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Channel: ムーンロックの日記
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アコースティックmoke(s)&海北大輔弾き語り in 札幌 ライブレポ1日目

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 いつもの事ながらちょっと前置きが長くなります。

 思い返せば4年前の10月18日(土)小雨の降った日、ロストインタイムの海北さんが弾き語りで私の地元に来ると知ったのはどんな偶然だったかは思い出せないけれど、この時高校2年生の高校球児だった次男と一緒に弾き語りを聴きに行ったのが始まりだった。

 それまではバンプやくるりの大箱のライブには行っていた。2001~2003年頃、その流れで出会ったバンドの一つがロストインタイム。ギターの、列車のガタゴトを表現したイントロが印象的な「列車」やその曲が収録されている「群青」はバンプファンの間でもとても評判が良かった。何度か書いた通り、2003年6月19日、札幌ベッシーホールで行われたイベント「complex sound vol.2」はsyrup16g、BAZRA、レミオロメンと共にロストが出ており友人と共に観に行っていたはず。これも最早記憶の遠い彼方になってしまっている。そのロストの海北さんが地元に来ると知り、当時は次男の高校野球の応援に夢中だった時期だったが心をとても動かされ参加する事にした。

 同じ市内とはいえ一度も行ったことがないBar。
私たちは最後列に座って海北さんの曲を聴いた。
ループマシーンを巧みに使った演奏とロストの海北さんとはまたひと味違った歌にとても感動した。そして何より驚いたのはライブ終わりに物販に海北さんが立ち、お客さん一人一人と話をし、握手をしてくれ、購入した海北盤にサインまでしてくれたことだった。バンドマンがこんなに身近に接してくれることへのカルチャーショックたるや(笑)
それがまた、ロストと私の距離を大きく縮めてくれることになった。

 あれから4年。2018年の私は年に数回はロストや海北さんのライブに必ず行く様になっていた。彼らは遠い世界の人ではなく、リスナーの隣にいてくれる「友人」とも言える存在になっていた。ロストはとてもいい曲を作り歌う。とても優しくてとても正直で、人の体温が伝わって来る曲を歌うバンドだ。大好き。
特に海北さんはいつも北海道を大好きと言ってくれる。北海道のファンもとても海北さんやロストの事が好きだ。相思相愛とはこのことだと思う。それは恐らくブッチャーズの吉村さんが結んでくれた縁なのかもしれないね。

 私がmoke(s)を知ったのはロストを通じて知り合った友人たちのお陰。
彼らを知ってから2年くらいかな。海北さんがベーシスト、ex.椿屋四重奏のドラマー小寺良太さんの名前を聞いて少し椿屋をかじっていた私はおおー!!っとなった。
そしてGt&Voのソングライターにしてフロントマンの町田さん。バンジージャンプフェスティバルも町田さんのことも全く知らなかった。動画はチラ見していたが、まずは音源を・・・とストリーミングでAL「Beautiful loser」を購入。本州に住む友人に白盤・黒盤を買って送ってもらって聴いた。
 ロストの海北さんとは違うベーシスト海北大輔の指先から醸し出される野太いゴリゴリのベース音とハイポジでのプレイに悶絶、はっきり自己主張するベースに痺れた。また、町田さんの声の個性。曲自体は80~90年代の歪んだ爆音ギターロックそのもの。でもまるで少年のようなピュアさと甘さを帯びた声で叫ぶと歌が空間を切り裂く様に尖っている。歌詞も尖っている。これ大好き。年を重ねたからと言って上手く生きてない。それに初の全国流通盤「BUILD THE LIGHT」。これで息の根を止められた感じ。MV「end of the night」「BOY MEETS NERD」は本当に凄かったしツイッターでもとても反応が良かった。

 しかし・・・
moke(s)が津軽海峡を渡るのは容易ではなかったみたい。
ツイッターでmoke(s)のライブに行った方々の呟きを読むにつけ関東方面ではこんなに沢山ライブをやれているのに、北海道にいる私たちには遠征する以外に彼らのライブに触れる事はできないのか。北海道はやはりバンドマンにとっては遠い場所だ。
そんな中でも、何としても彼らを北海道に呼びたいと願っていたことは通じるものだね。まさに時が来た!としか言いようのないタイミングで今年、moke(s)初来道が決まった時は本当に嬉しく思った。メジャーバンドではないバンドがどんな思いを抱いて来道を決めてくれたのかを思うと今でも胸が熱くなる。
 私たちだけではなく、北海道のロストファン、moke(s)ファンが大喜びしたに違いない。来てもらうからには会場のスピリチュアルラウンジに沢山の人を集めたいね・・・これが友人たちとの合言葉のようになった。

 さて、ここからは10/20のライブレポを。

◎moke(s)アコースティック  c/w 町田直隆
2018年10月20日(土) 13:00~ musica hall cafe
<セットリスト>
☆町田直隆ソロ
01.心の翼
02.再会
03.未来
04.返信不要
05.スローバラード ~ずっと16才
06.DO YOU STILL LOVE ROCK'N ROLL
07.大阪行き
08.歌い忘れていた歌

☆moke(s)アコースティック
01.ハムレット
02.エイミー
03.エイティーン
04.リグレット
05.アンダードッグソング
06.IDOIT HUMAN RANKING
07.BOY MEETS NERD
08.END OF THE NIGHT
09.ディスコード・ミー
10.I DIG MY DIS
11.ビューティフルルーザー

En.
12.ヒムズ

 海北さんと小寺さんの早朝ツイートで、この日の朝早く成田発の飛行機で北海道へ向かう事を知る。この日のmoke(s)の時に3人で川の字になって一部屋で宿泊したことを話していた。私は午前中のうちに札幌到着。12時半OPENだったのでそれに間に合うようにお馴染みのmusicaへ向かう。5/26「悔いのない歌」のために作った映像にmusicaの店主田所さんからも「ぜひまた歌いに来てください」とメッセージをいただいたことが現実になった喜びを噛み締める。
 もうすぐmusicaというところでラーメン屋さんの前に並ぶ列を発見。「お昼時だしね。メンバーさんたちはもうリハは終わった頃かな」などと思いながら列を眺めているとモジャモジャヘアの人を発見!近づいていくと何と!小寺さん!ニヤニヤしながらスマホを見ていた。何を見ていたのでしょうか(笑)

 開場して席を確保したあと、立て看板などの写真を撮ろうと友人と店の外に出ると、偶然にもコーヒータイムの海北さんと小寺さんが。早速お二人と一緒の写真を撮らせていただきました。



 まずは初めましての町田さんから。
ここmusicaでのお昼のライブは初めて。窓の外が明るいのが新鮮。窓の外には青空が広がっていた。海北さんから借りたというアコギを抱えた町田さんの第一印象は、一見バンプのチャマ(若い頃の)風、+眼光の鋭さと前髪の長いのが藤原風。バンプと同世代なせいかそんな風に思った。人見知りも激しそう。
 町田さんは座ってアコギで歌っていても物凄く熱いね。声が甘くて尚且つシャウトする規格外っぷり。座って歌うのがもどかしくなったのかラストの曲の時にはギターを掻き鳴らしながら立ち上がって客席の真ん中を通って後ろまで行ったら知らない間にアンプにつないだシールドが抜けていてそのまま最後まで歌い切っちゃう破天荒ぶり。靴も片方脱げていたね(笑)
 この年代に、この町田直隆あり。何かを妥協せずに貫いてきた強さとピュアネス。
そしてそれこそが町田さんの武器であり、人の心を揺さぶる理由でもある。今、こんな人そうそういない。保ち続けるのは難しい。



 さて、続いてはアコースティックmoke(s)。
事前の情報からアコースティックとはいえ、どれだけの爆音なんだろう?と思っていたけれど昼間で、階下・階上とそれぞれお店が入っているからそんなに爆音ではできないよね。取りあえず耳栓は要らなかったみたい。

 一番驚いたのは、ズバリ小寺さんのアコ版ドラムセット!
爆音moke(s)のアコースティックってドラムはどうなるんだろう?と想像もつかなかった。まずはカホンは使うだろうな・・・くらい。
すると組んであったのはカホンの前にバスドラペダルを逆に置き、右足かかとで踏んでカホンがバスドラ代わり。それとスネア、シンバル、左足にはガムテでお店のタンバリンを貼り付け(笑)!凄い!凄すぎる!!
限られたスペースの中での3人。こんなセットの組み方があるのかーと唖然。
さすがです、小寺先生!
そして、海北さんのベース。アコって言ってもエレキベースを使ってゴリッた音がとてもカッコ良かったし、コーラス、最早コーラスじゃなくてツインボーカルと言っても過言ではないくらいの圧倒的な存在感。所属している草野球チームのロゴが入ったキャップを被り、とてもゴキゲンな海北さん。印象的なのは3人の雰囲気がとても良かったこと。長男海北さん、次男小寺さん、末っ子町田さん・・・みたいに町田さんが自由にやれるのは一番年下の海北さんがアナウンス等要所をちゃんと締めて、小寺さんがユニークでいつも明るい空気を出しまくる。素晴らしいバランスで支え合っているトライアングルだなぁって事でした。
曲が進むに連れて座りながらジャンプしている町田さん。段々ヒートアップしてくるのが伝わる伝わる(笑)
アコmoke(s)がこんなに楽しくてカッコいいのにバンドセットはどうなるんだろ?
想像できなくて怖い~~~(笑)


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◎海北大輔弾き語り
2018年10月20日(土) 18:00~ musica hall cafe

<セットリスト>
01.明け星
02.希望
03.30
04.No caster
05.??
06.小さな隣人
07.列車
08.傘のない帰り道
09.ただ抱きしめて
(休憩)
10.呼ぶ
11.あなたは生きている
12.誰そ彼
13.366
14.ライラック
15.燈る街
16.AM4:53

En.
17.冬空と君の手
 実はこの日、moke(s)を勧めていた友人が富良野から泊りがけで来ていて、彼女ともう一人の私の友人と3人で夜の海北さんまでご飯したり色んなお話をしたり。
こうして友人と友人が繋がっていくのもまた、嬉しい事ですね。
彼女もmoke(s)良かったと言ってくれて嬉しかった。今回はバンドセットの方には来れなかったけれどまた次の機会にぜひ来てね。

 moke(s)とは対照的に、海北さんの弾き語りは海北さんにしか作る事のできない、それこそ群青のジャケットのような藍色で会場を染めこんでいく。
その色に、聴いている私たちは心を癒されたり、撫でさすってもらったり、涙をこぼしたりして心を浄化してもらっている。

 最近サウナ―の海北さんは、MC代わりにサウナ談義を10分くらい。さらにプロティンが加わっているらしく、すっかりアスリートと化している(笑)
自分を追い込む事に喜びを感じているのはホントにアスリート。
今年はロストで来れなかったのでこれからは2年に3回くらいは北海道に来たいとの事。その2年に3回くらいの根拠はよく分かりませんが(おそらく1年に1回じゃ寂しいし、1年に2回は難しいかもしれないから?)もっと来て欲しいな。
北海道で聴くロストは別格だから。大岡さんのめちゃウマコーラス付きのドラミングと、三井さんのピロピロは1年に2回は聴きたいです。小樽や苫小牧の地名も出してくれて嬉しかった。ありがとうございます。海北さんは名前も含めて北海道としっかり握手しちゃってます。笑顔で帰路に就いた夜でした。

はー、やっと1日目のレポを書くことが出来ました。
2日目のレポはそう遠くないうちに・・・できるかな?(笑)

追記:この日の海北さんの楽しそうな様子を見て、5/26のさくらホールで海北さんが纏っていた苦しみ、悲しみがきっとだいぶ溶けて来ているのかなって思った。良かった。

―――――――――――――――――――  2日目レポにつづく

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