、エブリィバディ!!」とも

2曲目「悲しみの果て」
「涙のあとには~~」で宮本がいつもの涙をぬぐう仕草。
この曲でも合唱が起きてたと思う。「花を飾ろう~~コーヒーを飲もう~~」の所かな?

キラーチューンで観客の心を鷲掴みにしたエレカシはここで新曲「i am hungry」をぶち込んで来る。
宮本MC「男も、たぶん女の子も i am hungry アンド angry ココロが飢えてるんです。そんな歌です」
出る出る、高音域。このBPMで歌いきれるって何なの?!

次の曲前の宮本MC
「この曲は前にライジングでとても盛り上がってみんなに良さを再確認させてもらってありがとう」
そう、ここであの「風に吹かれて」だ!来た!!

2007年のライジングでの風に吹かれては蔦谷さんのピアノVr.だったけど、今年は
宮本のギターVr.でした。風に吹かれてをライジングの空の下で聴くのが私の願いでしたがその願いが叶いただただ感動、感涙。

「本当はこれで そう 本当はこのままで
 なにもかも素晴らしいのに

私はこの歌詞がとても好きで。2007年の様にサビの部分の合唱には感動した。
イントロや間奏の石くんのリードギター、嬉しかった~~~。


宮本が「古い曲です」と紹介して始まった5曲目「友達がいるのさ」
ふぁ~~、ここで来たか~~~!!
「東京中の電気を消して」を字余りで「石狩札幌中の電気を消して~~」と2007年と同じように歌詞替えで歌ってくれた宮本。
「俺はまた出かけよう あいつらがいるから」で4人の絆と30年の歩みを思いまた泣けてきた。ここでペルセウス流星群の流れ星が流れました。

6曲目 RAINBOW。まるでPVを見てるかのようなパフォーマンス。ステージが赤いせいもありPVの様な青さはないけれど、出まくる高い声を振り絞るように、トミを煽ってテンポアップ。これがホントしっくりくるんだよね、宮本の要求する曲の速さが。7曲目、これも新曲夢を追う旅人。この曲のリードギターを石くんが弾いていた。泣きのリードギター。石くんのギターで泣けたよ。

8曲目。お待ちかねのガストロンジャー。あのイントロでゾゾッと来る。自分の顔の皮を剥がす仕草。「おーおーおー!!」の合唱が宮本を煽る。右から左へと駆け回る。丹下さん忙しい。サニーさんのところへ行ってキーボードを煽り、次にミッキーのところでギターを煽る。胸を張って~~のところで宮本がゴリラの胸叩きを何度も(笑)やるな、やるな、宮本。へんてこりんなパフォーマンスがガストをいやがおうにも最高のグルーヴへと持っていく。ガストの後かな?宮本MC
「みんないい顔してるぜ~~~!」って言ったのは。

9曲目 おなじみファイティングマン。多分ファイティングマンで斜めったスピーカーを縦にしたり横にしたりしてたと思います。



           イメージ 10

そして最後10曲目。今宵の月のように。確かこの時だよなぁ、丹下さんがさぁTを持って来て、
宮本MC「作ったんです。フェス用に。だから着ないと」
最初はシャツを脱ごうとしたんだけど面倒くさくなったみたいで白シャツの上からさぁTを着ちゃった(笑)
宮本のニューファッションに観客は笑う。

ステージの照明が消え、宮本だけがライトに照らされて。見上げれば夜空に月が。
本当にステキなシチュエーション。「ポケットに手を~」で宮本がいつものように自分の手をポケットに入れる。この時にどうしても佐久間さんの事や、今宵が売れるまでの宮本の葛藤、エレカシの苦労を思うとウルッと来てしまう。
「今日もまた~どーこへ行く~~」で合唱が起きる。本当はこの曲はじっくり
宮本の声だけで聴きたかったかな。月下の今宵の月のようにはきっと忘れない。
ヤイリの塗装の剥げかかったギターも。

サニーさんはこの今宵の月のようにの時、ステージから流れ星を見てるんですよね。
ライジングの空は照明のせいで星がそれほど見えてませんでした。
そんな中でも流れ星が見れるなんて、なんてステキな出来事でしょう。
これも夜の時間帯の良さなのですよね。

観客からは大歓声。
最後何と言ってステージを去って行ったかはもう記憶にない。
それくらいエレカシのパフォーマンスにあっけに取られているうちに終わってしまった。約1時間が10分位に感じる。そんなライブだった。
多分宮本は「ありがとう!また会おう~~~!!」と言って去って行ったと思う。


宮本の声は凄く伸びていていい声。絶好調だった。
北海道の大地の遠くまで届く勢いでした。だからRAINBOWとi am hungryの難しい曲もちゃんと声も出て高速BPMでも歌い切れていた。
RED STAR FIELDはステージがそんなに広い訳ではないのでミヤジは右~左端まで何度も走ってましたが走りがいは余りなかったかもしれない(笑)
でもたくさんの観客に伝えようとする気持ちが溢れていた。
あと確かファイティングマンかな、宮本がステージ袖でビデオを撮っているカメラマンのカメラに向かってベロベロバーしてましたよ(笑)

終わったあと後ろを振り返ると凄い人で、サンステに移動する人で道が一杯。
いったいどれだけの人がエレカシを観に来ていたんだろう。
大黒摩季が同じステージで8000人って言ってたな。
次のステージがdefのトライセラで時間も迫っていたので別の道を通って移動しました。

ワンマンと違い、あっと言う間のエレカシのステージ。RAINBOW ツアー以来だから半年以上ぶり。今思い出してもあれは夢?って思ってしまう。
でもしっかりと元気バリバリのエレカシの現在を見せてもらいました。
ただただ嬉しく、愛と戦う勇気と希望って言葉にしてしまうとチンケになってしまうけど、ホントに色んな感情が渦巻き、エレカシがそこでライブしてることに、石狩でやってくれてることが嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

本当に愛すべきバンド、エレファントカシマシは凄い。

続く。

※記憶違いなどあったらごめんなさい。


RSRの会場map

                   
イメージ 11
 






北の大地に響く音楽 ― Music of paradise RSR2016参戦記1日目②

$
0
0
さて、RED STARの雑踏を抜けてdef garageに向かう。
ライジング初参加のトライセラトップス。ワダショが単独で参加した事はあるけれどバンドとして初なんで何てもったいない
ステージがdefなのがとってもピッタリだと思い凄く楽しみ~~

4.トライセラトップス 21:00~ def garage

【セットリスト】
1.GOING TO THE MOON
2.Shout!
3.シラフの月
4.MIRROR
5.Raspberry
6.FUTURE FOLDER
   
イメージ 1
      
イメージ 2

 1曲目から堪らない選曲。
ショウ君お客に声をかけるかけまくる!そしてコール&レスポンスを何回も。
会場内を3つに分けて、後ろから順番にショウ君の「イェーイェーイェ
イェーイェ」に観客が答えていく。それぞれショウ君が変則させるコールにお客さんも嬉しそうに答える。歌詞の「上に~上に突き進んでどこまで行けるか~」
の上に上に~で合唱。手は天空を指す。あ~これがやりたかったぁ。楽しい♡

2曲目は東京オリンピックで野球&ソフトを正式種目に!の応援歌。
4曲目MIRRORで何とバインの田中さんが登場!!ビックリー!
バインのステージは翌日だけど、トライセラトップスのステージに出るために1日早く北海道入りしてくれていたのね。
まぁ、この曲が凄かった!ショウ君と田中さんの掛け合い、時には背中合わせでギターを弾く2人。そして忘れちゃいけないのがベース林さんとドラムス吉田さんのリズム隊。凄まじいグルーヴを生み出してました。んでデビュー曲Raspberry!!
ひゃあ~、キタ~~~ですよ。
お客の熱狂も最高潮(笑)
「Raspberry 踊ろうよ」の合唱最高♡

トライセラは本当に楽しくてウキウキしちゃう音楽を鳴らしてくれる。
幸せな気持ちにしてくれるギターロックバンド。そしてこの3ピース、3人とも
凄い演奏力ですから~~~

最後は3人で肩を組み、手を繋いで挨拶してくれました。ワダショの赤いストラト
輝いてた~!
そして最高に幸せそうな笑顔をしてました(笑)

 実は今月末から「IN A LIFE TIME」というバインとトライセラの
対バンコンセプトライブが始まります。

イメージ 3  イメージ 4

バインの1stアルバム「退屈の花」とトライセラの1stアルバム「TRICERATOPS
から選曲されるライブです。9月にこの対バンライブがあるんでとても楽しみ。

さて、こうして私のライジング1日目は終了です。本当はサンボマスターや真心ブラザースのフォーク村も観たかったのですが宿に門限があり11時には戻らないといけませんでした。

      イメージ 5

 このゲートを抜けて宿に戻りました。

2日目のレポに続く。。。


RSR2016参戦記2日目 ― 北の大地に響く音楽 Music of paradise

$
0
0
イメージ 4

 8月13日(土) ライジング2日目もいいお天気となりました。
今日は昨日のステキなお宿から一転、普通の民宿でお値段は同じなのに部屋から風景から全然劣る
ホントに普通のザ・民宿。昨日のお宿ってすごくお得だったのね。
来年は2泊ともここにしようっと。

 まずは宿を移動(と言っても向かいだけど…)してから少しゆっくりして13時過ぎに行動開始。アーティストグッズ販売コーナーへ。
Heaven's Gateから入る時、遠くRAINBOWから大森靖子の
「音楽は魔法ではない」と言うのが聴こえる。大森靖子はアラバキの映像を見ただけでちゃんと聴いた事はないが、この部分だけは異常に好きな歌詞。
ホントそうだもんね。音楽聴いたからって明日は何も変わらないんだから。
変えるのは自分。でもいい音楽聴いて心を揺り動かされたなら自分を変えてみる努力をしてみないと。なーんてことをいつも思っている。

   イメージ 1 イメージ 2


 今日はピロウズグッズ。次男はバスター君Tシャツ。私はリスバン。中々バスター君Tシャツがカワイイ。この日、風が昨日よりあったので少しは涼しいかと思ったらそんな事は全くなくむしろ暑すぎたので4時のコレクターズまで車に退避して涼み、仮眠を取る事に。あとで知った話だけど13日にdef garageに出演していた黒木渚が
次の日RIJFに出演したらしく、その時に石狩の方がひたちなかより暑かったと言っていたらしい。つまり14日のひたちなかより13日の石狩は暑かったのだ。ひぇ~~~!!

 15時半頃に行動開始。HAPPINESS GATEからRAINBOWを目指す。
RED STARが比較的近いのだけどREDの水カンが凄い人でした。コムアイが透明の風船に入ってるのが生で見れた!
それと、RAINBOWの近くにはRAIN TOPEというエリアがある。
ここはアジアンテイストなアートがあったりしていかにもフェス的な雰囲気を盛り上げてくれる。
              <RAIN TOPE>
         イメージ 3






1.THE COLLECTORS  16:00~ RAINBOW SHANGRI-LA
         
         イメージ 5
         

【セットリスト】
1.MILLION CROSSRORDS ROCK
2.たよれる男
3.TOUGH
4.世界を止めて
5.NICK! NICK! NICK!
6.Tシャツレボリューション
7.スィート・シンディ

コレクターズは今年のアラバキ映像でも見ていたのだけど加藤さんとっても面白いおじさんでした(笑)あの髪型やファッションはモッズに影響を受けてるんですね。
MCで加藤さんが、「裏でスカパラや田島さんやってるのにコレクターズに来てくれてありがとう」とか「観においでよ、ストーンローゼスだよ」とか「おい!ローリングストーンズが来てるよ!」とか・・・

んで6曲目のTシャツレボリューションの前に前列にいたコレクターズTシャツのお客さんに向かって「キミ、そのTシャツを着て会場中を練り歩くように!」と(笑)
おもしろいオッサンでした。あ、あと武道館のライブの告知もしてて「有給っていうのはこういう時のために使うもんだよ」と言ってました。
6曲目が終わったあと、EARTH TENTでピロウズがあるので移動開始。RAINBOWからEARTHまではけっこうな距離があるので早めにRAINBOWを出ました。でもコレクターズ、楽しかった~!




2.the pillows   17:30~   EARTH TENT

       イメージ 6


【セットリスト】
1.Advice
2.I think I can
3.Ride on shooting star
4.カーニバル
5.LAST DINOSANUR
6.Blues Drive Monster
7.Funny Bunny
8.About A Rock'n Roll Band
9.Fool on the planet
10.サードアイ
11.ハイブリッド レインボウ
12.No substance

 RSR直前に夢チカを見ていてさわおさんが銭函出身だと思いだす~~!!
真鍋さんも札幌だ~!!RSRの申し子じゃないか~~!!

 ピロウズは初ライブでした。ライジング前にワンマンが札幌であったのですが
ライジングで聴けると思い断念。アルバムも全部聴いている訳ではないけどFunny Bunny、ハイブリッド レインボウ、ストレンジカメレオン、please Mr. Lostman
などが凄く好きで。一度はライブで聴いてみたいバンドでした。
生で聴くピロウズはほんと良かった~~~!!因みにピロウズの男子率の高さにビックリ!!もちろん女子もいたけれど男子率の高さは凄い!
 Funny Bunnyの

 「キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ
  風の強い日を選んで走ってきた」

ここを聴いてジーンと来て、ハイブリッド レインボウの

  「can you feel?  can you feel that hybrid rainbow?
          選ばれなかった僕らでも明日を待ってる~~
    ~~~きっと限界なんてこんなもんじゃない~」

ここではもう涙がこぼれた。ここ観客みんなで大合唱したところ。それが凄い感動で。ここにいるお客さんたちはみんなこの歌のこの歌詞に勇気づけられてきたんだろうなぁ。そう感じた瞬間でした。
ピロウズは今世間で流行っているエモなバンドたちの元祖だと言っていい存在。
ライジングから帰って来てから知ったのだが、今のピロウズに至るまでの様々な歴史を知って、これらの曲の重さがとてもよく分かるような気がした。

さわおさん、Adviceのあとかな?のMC
「久しぶりだね。去年はピロウズいなかったから寂しかったんじゃないの?」

あとシンイチロウさんの事を
「死と隣り合わせだ!ロックンロールだ!」って言ってましたね(笑)

Fool on the planet前にさわおさんMC

「ピロウズを27年やっていて色々なことが変わってしまった。でもロックが好きだって気持ち、音楽が好きだって気持ち、RSRが好きだって気持ちは変わってないぜ!!」

ライジングとピロウズに関する情報を色々見ていたら
「ミュージシャンて芸能人じゃないから」っていうさわおさんの言葉を見つけた。
この言葉でもっとピロウズが好きになった。

ピロウズ、最高でした!

     イメージ 7

 ピロウズが終わって外に出るとちょうどライジング2日目の太陽が沈みかかる所。
きれいな夕日に余計に感動。

余談ですが、バインをやっている時間ににRED STAR近くのRED STAR CAFEで
さわおさんが増子部長とかとカラオケを歌っていたらしいw
SMAPのSHAKEとか




3.麗蘭  18:40~   BOHEMIAN GARDEN

     イメージ 8

【セットリスト】
1.ミッドナイト・ブギ
2.HUSTLE
3.顔
4.クレイジーホース
5.Go Johnny GO(J.Winterに捧ぐ)
6.ミュージック
7.紅
8.マニフェスト(We are the Lay-Ran)

 初麗蘭でしたがチャボさんも公平さんも楽しいロックンロールを聴かせてくれました。なくなったジョニー・ウィンターにささげる曲はカッコ良かったなぁ。
ベースは早川岳晴さん、DrはJAH-RANさんだったかと。MCの中でチャボさんがこのボヘミアンの電気はTHE SOLAR BUDOKANチームによるソーラー蓄電池により
供給されていることを話してくれました。そして今回の電気が余ったので9月に行われる中津川ソーラーで使われるそうです。

ここで次のよりぬきroots66までちょっと時間があるので車に戻り待機。

このボヘミアンのところにTAIRA-CREWというキャンドルJUNEさん(広末涼子さんのご主人)が創造するスペースがありました。残念ながら時間的に見る時間はなかったので写真だけでご紹介します。

イメージ 9 イメージ 10

イメージ 11 イメージ 12




4.宴会部長 増子直純の~よりぬきROOTS66 in EZO

 夜の9時ともなればだいぶ寒くなってきた石狩。長袖必須の気温。
今回唯一のサンステージ。何とよりぬきの前にキレイな花火がライジング2日目の夜空を彩りました。
画像が荒いですがその映像を。



【セットリスト】
☆夜のヒットスタジオ式メドレー
1.銃爪(トータス・増子・田島)
2.MY REVOLUTION(渡辺 美里)
3.ロックンロール・ウィドウ(渡辺美里・斉藤和義)
4.リンダリンダ(スガシカオ・伊藤ふみお)
5.氷の世界(大槻ケンヂ・八熊慎一)
6.満月の夕(中川 敬)
7.CHANGES(中川・田島)
8.勝手にしやがれ(全員)
9.ヤングマン(全員)
10.北酒場(全員)

イメージ 13

ROOTS待機中に近くのdef garageでイナ戦がYMCAと郷ひろみのジャパーンをやっていたのが笑えた。
怒髪天のドラマー坂詰さんともう一人の方が緊急参戦。
大阪でのrootsとはまた雰囲気が違い、楽しい所だけをやってくれた内容でした。
そこにはエレカシはちょっとそぐわないなぁと感じましたね。
それとせっちゃんのソロが聴けるかとマニッシュをスル―したので残念だったかな。
あと、バンマスの奥野真哉さんがいての中川さんの満月の夕が月夜の石狩に響き渡ってとても感動しました~~。サンステ前には本当にたくさんの人たちが聴きに来てて。レジャースペースの後ろにはテントサイトもあるから本当にたくさんの人たちが
この満月の夕を聴いていたと思う。空には月が出ていたので本当にライジングならではの満月の夕だったと思う。にしても増子部長はじめホントにみんな面白かった。
オーケンが最近痛風の薬が変わっただとか、みんなで歌う北酒場を北海道に来てから
カラオケで猛練習したとか、かんぴょうの話とか・・・まぁ、オーケン面白かったわ。それと北海道の地元感満載でゆるりと楽しめました。

イメージ 14
            よりぬきメンバーの集合写真




5.GRAPEVINE   23:40~   RED STAR FIELD

イメージ 15
  

【セットリスト】
1.Golden Dawn
2.Glare
3.Big tree song
4.Darlin' from hell
5.風待ち(和田唱ゲスト)
6.BABEL
7.フラニーと同意
8.SPF
9.GRAVEYARD
10.CORE
11.This town

 バインも初。バインにワダショ参戦。この日のバインのゲスト出演のためにワダショ一人が残ったらしい。前日もトライセラで田中さん先入りしてたからもしかしたら・・・と思ってましたがやはり(笑)
そして風待ちをやってくれました。ワダショの声って風待ちが合うんですよね。田中さんとは違った味がありました。対照的な音楽性の2バンド、私は会いにいくでバインに凄くハマり初期曲などを少々かじる程度ですがCDは一応3枚持っていますw
田中さんの繊細なVo,バンドサウンド大好きです。

さて、RSR2016のBEST ACTですが、

1位 エレファントカシマシ   

2位 the pillows

3位 トライセラトップス




以上2日分のRSR2016参戦記でした。
楽しかった音楽の楽園!!
来年も来るゾ!!


※間違いなどありましたらご容赦下さい。




JAPAN 2016年10月号 エレカシインタビューを読んだ

$
0
0
私はエレカシインタビューについては山崎氏を一番信頼している。
何故ならCHERRY BOYSの一人が彼だからだ。
宮本の才能を信頼し続け後押ししてきた人であり、宮本と年も近い彼は良きアニキ、宮本の相談相手として公私に渡り信頼関係を築いている。

人は信頼している人には心を開くし本音も言う。
だから数あるインタビュアーの中でも山崎氏を信頼するのだ。

まず写真。
見事に今の宮本浩次を映し出す。
50歳の、プラマイゼロの宮本浩次じゃねぇか。
これでいい。正解だ。

夢を追う旅人/i am hungryに関するあちこちのインタビューで何度も老年の青春と言い、この2曲のお蔭で元気になったという宮本。
その源はなんなのか?
宮本は母親から「あなたは大器晩成型ね」と言われたことがあると何かで読んだ事がある。悩み続け行きつ戻りつしながら歩み続けた約30年。
バンドとしても人間としても50歳らしい様々な経験を積み重ねてきた彼らにとって、何度も言っているが宮本の病気は大きなターニングポイントだった。

人は自分の努力だけではその壁を破る事が出来ない時がある。病気もその一つだ。
RAINBOWはそのどうにも抗えないものへの忍耐と迷いと苦悩との戦いを歌ったリアルな肉声である。事実自信を失いかけたり、不安を抱いたりもしたと言っている。
しかしその忍耐の期間を何とかくぐり抜けた時に待っていたのが明治からの曲の依頼であり、タイアップ曲の依頼だった。
人間は「必要とされている」と思った時には凄い力を出すものだ。病気をくぐり抜けてきた宮本にとっては明日への希望を見出し自信を取り戻すには十分な出来事だっただろう。
そして周りの後押し。
だがしかし、これは30年近くの間彼らが真面目に、筋を一本通して戦ってきた事への評価なのだと思う。他にない、唯一無二の音を鳴らし歌を唄うバンドであり続けたからだと思う。不遇な時代も、バンドサウンドから離れた時さえも宮本は自らの内側でなる音楽を追及する事を辞めなかった。そこに反省はあっても、妥協はなかった筈だ。
そのスタイルを崩さずに30年積み上げた結果が今なのだと思う。

50近くになって病を乗り越えて作ったRAINBOWは紛れもなく様々なところで人々に届いた。その結果が今なのだ。実に実に大器晩成型の典型じゃないか!

今の宮本の晴れやかさは何だ??
苦節30年なんてクサイ言葉だが、全てに意味があった。
いや、全てに意味をもたらしめたのは彼らだ。
そして、インタビュー中にもあるとおり、彼らはいつか終わりが来ることを自覚した。(これも前に書いたことがある)

全ての存在はいつか必ず終わる。だからこそ今この一日一日が輝く。
これは若いバンドにはきっと出せない輝きなんだよ。
ファイティングマンが今なお新たに人の胸ぐらを掴む。
夢を追う旅人が30年を総括し新たな旅立ちを高らかに謳う。
i am hungryがファイティングマン以上の熱を帯びて人々に銃爪を引く。
なんてこったい、だよ、全く。
人に期待されて褒められて伸びるタイプだね、宮本よ(笑)
さて、これからの10年が楽しみだ。
本当の自信と自由と、確かな終わりを自覚したバンドの音楽と生き様はきっと美しいに違いない。

見届けさせてくれ。
共に歩むから。

エレファントカシマシ 野音2days ライブレポート 1日目

$
0
0

 エレファントカシマシ 日比谷野外音楽堂 2016 2days
 
        全てを背負い、未来へと向かう男たちの渾身の決意表明の2日間 
それが今年の野音だ!!
    

イメージ 1

2016.9.17 SAT  17:30~

<セットリスト>
1.ズレてる方がいい(RAINBOW)
2.歴史(扉)
3.ゴッドファーザー(グドモ)
4.ふわふわ(singles 1988-2001)
5.道(奴隷天国)
6.おれのともだち(エレカシ5)
7.too fine life(生活)
8.風に吹かれて(明日に向かって走れ)
9.いつものとおり(奴隷天国)
10.月の夜(生活)
11.珍奇男(浮世の夢)
12.武蔵野(グドモ)
13.流れ星のやうな人生(町の見える丘)
14.昔の侍(明日に向かって走れ)
15.流されてゆこう(ココロに花を)
16.Baby自転車(ココロに花を)
17.悲しみの果て(ココロに花を)
18.so many people(グドモ)
19.四月の風(ココロに花を)

2部
20.友達がいるのさ(風)
21.i am hungry
22.今宵の月のように(明日に向かって走れ)
23.涙(東京の空)
24.コールアンドレスポンス(グドモ) 
25.RAINBOW(RAINBOW)
26.FLYER(starting over)

3部
27.星の降るような夜に(東京の空)
28.夢を追う旅人
29.ガストロンジャー(グドモ)
30.ファイティングマン(エレファントカシマシ)

en
31.この世は最高!(東京の空)
32.「序曲」夢のちまた(浮世の夢)

 9月18日、新千歳空港に降り立った時、空気は最早秋。
あの野音のジメッとした湿度の高さや迫りくる高層ビルの群れはない。
ホッとしたのと同時に東京のあの空の下ではない現実に少しの寂しさを感じた。

 初の野音、初の日比谷野外音楽堂だった。何度も映像で見ていても、むせ返る
緑の中の音楽堂の前に立つと「来たな~」という気分になる。
若干の緊張感はあるものの燥ぎたくなるほどでもなく、ただひたすら彼らの音を
待つ。野音でどんな曲をどんな風に聴かせてくれるのだろう。その事だけが私を支配していた。

 SEが止み、17時半を過ぎた頃だったろうか。
メンバーが出て来る。観客からはわ~っと言う歓声が沸く。
気になっていたキーボードは細海魚さん。初めて生で聴く魚さんのキーボード。
成ちゃん、トミはいつも通り、赤毛のアン、石くんは髪の毛を帽子で隠して見えないよ(笑)。ミッキーはまた一段と髪の毛を短くしたかな?宮本はいつもの白シャツ警部(笑)

 ズレてる方がいいからのスタート。常日頃からズレてる私。そしてPVの撮影場所を見に行ってそんなに経っていないせいかこみ上げるものがある。そして次の曲が
なんと「歴史」!成ちゃんがいつものtop dogからホワイトボデーのtop dogに持ち替える。イントロのベースライン。いつも聴いている音源よりも物凄い迫力を持ち、この曲の始まりに相応しい正確な音とリズムを刻む。宮本の声もよく響く。
さすが野外音楽堂だと思う。音がとてもいい。各楽器の音の輪郭がクリアでその上野外なので、音が空の果てまで届いていくような・・・そんな錯覚に陥る。なんてステキなんだろう、この音楽堂。


イメージ 2

 そこからグドモやエピ期中心の曲が並ぶ。
私はエピ期の曲が好きだ。これぞロック中のロックだと思っている。
それは宮本がもがき苦しんでいる実像そのままが表れているからだ。
悟りきった音楽なんてロックじゃない。人はいつまでも悩んで苦しんで、そこから光を見つけて這い上がろうともがき苦しむ。
何歳になったってこのままでいいんだなんて思えない。
思ったらロックは終わりだ。

 50歳の歌うエピ曲たち。あれから約30年近くの時を超えて・・・今はどうだ?
ちゃんとちゃんとロックンロールじゃないか、コノヤロー!!
年齢を重ねてあの時の支離滅裂な宮本ではだいぶなくなっているかも知れない。
でも、未だにどこかに違和感を感じて叫ぶ宮本がそこにいた。

     この世のきまりは みんな正しいと信じられて
     身動き一つ取れない
     
     うるせぇ だまれ ボケなす
     俺に命令するな 言われた逆をやってやる
     
     道徳も法律も常識もみんな
     俺を追い込んだ動けないよ 何が自由だ

     この世のきまりは みんな正しいと信じられて
     身動き一つ取れない
               (ふわふわ)

 声はよくのび東京の空に響き渡る。私は幾度、曲を聴きながら空を見上げ、ビルを
見やった事か。
「風に吹かれて」ではライジングを思い出した。
でも、ライジングの風に吹かれての方が良かったよ(笑)
だってライジングの客は風に吹かれてをライジングで演る事の意味の重さを解っているからね。

そして「月の夜」。
なんと美しい歌か。
私は彼らのバラードが途中から叫びに変わるところが好きだ。センチメンタルに浸っていない強さが好きだ。

 時に感傷は人を弱くする。
感傷は心を休ませ、自己肯定し、不甲斐ない自分を慰める。
それも時には必要だと思う。
でもいつまでも感傷に耽っているのを私は良しとしない。
人よ強くあれ。例えば「涙」の様に。
私が「涙」が好きなのはそんな理由からだ。
特に女の簡単な涙はキライだ。
中途半端な感傷もキライだ。
最後には虚勢でもなんでもいい、胸を張ろうとする。
そんな人間が好きだ。

そんなことを、私はエレカシを聴きながら思うのである。

1日目、「序曲」夢のちまた。
遠かったので宮本の表情まではわからない。
涙声になった宮本の声。
  

      忘れるだろう 忘れるだろう 
      今日一日のできごとなど
      何をなしても忘れ行くのみで
      忘れ行くさ 夢のちまたへ


      春の一日が通り過ぎていく
      ああ 今日も夢か幻か
      ああ 夢のちまた



 孤独な若き日の頃を思い出したのか。
いや、私は今も宮本は孤独に自分と戦っていると思っている。
戦いは常に孤独なものだ。
孤独な戦も時として涙腺が緩む。

目の前に心温かきたくさんの観客がいるからだ。
宮本はこの日、この曲で自らの感情を解き放ってくれたと思っている。

全て受け止めた。
宮本よ、あなたは自らに勝って来たんだと思う。
自らを思いっきりの勇気で拓いて来たんだと思う。
私はこの日、宮本の本音を生で聴いた。聴けた。

1日目の野音はここに尽きる。
エピ曲を12曲も歌い、最後に涙したあなたの歌は心の底から素晴らしかったと思う。

               *ライブレポ2日目へ続く

☆思い出しながら書きました。間違いなどありましたらお許し下さい。


          

           

エレファントカシマシ 野音2days ライブレポート 2日目

$
0
0
2016.9.18 SUN  17:00~

<セットリスト>
1.ズレてる方がいい(RAINBOW)石 セミアコ 宮 タンゲマン 高 赤t.dog
2.歴史(扉)          石 茶ストラト宮  〃    高 白t.dog
3.ゴッドファーザー(グドモ)    石  〃   宮   〃
4.浮き草(THE ELEPHANT KASHIMASHI)
5.道(奴隷天国)
6.おれのともだち(エレカシ5)
7.土手(THE ELEPHANT KASHIMASHIⅡ)  石 青ストラト
8.サラリサラサラリ(THE ELEPHANT KASHIMASHIⅡ) 石 茶ストラト
9.風に吹かれて(明日に向かって走れ) 石 セミアコ 宮 タンゲマン
10.いつものとおり(奴隷天国)    石 茶ストラト 宮 ストラト(ブロンド)
11.月の夜(生活)        宮 アコギ K.YAIRI 90-BLR B 石 セミアコ
12.珍奇男(浮世の夢)           石 レスポール     宮 YAIRI→ストラト(ブロンド)
13.武蔵野(グドモ)      石 レスポール  宮 タンゲマン
14.流れ星のやうな人生(町の見える丘) 石 ストラト 宮 タンゲマン
15.昔の侍(明日に向かって走れ)    石 レスポール 宮 ストラト(ブロンド)
16.流されてゆこう(ココロに花を)   石 レスポール 宮 タンゲマン
17.Baby自転車(ココロに花を)
18.悲しみの果て(ココロに花を)
19.うれしけりゃ飛んでゆけよ(ココロに花を)
20.so many people(グドモ)
21.四月の風(ココロに花を)

2部
22.友達がいるのさ(風)
23.i am hungry
24.今宵の月のように(明日に向かって走れ)
25.涙(東京の空)
26.コールアンドレスポンス(グドモ) 
27.RAINBOW(RAINBOW)
28.FLYER(starting over)

3部
29.星の降るような夜に(東京の空)
30.夢を追う旅人
31.ガストロンジャー(グドモ)
32.ファイティングマン(エレファントカシマシ)

en
33.この世は最高!(東京の空)
34.待つ男(THE ELEPHANT KASHIMASHIⅡ)




あぁ、もう野音が終わってから1週間が経とうとしている。18日のライブレポを早く書きたかったのだが状況が許してくれず今日になってしまった。
なので記憶も殆ど薄れた状態で書き殴りのメモとわずかな記憶を辿っての単なる感想になってしまいました。詳しいレポは他の方が載せているので私は18日野音2日目で感じた事などをつらつらと。

途中までしかメモれなかったが、宮本と石くんの使用楽器も書いてみた。




野音2日目の朝。外は曇り。
前日、1日目の野音終了後、気のおけない音楽仲間が赤坂へとあるバンドのライブを聴きに行っていて
夕食を共にするのに赤坂へ。様々な話に花が咲き、いつもは飲まないアルコールも
回ってしまった。お開きになってホテルへ帰還。1日目の野音の余韻に浸りながら
持ってきたポータブルBDプレーヤーにエレカシの映像を入れ、それを観ながら1日目のセトリを分析する(笑)
どのアルバムからの選曲か。こういった作業もまた、ライブの楽しみだったりする。




降雨が心配されたこの日の野音は1日目とは確かに違うライブだった。
何が違ったのか。
1日目がエレファントカシマシ、宮本の感情を思うがままに紡ぎ出した日だったと
すれば2日目のそれはロックバンド、結成30周年を迎える エレファントカシマシというプロ集団の音の塊に圧倒されたライブだったという事だ。

これは私の想像で(いつも想像なのであしからず)しかないが、
おそらく宮本は1日目を当然振り返っただろう。ラストを夢のちまたではなく待つ男にしたのも理由があると思っている。
1日目の最後に感情を露わにした宮本(何も今に始まった事ではないにしても)。
夢を追う旅人とi am hungryで老年の青春と発言し、今が新たなスタートと感じさせる現在のエレカシ。そして間もなく結成30周年。こう言った事を考え合わせると、1日目のエレカシではいけないと思ったのではないかと。
感情のほころびはプロとしては許されないと思ったのではないか。
そんな事を考えた。




 1日目のセトリを基本として若干曲を入れ替えアンコールも含めて全34曲。

☆1日目あり2日目なしの曲  ふわふわ、too fine life、夢のちまた
☆1日目なし2日目ありの曲  浮き草、土手、サラリサラサラリ、うれしけりゃとん
              でゆけよ、待つ男

1日目もホントに良かったのだが、それにもまして2日目のバンドとしての曲の力が凄かった。

よくライブの出来はドラムのトミにかかっていると言われるが、このトミのドラムが絶好調だった。いつもならパワーダウンしたドラムのトミを振り返り「もっとハイテンポでパワー入れて叩けよ!!」と宮本のそんな姿を余り見かけなかった。
そしてギターの石くんも今まで以上に前に出てパワフルギターテクをアピール!
いや、凄い。カッコ良かった~~~、石くん!!

特筆すべきはまず珍奇男。魚さん、ミッキーも絡んだあのグルーヴは1日目を遥かに超えていた。そしてso many people。これもバンドの実力を誇るに有り余るほどの実力発揮。1部だけでバンドの実力にただただ脱帽。一瞬のスキもない緊張感溢れるプレーの連続だった。

1曲目ズレてるを終えての2曲目「歴史」実は1日目で歌詞が一部飛んでしまった宮本だったが2日目も歌詞を間違えてしまったね。ただ、キーボードの魚さんのプレーが素晴らしかった。サビの部分で「歴史」にピッタリのロックテイスト満載の演奏に目を見張ったなぁ。勘違いかもだが、この曲で最初に成ちゃんベースが入り、しばらくして入ってくるトミのバスドラがいい音出してこの曲に重量感を与えていたと思う。

おれのともだちは2日間とも1番と2番の歌詞が入れ替わっていた様だ。
わざとなのか?それとも敢えてなのかはわからないけれど(笑)

雨が降り出したのは何時ごろか。2部の頃にはもうパラパラ来ていたか。
それでも私は降り注ぐ雨と共にこの日も何度も空を見上げ、ビルの明かりを眺めた。
バンドの醸し出す音がこの雨さえも切り裂いて曲に更なるソリッド感と雨の野音という野外ならではの演出を私に経験させてくれた。

1日目のFLYERの前に宮本は
「オレ個人の努力だけでここまでやって来ました。みんなにカッコイイと思ってもらえるオレでいたいと思います。これからもついて来させてやるよ(趣意)」

2日目は、
「30年、ひとえに俺の努力のみでやってきた気がします。これからも喜んでもらえるような俺でいたいと思ってます。ついてこさせてやるよ」

と言った。宮本の発言はいつもどこかに天邪鬼な部分が入っているので全部を信用しているわけではない。しかし、エレファントカシマシは総合司会宮本の才能なくしてありえないのは事実だ。もちろんそれを見事に再現できるメンバーがいなければ意味がない訳だが。しかし、私が気に食わないのはこれからもついて来させてやるよって所かな。

宮本には申し訳ないけれど、私はアーティストとリスナーは平等だと思っている。
アーティストが身を削り命を使い尽くして作り上げた楽曲を私たちは聴く。
聴いたその感動を実生活の中で生かす。私にとってそんな事を思ったバンドはエレファントカシマシが2つ目のバンドだ。彼らの音楽は生きる力を与える。生きる道を歌う。私はそんなロックが堪らなく好きだ。
それじゃなきゃ娯楽音楽だからだ。
もちろん聴いててものすごくハッピーになるバンドももちろん好きである事は誤解なきよう。
娯楽音楽に大事な音楽をしたくない。だから曲に、作り上げたアーティストに負けないくらいに日常を戦う。戦うことにおいてアーティストもリスナーも同じなんだよ。
だから「ついて来い」と言われたら私は「うるせぇーー!!」と答える。私とあなた方は平等なんだよと言ってやる。曲を聴き続けるかどうかはリスナーである私が決める。だからあんた達が手を抜いたら、作った楽曲が心に響かないなら私は聴かないよ。それが私の聴き方だ。

アーティストとリスナーは平等だ。

と私は敢えて言っておく。


それと。
宮本は煙草を止めてとても伸びのあるいい声が出る様になったと思う。
これは長く唄っていく上で非常に重要な事だと思う。

だがしかし。
敢えて言う。
その分だけ特にエピ期や東芝期の曲を歌う時面白味に欠けてくる事も言っておく。
綺麗に伸びる声は正しく美しい。
でもエレカシの楽曲においてはしゃがれたハスキーボイスも
楽曲がロックたらしめる要素になっているのだ。
歌が上手い人、声がキレイな人の曲に感動するとは限らない。
演奏の上手いバンドの曲に感動するとは限らない。
特に宮本の声は素晴らしものを持っている。唯一無二と言っていい。
だからと言って煙草を吸えとももちろん思わない。

ただ、あの声は魅力的だった。
今あの声を出せと言っても無理なのかもしれない。
しかし、それを補って余りあるものを私は期待するし宮本はそれができると信じている。


音楽雑誌のインタビューで、今年の新春ライブで40曲近くを歌った事に触れ、
これからは質の良いライブをやって行くと言っていたから今年の野音は曲数が20曲前半くらいに抑えられるのかと思っていたが野音2日目、34曲。それも少しも疲れを感じさせないパフォーマンス。色々言ってきたが、


        忘れるだろう 忘れるだろう
        今日一日のできごとなど
        何をなしても忘れ行くのみで
        忘れ行くさ 夢のちまたへ


        春の一日が通り過ぎていく
        ああ 今日も夢か幻か
        ああ 夢のちまた


 ライブ自体は確かに夢のちまた。記憶も段々薄れて忘れていく。
秋の2日間、夢の様にあっという間に終わった野音は、ライブ自体は記憶が薄れても
彼らの鳴らす音に感動した気持ちと見上げた東京の空、高層ビル、そしてあの雨は
ずっと忘れない。1日目も2日目も違った意味あいの感動を私に与えてくれた。
エレファントカシマシ、最高!!


*記憶違い、間違いなどありましたらお許し下さい。


エレカシ ゼップなんば セトリ

$
0
0
エレファントカシマシ「ZEPP TOUR 2016」(一日目)セットリスト


第一部

01.ハロー人生
02.ズレてる方がいい
03.クレッシェンド・デミネンド~陽気なる逃亡者たる君へ~
04.TEKUMAKUMAYAKON
05.星の砂
06.悲しみの果て
07.なからん
08.Destiny
09.愛すべき今日
10.デーデ
11.Dj in my life
12.おかみさん
13.リッスントゥーザミュージック
14.世界伝統のマスター馬鹿
15.i am hungry
16.風に吹かれて
17.コール&レスポンス
18.RAINBOW
19.生命賛歌

第二部

20.笑顔の未来へ
21.夢を追う旅人
22.俺たちの明日
23.ガストロンジャー
24.ファイティングマン

第三部(アンコール)

25.戦う男
26.四月の風




bridge2006年8月号 冨永義之病気闘病と復活までのインタビュー

$
0
0
              イメージ 1


              イメージ 2




bridge2006年8月号。トミが慢性硬膜下血腫で入院手術した時の事が語られた貴重な渋谷氏インタビュー&写真。探してはいたが中々見つけられずにいたがやっと見つけた。この時「町を見下ろす丘」が完成直後。完成記念ライブ(大阪BIGCAT、LIQUIDROOM ebisu)を中止にしてトミの回復を待つ。



        
イメージ 3



頭痛の継続から左足に麻痺が出始めてやっと同病と診断を受け、右左2回の手術。この時トミが死んでもライブをやりたいと言ったのを1番真剣に心配したのは石くん。トミはこの病を期にタバコを辞める。宮本も1日7.80本も吸っていた


              
イメージ 4

タバコを1日10本程度に減らすほどショックでもあり年齢を考えなくてはいけないと感じた時期。この時メンバーは40歳になる。いつまでやっていけるのかを最初に意識したのがこの時なのかもしれない。因みに4人揃ってのbridgeインタビューは今回が初(え?!)

ここから10年。今の4人は絶好調の様だ。ストーンズの様に70過ぎてもバンドを鳴らして欲しいと切に願う。



エレファントカシマシ Zepp ツアーファイナルライブレポ

$
0
0

―― 叩きつけられた 至高の音の塊を前にして
           私はただただ立ち尽くしていた ――

    イメージ 1

エレファントカシマシ Zepp tour ファイナルーー
ひと言で言ってしまうならこの言葉しかどうにも思いつかない ――
そんなライブだった。


 
2016.10.22 SAT 18:10~ Zepp Sapporo

【セットリスト】
 
01.俺の道
02.ズレてる方がいい
03.未来の生命体
04.TEKUMAKUMAYAKON
05.星の砂
06.悲しみの果て
07.なからん
08.Destiny
09.愛すべき今日
10.デーデ
11.Dj in my life
12.おかみさん
13.リッスントゥーザミュージック
14.世界伝統のマスター馬鹿
15.i am hungry
16.風に吹かれて
17.コール&レスポンス
18.RAINBOW
19.生命讃歌

第Ⅱ部
20.笑顔の未来へ
21.夢を追う旅人
22.月夜の散歩
23.俺たちの明日
24.ガストロンジャー
25.ファイティングマン

第Ⅲ部(アンコール)
26.大地のシンフォニー
27.やさしさ
28.今宵の月のように
29.so many people
30.四月の風 


 9月に日比谷野音2DAYSに参戦してから約1か月。
初野音のこの2日間は特にエピ期を中心にしたセトリでユニバ期崇拝者の私に
東京の空の下で、1日目は宮本の人間らしい感情の綻びを、2日目は鉄壁のバンドサウンドを計算された理性を上手く隠しながらエレファントカシマシの真骨頂を見せてくれた。

 それから1ヶ月。10/1 Zepp Nambaからスタートしたツアーは10/22、Zepp Sapporoでファイナルを迎えた。どのバンドのツアーでもそうだが、ファイナルと聞けばやはり特別な何かを期待する。バンドはラストに持っているものを全て出し切ってくれるからだ。

 10月に入ってからの北海道は一気に寒さが身を震わせる季節を迎え、ライブ前日にはうっすら雪が積もる様な天候。

           イメージ 2

 おまけに天気予報が変わり、15時過ぎから雨の予報。
グッズ購入のため15時頃にZEPPについた時にはポツポツ雨が降り始めた。
開場まで待機している間に長袖のカーディガンを羽織っただけの私は寒さに震える。
16時半、整番順に並び始めた頃には結構な雨。それを何とか凌ぎ入場。前から2番目のバーの石くんの前辺りに陣取る。

 入場して間もなくSEが流れ始める。
18時開演だが、押す事10分。Sapporoは1日だけなので1曲目が何で来るかでこの日のセトリの大方の予想はつく。

 18時10分頃、メンバーが出て来る。総合司会宮本は黒いスキニ―パンツに白シャツイン、黒ジャケ。2番目のバーがここまでメンバー1人1人の表情まではっきり見えるのに私は内心ビックリ。実はZEPPでここまで前でライブを観るのは初めてなのだ。

1曲目は「俺の道」。エレカシを聴き始めたのがAL「俺の道」からの私にとってはこの男くさい和製ロックの代名詞のようなアルバムが大好きだ。
キーボードのないギターロックバンドの鳴らす第1部の曲たちはゴツゴツ骨太ロックで特に石くんのギターのカッコ良さが際立つ。そしてトミのドラムのビシバシ感が曲に確かな輪郭を与え、成ちゃんの安定のベースが音に厚みと深みを加えてしまうと今までキーボードに彩られて来た曲たちがとてもはっきりと解りやすい形でこちら側に届いて来る。宮本の歌の伝わり方は、ライブハウスである事も相まって説得力はこの上ないものになっていた。

 「未来の生命体」では早くも宮本が石くんの帽子を取り上げ、自分が被りながら歌い始める。3曲目で早くも石くんの赤毛のアンがご開帳となったわけだ(笑)
TEKUMAKUMAYAKONや星の砂では石くん、ミッキー、(多分)成ちゃんのコーラスが野太く乱暴に響く。TEKUMAKUMAYAKONではトミのドラムの炸裂加減がカッコ良くて震える。
そして私の好きな曲の1つ愛すべき今日。

  闘いの神よ 人よ 高くあれ
  ぶざまな日々に キッスを
  大空の下 大地の上
  少し大げさに 空気でも吸い込んで
  見上げれば 輝ける明日が見える
 私はこの歌詞になるといつも泣けて来る。
みっともないくらいカッコ悪い自分の日常も、あぁ、それは許されてもいいんだと思えるから。これほど優しく寄り添う歌を私は知らない。

 そして特筆すべきやはやはりおかみさん。
曲タイトルに相反してメチャクチャカッコイイロックチューン。
何ともエレカシらしい曲の代表だろう。元々がZEPPELINテイストを感じさせるけれども石くんのBOWING奏法は実に見事。Nambaだったか石くんのBOWINGを宮本が31点と言っていたらしいが原曲のキーボード部分を長めにアレンジしなおした間奏は幻想的でプログレの領域に達していた。
BOWINGの後の石くん&ミッキーのギターワークも秀逸。

 宮本の声の調子は高音域を歌う曲ではっきりわかるけれども、i am hungryもRAINBOWも見事に高音域を凌駕していた。

第Ⅱ部1曲目、笑顔の未来への宮本の弾くイントロがちょっと危うかったなぁ。
そしてまさかの3曲目、宮本が後ろを向いて何やら。。。むむ。。。もしかしたら
予定にない曲をやるのか?・・・

 っと思ったら、なななななななーーーーーーーんと!!!
月夜の散歩!!
スペアで持っていたヤイリのアコギを抱えた宮本が、
「君と歩く月の夜に~~~♪」と歌い出す。この曲の歌詞「夜はふけてゆく 俺たち置いて」なんだよね。これって思いっきりのラブソングじゃない。宮本の作るバラードはどこかに孤独感がいつも漂っている。私はそういうところが堪らなく好きで。
嗚咽しそうなほどの感動。ライブで聴けるなんて・・・もう・・・

そして俺たちの明日。初めから声が震えていた。宮本が泣いていた。
私もこの曲の歌詞と自分を重ねた。きっと宮本も自分を振り返っていたのだろう。
この力強い男が時々見せるこの感情の綻びが人間らしくて好きだ。そして不器用で
どこか破綻しかけた人間の一生懸命ゆえの涙はかくも美しいものか。

アンコール。黒いシャツに着替えた宮本。Zeppの屋根が取り払われたかのように
響く大地のシンフォニー、そしてやさしさ。ブルージーなこの曲。優しい宮本の歌う声。そしてZepp Nagoya2日目以来の今宵の月のように。この曲は本当に重い。
色んな意味でエポックメイキング的な位置にある曲だけれども、これを聴いている私もまたくだらねぇとつぶやいてしけた面して歩いている一人で、でもいくつもの色んな景色を巡り、通り過ぎて今、流した涙も苦しい思いも全てきっと報われる時が来るんじゃないか。。。なんていう希望を抱かせてくれる。

 前にも書いたかもしれないが、生きる事は絶対的に嬉しい事よりも苦しい事の方が多い。それでも人間は生きていく。90%苦しくても10%の喜びがあればなんとか生きて行ける様にできている。苦しむ事って本当は嫌な事だけれど、でも苦しみは人を成長させてくれることも間違いない。人は幸せになるために生きていると思う。
幸せっていうのは人それぞれ違うだろう。でも夜が暗いから太陽のありがたさがわかるように、苦しみがあるから普通に生きていられる事、日常が素晴らしい事に気づく。エレカシの曲は無責任な希望は歌わない。かと言って破滅的なバンドでもない。
今目の前にある日常を、生活を、迷い、悩み、苦しみ、嘆き、叫び、罵倒し、泣き、笑いながら生きていく。
その日常の中にこそ幸せがあるんじゃないかと思わせてくれる。だから私は負けない。歩いていくよ。何があっても。

 ファイナルのエレファントカシマシは最高にカッコよくロックンロールを響かせた。泣く子も黙る最強の音を鳴らせるバンドだと思う。あの日Zepp Sapporoはまさに奇跡の一夜だった。


*記憶違いなどあるかもしれませんがご容赦下さい。


 

LOST IN TIME ライブレポ 札幌COLONY

$
0
0
2016年10月30日(日) 札幌COLONY
 
『その奇跡とその偶然・足跡は続く2016』
【5th~9thアルバムより選曲ライブ】
 
1.希望
2.トライアングル
3.歩く速度とその矛盾
4.Over 
5.遠すぎた橋
6.勲章と傷
7.合い言葉
8.ブルーバード
9.明け星
10.ひとりごと
11.五月の桜
12.燈る街
13.366
14.Synthese
15.ジャーニー
16.22世紀
17.誰そ彼
18.30
 
EN1.太陽のカフス
EN2.グレープフルーツ
 
WEN2.ライラック

LOST、ツアーファイナル!最高の盛り上がりでした。アンコール3回。LOSTはやはり凄いエモーショナルなロックバンドでしたほっくん、源ちゃん、三井さんありがとうございます。最高!!

10年以上ぶりのロストインタイムライブ。整理番号16番、結局前から2列目。ほっくん、源ちゃん、三井さんの3人の笑顔。何よりも目を見張ったのは海北さんの歌う姿。弾き語りとは違う。
弾き語りの時はあんなに叙情性溢れるメロディに言葉を紡いで行くのに、昨夜のバンドセットの海北さんは目を見開いて叫び歌う。その目には弾き語りの時にはないロックバンドのヴォーカリスト特有の狂気と凶器を讃えていた。この二面性。両方とも海北さんに間違いはないのに。

5thアルバムの頃、このまま音楽を続けられるかどうかの時があったとMCで呟く。LOSTが2人になった頃かな?狭いライブハウスだけど何度も目を合わせてくれた。お客を見ていてくれた。
「僕ら演者とフロアのみんなは一体だ。友だちだよ。」と何の衒いもなく言う海北さん。あなたの歌は生きていく事の苦しみと悲しみそして喜びを時には叫びながら時には囁きながら私たちに届けてくれました。LOSTの曲の真実と想いの純粋さに何度も涙が出ました。

海北さんの声はビブラートが少しかかった独特の声。デビューの頃はもっと嗄れていたなぁ。激しいアクションでベースを弾き、キーボードを鳴らし激しいアクションで源ちゃん、三井さんとバンドの熱を上げていく。いやもう、カッコよくて優しくて激しくて思いが深くて泣けた。アンコール太陽のカフスとグレープフルーツ。グレープフルーツがバンドに載せると凄いロック。でも泣けた。源ちゃんと海北さん、写真とお喋りどうもありがとうございました。

燈る街、良かった。泣けた。源ちゃん、よく喋る様になって6年目(笑)現在まだ6年生。三井さん、今日がお誕生日。海北さんのキーボードでみんなでハッピーバースデーツーユー(笑)
 三井さんツンデレね(笑)恥ずかしがっていたな^^;

syrup16g HAIKAI ツアー 札幌penny lane24 ライブレポ(感想)

$
0
0

イメージ 1

――  青春の残像を再び追い始めるのも悪くはない      どうせなら最後まで追い求めてもいい   ――

2016.11.26 SUN  at 札幌penny lane24

【セットリスト】

01.Cassis soda & Honemoon
02.I'll be there
03.Find the answer
04.Father's Day
05.Missing
06.Murder you know
07.タクシードライバーブラインドネス
08.うお座
09.share the light
10.My Love's Sold
11.神のカルマ
12.deathparade
13.Drawn the light
14.落堕
15.リアル

 En
16.遊体離脱
17.パープルムカデ
18.Sonic Disorder
19.天才
20.Coup d'état~空をなくす

 En2
21.She was beautiful
22.Rookie Yankee

イメージ 2イメージ 3



私は2003年に札幌ベッシーホールで行われた
「complex sound vol.2」でsyrupのライブを観たのが最初だ。
レミオロメン、LOST IN TIME、BAZRA、syrup16gの4バンドが出演した対バンライブ。そして今年13年を経て新木場サンセットに当選し参戦。そして今回の突然告知されたワンマンツアー HAIKAI。初のワンマン参戦だった。

札幌でのライブから3日が経ち、なんだか普通にライブレポを書く気にはどうしてもなれなかった。私は前に読んだ2008年の音人の解散前のラストアルバム「syrup16g」が出る前の五十嵐の金光インタビューと2014年のHurtが出る前の五十嵐&大樹ちゃんへのインタビューを読んでからレポを書こうと思った。

何故ならこのインタビューは私がsyrupの解散も犬が吠えるが一時期結成された事も再結成になった理由も知らなかったし知ろうともして来なかったからだ。
それは生活状況がそれを許さなかったのが理由だ。
今年になって解散までの経緯、五十嵐の事等を知る事になった事。
そしてLast Dayの映像を見た事。
これがsyrupの音楽に再覚醒させてくれたのだ。

私も学生時代に友人関係に悩みプチ引きこもりになり健康も害した事がある。
実家のある町の駅まで行きそのまま札幌のアパートへ引き返したこともある。
苦労して私を大学に行かせてくれた両親に合わせる顔がなかった。

そして私が邦ロックを聴き始めた時、私は身内を病気で亡くした。
1年半の闘病生活。幼い子供たちを抱えながらの看病。
周りの家族がそんな私を懸命にサポートしてくれたが心に染みついた「喪失感」
はどうしようもなかった。その時多分私はちょっとおかしかったと思う。

その喪失感を肯定し、前に進む事を促してくれたのが
BUMPだった。その流れからsyrupの音楽に出会う。正直怖かった。
しっかり聴きすぎると死にたくなるような感覚に襲われた。
鬱々とする気持ちが益々鬱々とした。
しっかりとした気持ちの時じゃないと聴けなかった。
でも。
私はどこかでsyrupの音楽が大好きだった。暗闇の中の一条の光が余りにも
美しかった。99%絶望しかなくてもsyrupはどこかで光を求めているバンドだと
信じた。だからRebornもMy Songも水色の風もShe was beautifulも好きな曲に
なった。

音源は最後のアルバム以外は全部聴いていた。
でも日常生活の中で音楽に没頭する事ができずライブ参戦はそれからずっと途絶えていた。そして最近やっと余裕ができsyrupに向き合う事ができるようになった。
解散インタビューを読んだとき、私は五十嵐の発言の全てがとても他人事の様には
思えなかった。
両親の離婚、父親の死、バンドの中でも孤独感、思うように取れないコミュニケーション。全てに自分の来し方と重ね合わせた。これからどう生きていいのかもわからない。ただ音楽だけがライブをやっている時だけが自分が生きていて嬉しいと思うなんて生き方しかできない五十嵐を私はどこかで自分と重ね合わせた。

その後武道館でのLast Dayの後の五十嵐は皆が知っての通りで。
生きてるのかも死んでるのかもわからない日々が続いていたんだよね。
そして生還でsyrup再結成となる。
もう音楽は辞めて普通に生きようとしたけれど普通には生きれなかった。
syrup解散前、大樹ちゃんとの人間関係にひびが入った事でもう一歩も前に進めなくなっていた五十嵐。

でも、時は人に優しかったね。大樹ちゃんが「首と言われるまでsyrupは辞めない」
そう言ってくれて、それでも引きこもりの様にしか生きて来れなかった五十嵐が
苦しくても辛くても音楽でしか自分が生きて行けない事に完全ではないけれど腹をくくって人前に出て来た。
HAIKAIツアー前のDarcインタビューでも相変わらずの五十嵐だったけれど。




突然のDarcの発売発表。加えてHAIKAIツアーの決定。
私にとっては初めてのワンマンだった。
新木場サンセットで久しぶりの3人の姿を生で確認し、そして3人でしか鳴らし得ない
音を生で久しぶりに聴けた喜び。
この時には喪失感を味わった私はその頃から13年が経っていた。

そして迎えたHAIKAI 札幌penny lane24。
その中身は他の方々が書いている通りだ。
私にとっては、五十嵐が歯を食いしばり汗をたらたら垂らしながら、ギターを弾きまくり叫びまくる姿を観れる事、そして大樹ちゃん、キタダさんとの3人の凄まじいプレイにただただ言葉を失い、ウオ――っと叫び、オイオイコールをしcoup d'étatで合唱し、トリプルアンコールを求めて最後まで拍手し続け、最後に何と会場から出てきた
五十嵐の満面の笑顔とバイバイと手を振ってくれたその姿で、あーもう何もいらないくらい幸せだと思った。そして少なくともライブの時は五十嵐は幸せなのだと思った。
五十嵐に自分を投影していたところのある私にとって五十嵐が幸せそうに笑っている事は自分が幸せにしているのと同じ事なのだ。

そして色んな人たちとプレイしているキタダさんのベースと大樹ちゃんのドラムスキルはsyrupの音楽に圧倒的な力を与えた。
バンドの背景を抜きにして考えてもこんな音楽をやれるバンドは他にはいない。

感情移入たらたらの文章になってしまった。
五十嵐、大樹ちゃん、マキリン、、、もともとの人となりはそんなに簡単に変わるものじゃないけれど、五十嵐、ツアーが終わったらゆっくりしてもいいけれどあんまり長い間引きこもらないでくれよ。
今回のバンド史上最長のツアーが終わったら、きっと抜け殻になると思うけど。
抜け殻も時間が過ぎたらまたみんなの前に顔を見せてくれ。

大樹ちゃんが新千歳空港で北海道を去る前にツイッターで名残惜しいと言ってくれた。それは五十嵐も同じだと信じている。12年ぶりにsyrupを迎えた北海道のファンはどれだけ待ち続けた事か。一昔以上待った人もたくさんいたよ。

やはりsyrupの音楽は冬の音楽。吹雪の中の夜の街灯の様に、凍てついた夜空に輝く三日月の様に、少しの希望と優しさをこれからも私たちに届けてくれ。

待つのには慣れてるから。
でも1年に1回はライブやって欲しいよ、がっちゃん。
何度死にたいと思ってもいいから、その度にライブに来たお客さんの
顔を思い出してくれ。

ありがとう、五十嵐、大樹ちゃん、マキリン。
あなたたちのライブに参戦できて本当に嬉しかった。
ありがとう、津軽海峡を越えてくれて本当にありがとう。
次は12年後だなんて言わないでくれ。
また来年、待っているよ。


関連ブログ記事
―― 青春の残像を乗り越えることができるのか ―― 五十嵐隆








55daimas 2days

$
0
0
55daimas 弾き語りDAY  ―― 五十嵐隆 ――

2017.1.29 sun   EBISU RIQUD ROOM

<セットリスト>
1.愛と理非道
2.翌日
3.神のカルマ
4.うお座
5.負け犬
6.明日を落としても
7.落堕
8.Rookie Yankee

2017.1.30 mon    ――― バンドの日 ―――
1.センチメンタル
2.I'll be there
3.生活
4.share the light
5.生きてるよりマシさ
6.sonic disorder
7.coup d'état
8.空をなくす
9.真空

En.
10.Reborn


Viewing all 92 articles
Browse latest View live