Quantcast
Channel: ムーンロックの日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 92

reborn そしてその先へ ―― 終わらないバンドが今、始まる

$
0
0
2018.3.4 SUN  at 青森クォーター

 2月23日、ヘブンズロックさいたまから9日。埼玉が五十嵐の地元なら青森は大樹ちゃんのふるさと県だ。大樹ちゃんのふるさとは青森県弘前市。弘前は青森市から電車で1時間余り。それでもできたら弘前でシロップのライブをやって欲しいの言うのが多くのファンの願いでもあったのではと思う。でも、埼玉がそうであったように青森のライブでも青森だからこそのライブが観れたら・・・そう期待してクォーター参戦を決めた。そして青森クォーターはバンプを聴き始めた頃からの私の憧れのライブハウスでもあった。


イメージ 1イメージ 2イメージ 3

 イメージ 4 イメージ 5
 
新千歳空港からプロペラ機で約1時間。当日は離着陸の際に揺れる事が想定されるとのアナウンスに少々ビビる。小さい機体。搭乗するお客さんはわずか10数名。
「神様仏様ぷっしろ様」みたいな気分だったけれど何とか無事に青森空港着。空港からバスで青森市内へ。宿泊先のホテル近くでバスを降りる。そこは青森駅前か徒歩で10分ほどのところで、私の街もそうであるようにシャッターを下ろした店が所々に目に付く商店街に面しており、地方都市の衰退に共通点を見出して何とも言えない気持ちになる。宿泊先は商店街の一角のこぎれいな所。ツイッターで青森に参戦される方々の様子をうかがいながら開場直前に行こうと思いそれまで休憩。5時頃ホテルを出る。すると何のことはない、ものの数分でクォーターだった。ただペンギン歩きは青森でも健在だったけれどね(笑)

 イメージ 6 イメージ 7

 イメージ 8 イメージ 9

 さて、青森クォーターはコンクリートを打ちっぱなした外壁にクォーターのマークがカッコイイ。すでにたくさんのお客さんが開場を待っていた。時々近くの人たちから津軽弁での会話が流れる。女の子の津軽弁もかわいいね。
私は青森に来たくても来れなかった友人のために「青森」のdelaidbackタオルを購入。彼女は喜んでくれるかな。
 程なく入場開始。何とかロッカーを確保しフロアへ。立ち位置はやはりたいこ前。
そんなに前には行けなかったし前にはすでに結構なお客さんがいて、背の高い男の子たちもいたので視界は余りよろしくは無かった。ステージも良く見えなかったが仕方がない。程なくSEが。埼玉と同じだろうか。天井にはミラーボールが。青森クォーターは1985年にできたのでもう30年以上。ミラーボールは昭和の名残かな。
ステージバックにはやはりクォーターのロゴ看板。これがやたらカッコイイ!!

セットリストは以下のとおり。

<セットリスト>
01.クロール
02.Star slave
03.冴えないコード
04.upside down
05.これで終わり
06.赤いカラス
07.前頭葉
08.Sonic Disorder
09.夢みたい
10.Anything for today
11.開けられずじまいの心の窓から
12.翌日(一番弾き語り)
13.落堕
14.変拍子
15.光なき窓

En-1
16.光のような
17.無効の日
18.もういいって
19.Drawn the light
20.真空

En-2
21.Everything is beautiful
22.生活



 この日のシロップ青森は大樹ちゃんがとてもクローズアップされたライブを展開してくれた。埼玉が五十嵐祭なら青森はたいこ祭だった。

 大樹ちゃん、五十嵐、キタダさんの順で入場してくる。埼玉のそれとは違って大樹ちゃんの入場にフロアがとても沸く。五十嵐は埼玉とは違ってテンションの高さはさほど感じさせない普通な入場。キタダさんの髪が少し短くなっていたような。

 いつも通りクロールが始まる。五十嵐の歌が入って来て気付いたのだけど今日の音はどちらかというとエコーが深くかかっている。このエコーのかかり方には好き嫌いがあるかも知れない。私はエコーが深くかかり過ぎるのはそんなに好きではないかも。
2曲目Star slaveと後半のもう一曲のステージバックからのらライティングがとても良かった。ステージからフロアまで行く筋もの光の筋が。綺麗でした。
赤いカラスの時に途中でローディー氏が横から出て来てPAさんに音を下げて?みたいなフリを。ちょっとギターの音量が大きすぎたのかな?

 埼玉では大樹ちゃんのコーラスが余りよく聴こえずとても残念だったけれど青森ではとてもキレイにコーラスが被っていて良かった。固定曲は勿論の事、今日の日替わり曲Anything for todayでもきれいにコーラスが乗っていたね。
そして翌日。新潟ではちがったみたいだけれど、埼玉に続いて青森も1番が五十嵐の弾き語りからのバンドサウンドで五十嵐が大樹ちゃんの家へチャリで向かう姿が思い浮かびました。そして歌う五十嵐とコーラスの大樹ちゃんはこれから終わる事はないだろうと何となく思った。そんな二人のハモリでした。

 そしてアンコール1曲目で「光のような」をぶち込んできたね。
この曲は五十嵐が歌い出しを間違えたり、ギターソロの入りを間違えたりでもう少しクオリティをあげる余地があるんじゃないかなと思った。にしても青森でこの曲を張るとは思っていなかった。

 本編初の大樹ちゃんMCで、
「もっと話すようにと言われたので(笑)」と。今回は徘徊の時ほどテンションの高いMCを大樹ちゃんはして来なかった。なので地元青森は頑張って!とスタッフさんから言われたのかもしれないね。何やらフタッフの佐々木さんも青森出身らしい。

 大樹ちゃんの2度目のMCで
「シロップは青森で結成したわけでもライブをしてたわけでもなく、解散したこともあるバンドなんであまり帰ってきた!って感じではないけれど来てくれて嬉しいありがとうございます(趣意)」と言っていた。
今回のツアーでずっと思っていた事だけど今までの大声で良く笑う大樹ちゃんは今回は影を潜めていて比較的シリアスに音楽と向き合う表情を良く見せていたね。
これは何か大樹ちゃんの中で何かの変化があったのではないのかなと感じている。
 私は大樹ちゃんの今までのプレイの時々に太陽のような面と共に冷静な一面を感じる事も多くあって今の大樹ちゃんのスタイルがむしろ素に近いのではないかなと思う。

 このMCはとても正直でクールな大樹ちゃんの一面を見たような気がしている。
私はこんな冷静な一面が決して嫌いじゃない。キタダさんと共にリズム隊がとても理性的な支え方をしているからこそ、五十嵐のエモーショナルなギターとボーカルが生きているのではないかと思う。むしろこの冷静さをらしいなとさえ思う時がところどころあった。ただ落堕やドローンのドラミングは鬼気迫るものがありました。五十嵐を見る目を鋭くて本編~アンコールにかけてはとても落ち着いた印象。

 そして大樹ちゃん、津軽弁のイントネーションの言葉(忘れた!)と「せば(へば?)」を披露して落堕へとなだれ込む
この日の五十嵐は曲終わりにありがとうございますというのみであとは殆ど話さなかった。五十嵐らしい大樹ちゃんへの配慮だったのかもしれない。

 青森のお客さんはどちらかというと情熱を内に秘めている方々が多かった印象で
落堕での定番「寝不足だっていってんの~~~!」で五十嵐からフロアにマイクを向ける事もなく、お客さんからシンガロングが起きる風でもなかったね。だけどアンコールのドローン辺りから大樹ちゃんがカモーンでいつも以上に煽ったのでそこからお客さんのタガが外れた模様。

 やはりライブは生ものでもともとシロップはアレンジをアドリブでどんどん変えてくる面白さがあって今回も埼玉とはまた違ったギターアレンジが特にイントロであちらこちらに炸裂していって、後半になるにしたがってそのソリッドさがどんどん増してくる印象が強い。特に真空のギターは凄かった。私の観てきたなかでは今日が最高でした。埼玉、青森と見た感じでは五十嵐ギター弾けているよね。五十嵐の足あげを青森でも見る事が出来なかったのだけど、前で見ていた方から左足がどんどん上がっていて時々ピョンピョンもしてたというから五十嵐も相当テンションあがって楽しかったのね。ドローンで一瞬中指を立てたらしいから(笑)

 Wアンコールでは大樹ちゃんが1人で先に出て来てくれて、その時はとてもニコニコでとても嬉しそうだったな。暫く一人で色々と話してくれてた。記憶に自信がないのだけど、ここから大樹ちゃんのドラムソロをこれでもかって堪能できるくらい長くやってくれて圧巻だった。
ここで岡山や大阪で1曲目だったEverthing is bautifulが復活。この時に生音にこの曲必須のピアノの音を被せてたよね。
んでラスト生活で終了。前の方ではまだアンコールを求める拍手もあったのだけど、みんな意外とあっさりとあきらめた様子(笑)
ここでライブ終了のアナウンスが男の人の声で入ったので聴き耳を立てましたが五十嵐の声ではなかった模様。

因みに
アンコール・・・五十嵐、大樹ちゃん十四夜T、キタダさんは着替えてない。
Wアンコール・・・三人とも十四夜T\(^o^)/

 こうして青森ライブ終了。
十四夜まで来て五十嵐の声が若返ってきたように思った。darcもdelaidbackも年を重ねた良さが五十嵐の声にはあったけれど今日は違った。ずっと歌ってきたせいかもしれないね。そして今日のエポックメイキング的な曲となった「光のような」。

歌詞に
  
     光のような 儚いような  命が今  始まるよ

 これはある意味第2のrebornだなぁーと思った。
多分オーラス新木場ではやってくれるだろうなとは思っていた。
この曲はrebornで人が生まれ変わるというとても哲学的な人の真理を歌っている。
生還で再生したシロップが今光のようなを歌うのは冥途でいったんお休みをするシロップにとってはとても象徴的な曲だと思っている。


   中央線が止まっても 最終に乗り遅れても この生活は 変わらない

 恐らく昨日も今日も明日もそんなに自分は変わらないし変えられない。
だとしても「光のような儚いような命が今始まるよ」
五十嵐の中に明らかに光の射す量が増えたんじゃないだろうか。
一夜からここまで14か所。特に後半戦の五十嵐のテンションの高さは驚愕する(笑)
人は一人だと歌いながら人は一人では生きて行けないとも歌う五十嵐。
今回のツアーでたくさんの人と音楽で繋がることが出来てとても喜んでいるのは五十嵐の様に思えてならない。そうであればいいな。
今回もsyrup16gの音楽性が唯一無二であると共にとてつもない世界を映し出す
プレイスキルを持った影キャラ(笑)のモンスターバンドである事を証明してくれた。


 青森クォーター、バンプがハコツアーをしていた時からずっと憧れでした。15年以上経って夢が叶いました。ありがとう青森。
次はオーラス新木場。

*もう記憶も曖昧です(笑) 間違っていたらすみません。



あおもり写真集
イメージ 10 イメージ 11 イメージ 12
  青森駅前通り                   アスパム展望台より
イメージ 13 イメージ 14 イメージ 15
                            アスパムにて
イメージ 16 イメージ 17 イメージ 18
            青森市役所駅前庁舎(林檎色)
イメージ 19   イメージ 20   イメージ 21
   新青森駅                    北海道新幹線内
イメージ 22    イメージ 23
                        駒ヶ岳を臨む

Viewing all articles
Browse latest Browse all 92

Trending Articles